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ダルビッシュ有の契約

ダルビッシュ有

ダルビッシュ有の契約

最終更新:2025年11月4日(日本時間)

この記事のポイント

  • 2023年にサンディエゴ・パドレス6年$108,000,000(約162億円/1USD=150円換算)の延長契約。フルのトレード拒否権付き。AAV(贅沢税上の平均年俸)は$18,000,000(約27億円)
  • 年俸の年次内訳が公開情報として伝えられており、2023:$24,000,000(約36億円)/2024:$15,000,000(約22.5億円)/2025:$20,000,000(約30億円)/2026:$15,000,000(約22.5億円)/2027:$14,000,000(約21億円)/2028:$14,000,000(約21億円)+**契約金$6,000,000(約9億円)**という構成(出来高・条項の細部は後述)。
  • 最新動向:右肘のUCL内側側副靭帯の“インターナル・ブレース”手術を受け、2026年シーズン全休見込みが公表(回復目安12〜15か月)。
  • 過去の大型契約:2018年カブスと6年$126,000,000(約189億円)2012年レンジャーズと6年$60,000,000(約90億円)(ポスティング料**$51,700,000(約77.6億円)**は球団負担で年俸とは別)—MLBでの総額規模・契約構造の変遷がわかる。

注:契約金額は公式発表・有力メディア報道に基づく。税引前・出来高の扱い、端数の丸めにより媒体差がある点に注意。為替は1USD=150円で試算(目安)。


現行:パドレスとの延長契約(2023–2028)

期間:6年(2023〜2028)
総額:$108,000,000(約162億円|契約金$6,000,000〔約9億円〕を含む)
主な条項:フル・ノートレード(完全トレード拒否権)/一部出来高・表彰連動の微調整あり(例:サイ・ヤング受賞時、2028年年俸が$1,000,000〔約1.5億円〕上積みの条項が伝えられている)

年別サラリー(報道ベース)

  • 2023年:$24,000,000(約36億円)+サインボーナス$6,000,000(約9億円)
  • 2024年:$15,000,000(約22.5億円)
  • 2025年:$20,000,000(約30億円)
  • 2026年:$15,000,000(約22.5億円)
  • 2027年:$14,000,000(約21億円)
  • 2028年:$14,000,000(約21億円)※受賞で$1,000,000(約1.5億円)上積み条項

AAV(贅沢税の平均年俸)は$108,000,000 ÷ 6年 = $18,000,000(約27億円)。パドレスの贅沢税計算・年限設計に寄与した“バランス型”の配分といえる。

円換算の目安:本記事は1USD=150円で統一し、すべての金額に**円(約◯億円)**を併記しました(参考値)。


最新動向(2025年オフ)

  • 2025年11月4日:右肘のインターナル・ブレース手術実施が公表。2026年は欠場見込み(12〜15か月の回復想定)。契約自体は2028年まで有効で、残り約3年分が存在。リハビリ進行次第で2027年復帰のシナリオが中心となる。

契約の歴史(メジャー主要契約)

2012年 レンジャーズ(ポスティング移籍)

  • **6年$60,000,000(約90億円)のMLB契約。これに加え、テキサス・レンジャーズが日本ハムへポスティング料$51,700,000(約77.6億円)**を支払い(選手年俸とは別枠)。
  • 合計的な球団負担は約$111,700,000(約167.6億円)に達し、当時の日本人投手として最大規模の一つ。

2018年 シカゴ・カブス(完全FA)

  • 6年$126,000,000(約189億円)の大型契約。負傷での出遅れ(2018)を経て、2020年にサイ・ヤング賞投票2位の活躍。2020年オフにパドレスへトレード

2023年 サンディエゴ・パドレス(延長)

  • 球団と**6年$108,000,000(約162億円)で延長。フル・ノートレード、年俸配分の最適化によりAAV$18,000,000(約27億円)**に抑制。2028年までパドレス在籍を前提とする“キャリア終盤の居場所”設計。

最新動向(2025年オフ)

  • 2025年11月5日(日本時間):右肘のインターナル・ブレース手術実施と2026年シーズン全休が公表。執刀はDr. Keith Meister。一般的な回復目安は12〜15か月で、2027年復帰見込み

このニュースは契約に影響する?

  • 年俸の支払い影響しないのが原則。MLBの複数年保証契約のため、2026年:$15,000,000(約22.5億円)/2027年:$14,000,000(約21億円)/2028年:$14,000,000(約21億円)は保証。出来高・表彰連動分は登板実績に応じて未発生の可能性あり。
  • 贅沢税(CBT):AAV $18,000,000(約27億円)は在籍形態にかかわらず計上。球団が保険加入で支払いの一部を回収しても、CBTの計算は変わらない(一般的取り扱い)。
  • ロースター:長期離脱中は60日IL入りで40人枠が空く運用が通常。契約が無効化されることはない
  • トレード/放出:本契約はフル・ノートレード(完全トレード拒否権)。球団側からの一方的な放出・契約破棄はできない
  • サービスタイムメジャーIL在籍中は日数が加算されるのが通例。選手のフリーエージェント資格などの権利関係に大きな不利益は生じにくい

要するに、契約の枠組み(総額・AAV・年限・NTC)は維持され、主に影響するのは出来高の発生可否と**チームの戦力編成(IL運用)**です。


よくある質問(FAQ)

Q. AAVって何?
A. 贅沢税(CBT)計算に使われる平均年俸。年ごとの支払額ではなく、総額÷契約年数で算出。ダルビッシュの現行契約は**$108M÷6年=$18M**。

Q. ポスティング料は年俸?
A. 年俸ではない。レンジャーズがNPB球団へ支払う移籍金で、選手収入とは切り離される(当時$51.7M)。

Q. 2026年欠場見込みは契約に影響する?
A. 年度のサラリー保証が基本。IL在籍・リハビリでも契約は有効で、保険・支払分担の有無は非公開。実戦復帰のタイミングは2027年以降が中心シナリオ。


まとめ

  • 現在有効なパドレスとの6年$108Mは、AAVを抑えつつ完全NTCでキャリア終盤を見据えた構造。
  • 手術により2026年は全休見込みだが、2027〜2028年の契約年での復帰・貢献が焦点。
  • 過去のレンジャーズ(6年$60M+$51.7M)/カブス(6年$126M)と合わせて、ダルビッシュの契約はMLB市場の評価推移を語る好例と言える。

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