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フィリーズ・有名選手

フィリーズ・有名選手

フィラデルフィア・フィリーズの有名選手たち・歴代・現在

メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナルリーグ東地区に所属するフィラデルフィア・フィリーズは、1883年創設という長い歴史を持つ伝統ある球団です。その歴史の中で、フィリーズのユニフォームをまとい、数々の栄光を築き上げてきた有名選手たちは、今もファンの心に深く刻まれています。

本記事では、フィリーズの歴史を彩る「レジェンド選手」と、現在チームの中心として活躍する「現役のスター選手」に焦点を当て、その魅力をたっぷりとご紹介します。


フィリーズの歴史を築いたレジェンドたち

フィリーズの長い歴史の中で、球団の顔として活躍し、野球殿堂入りを果たした選手は数多く存在します。その中でも特に語り継がれるべきレジェンドをピックアップします。

マイク・シュミット (Mike Schmidt)

「史上最高の三塁手」の一人として、多くのファンから愛されるフィリーズの絶対的なレジェンドです。1972年から1989年までフィリーズ一筋でプレーし、そのキャリアを通じて驚異的な成績を残しました。

  • 主な功績:
    • 本塁打王8回、打点王4回、ナショナルリーグMVP3回(1980年、81年、86年)。
    • ゴールドグラブ賞10回。
    • 1980年には球団史上初のワールドシリーズ優勝に貢献し、シリーズMVPに輝きました。
    • 通算548本塁打はフィリーズの球団記録であり、彼の背番号「20」は永久欠番となっています。

スティーブ・カールトン (Steve Carlton)

史上最高の左腕投手の一人として知られ、「リーフ」の愛称で親しまれました。1972年から1986年までフィリーズのエースとして君臨し、特に1972年のシーズンは、チームが最下位にもかかわらず驚異の27勝を挙げ、サイ・ヤング賞を受賞しました。

  • 主な功績:
    • サイ・ヤング賞4回受賞は、当時ナショナルリーグ最多記録。
    • フィリーズで通算241勝、3031奪三振を記録。
    • 彼の背番号「32」もフィリーズの永久欠番です。

ロビン・ロバーツ (Robin Roberts)

1950年代のフィリーズを支えた不屈のエース。1948年から1961年まで在籍し、タフなピッチングで知られました。1950年にチームを「ウィズ・キッズ」として知られる1915年以来のリーグ優勝に導いた中心人物です。

  • 主な功績:
    • 7年連続20勝以上(1950-1956年)を達成。
    • 先発登板数、完投数、投球回数など多くの球団記録を保持。
    • 背番号「36」は永久欠番。

2008年ワールドシリーズ優勝メンバーの雄姿

2008年にフィリーズに28年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇をもたらした黄金時代の選手たちも、フィリーズファンにとって忘れられないスターです。

  • チェイス・アトリー (Chase Utley):守備と走塁に優れた二塁手。泥臭く、常に全力プレーでファンを魅了しました。
  • ジミー・ロリンズ (Jimmy Rollins):高い身体能力を誇る遊撃手。2007年にはナ・リーグMVPに輝き、リードオフマンとしてチームを牽引。
  • ライアン・ハワード (Ryan Howard):圧倒的なパワーを持つ強打の一塁手。2006年にナ・リーグMVPを受賞し、本塁打と打点でチームを支えました。
  • ロイ・ハラデイ (Roy Halladay):2010年に加入し、サイ・ヤング賞を受賞。完璧な投球術でチームを支え、ノーヒットノーランやポストシーズンでのノーヒットワンランという偉業も達成しました。彼の背番号「34」は永久欠番です。

現代のフィリーズを支えるスター選手たち

長い低迷期を経て、近年再び強豪の座に返り咲いたフィリーズ。現在のチームには、MLB全体でもトップクラスの実力を持つスター選手が揃っています。

ブライス・ハーパー (Bryce Harper)

フィリーズの現役最強の顔であり、球界を代表するスラッガーです。2019年に大型契約で加入して以来、チームの主砲として君臨し、そのリーダーシップとクラッチヒッティングでチームを牽引しています。

