2025年ワールドシリーズ第2戦。バックネット裏に現れた観客が着ていたシャツの一文「I BET ON US, YOU?」がSNSで話題になっています。この短い英語フレーズには、ブルージェイズファンの自信・信頼・連帯感が凝縮されています。単なる「賭け」ではなく、仲間意識と誇りを表す言葉です。
I bet on us, you?
直訳:「俺たちに賭ける。あなたは?」
意訳:「俺たち(ブルージェイズ)を信じるよ。あなたもそうだろ?」
英語の bet on は「賭ける」という意味のほかに、「信頼する」「推す」というポジティブな意味合いも持ちます。したがって、このフレーズは実際に金銭を賭けているわけではなく、チームの勝利を心から信じるという意思表示として使われています。
この構文は、Tシャツやポスターなど短い英語コピーで強い印象を与えるときによく使われます。
ブルージェイズファンがこの言葉を掲げるのは、単なる応援を超えた「信頼の証」です。
MLBの長いシーズンを戦う中で、チームの浮き沈みを共に乗り越えるファンたちが、「俺たちは信じる」, 「全てを賭ける」という気持ちを可視化したのがこの言葉なのです。
特にワールドシリーズという大舞台では、選手だけでなくファンも「勝負に出る」感覚を持っています。したがって、“bet”は精神的な投資の象徴ともいえるでしょう。
英語圏では bet on は非常にポジティブな表現で、日常的に使われます。例えば:
このように、「賭ける」という行為を通して自信・信念・希望を表現する文化が根付いています。したがって I bet on us は、「俺たちを信じる」=「このチームを誇りに思う」という意味に転化しているのです。
us は「自分たち」を指す代名詞ですが、この場合の“自分たち”は単にチームメンバーだけでなく、選手+ファン+関係者を含む“ブルージェイズ・ファミリー”全体を意味します。アメリカやカナダのスポーツ文化では、ファンもチームの一部という意識が強く、「we」や「us」を誇らしげに使うのが一般的です。

これらはいずれも、強い連帯感と自信を伝える表現で、アメリカのスポーツファン文化の根底にある「一体感」を示しています。
この短いフレーズが観客席で強く映える理由は、言葉のリズムとシンプルな構成にあります。特にテレビ中継でカメラが抜いたとき、I BETとUSという二つの強い単語が視覚的に印象を残します。
このタイミングでの「I BET ON US」は、チームに対する強い覚悟の表れです。2025年のポストシーズンでブルージェイズは初戦を落としたものの、第2戦への期待が高まる中で、このフレーズは「俺たちはまだ終わっていない」というメッセージを象徴しました。
つまり、単なる応援スローガンではなく、信じ抜くことへの“決意表明”なのです。
バックネット裏の観客のTシャツに躍る文字——「I BET ON US, YOU?」。直訳すれば「俺たちに賭ける。あなたは?」。しかしここでの“賭け”は比喩的なもので、ブルージェイズを信じ、チームの未来に希望を託すという意味だ。ファンの一体感を象徴するこのフレーズは、今やSNS上で「#IBetOnUs」が拡散し、応援の合言葉となりつつある。