  • 主な功績:
    • 2015年にナショナルズで、2021年にフィリーズでナ・リーグMVPを受賞。
    • 2022年のポストシーズンでは、チームをワールドシリーズ進出に導く重要な本塁打を放つなど、記憶に残る活躍を見せました。
    • その長打力と、本拠地シチズンズ・バンク・パークでのファンとの一体感は圧巻です。

トレイ・ターナー (Trea Turner)

2023年に加入した、球界屈指のスピードスター。走攻守の三拍子揃った遊撃手であり、打線の中心を担っています。そのスピードと確実な打撃で、フィリーズの攻撃に多様性をもたらしています。

  • 主な功績:
    • ナショナル・リーグの盗塁王獲得経験を持つ。
    • 打率、出塁率、長打率が高水準であり、チャンスメーカーとしてもフィニッシャーとしても機能する万能型。

ザック・ウィーラー (Zack Wheeler) & アーロン・ノラ (Aaron Nola)

フィリーズの強力な先発ローテーションを支える二枚看板です。

  • ザック・ウィーラー:球威とスタミナに優れ、安定したピッチングでエース級の活躍を続けています。
  • アーロン・ノラ:長年フィリーズの先発陣を支える「生え抜き」のエース。多彩な変化球と高い奪三振能力を誇り、クレバーな投球が持ち味です。

J.T.リアルミュート (J.T. Realmuto)

「ベスト・キャッチャー・イン・ベースボール」と呼ばれる攻守にわたって傑出した捕手です。その強肩と捕球技術はMLBトップクラスであり、打撃でもパンチ力があります。

  • 主な功績:
    • ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を複数回受賞。
    • 走力も捕手としては異例で、盗塁を成功させることもあります。

まとめ

フィラデルフィア・フィリーズは、マイク・シュミットやスティーブ・カールトンのような伝説的な選手に支えられた豊かな歴史を持ちながら、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナーといった現役のトップスターが、再びチームを黄金時代へと導かんとしています。

熱狂的なフィラデルフィアのファンに愛されながら、彼らが今後どのような輝かしい歴史を積み重ねていくのか、その活躍から目が離せません! ぜひ、フィリーズの試合をチェックして、彼らの熱いプレーを体感してください。

フィラデルフィア・フィリーズに関する面白いトリビア(豆知識)

1. MLB最古の「単一都市・単一名」球団

フィラデルフィア・フィリーズは、1883年の創設以来、一度もフランチャイズ(本拠地)の都市名と球団名が変わっていない、アメリカのプロスポーツ史上最も長く続いている球団です。

  • **フィリーズ(Phillies)**という愛称は、フィラデルフィア市民のニックネームである「フィリー(Philly)」から来ています。つまり「フィラデルフィアのチーム」という意味が込められています。

2. MLB史上初の「10,000敗」を記録

長い歴史の中で、フィリーズは残念ながら多くの敗戦を経験しています。2007年7月15日、フィリーズはセントルイス・カージナルスに敗れ、MLBの歴史で初めて通算10,000敗を記録したチームとなってしまいました。しかし、この屈辱的な記録から約3ヶ月後、チームは14年ぶりに地区優勝を果たし、翌2008年にはワールドシリーズを制覇しています。

3. 一時的にチーム名が変わっていた?

フィリーズという名前は長年使われていますが、第二次世界大戦中の1940年代には、短期間だけチーム名が変わったことがあります。1940年代初頭の低迷期の後、新オーナーがファン投票を実施した結果、「フィラデルフィア・ブルージェイズ (Philadelphia Blue Jays)」という名前が選ばれ、1944年と1945年の2シーズン、ユニフォームに「ブルー・ジェイズ」のロゴが入れられました。しかし、成績は変わらず、すぐに元の「フィリーズ」に戻されました。

4. 「ウィリアム・ペン」の呪い

フィラデルフィアのスポーツ界には、1987年に建設された高層ビル「リバティ・プレイス」が、市庁舎の塔の上にあるフィラデルフィアの創設者ウィリアム・ペン(William Penn)の像の高さ(約167m)を超えてしまったため、「フィラデルフィアのどのプロスポーツチームも優勝できなくなる」という「ウィリアム・ペンの呪い」が信じられていました。

  • 実際に、1983年のNBA 76ersの優勝以来、フィラデルフィアのチームは長らく優勝できませんでした。
  • この呪いは、2007年に新しく建てられたコムキャスト・センターの最上部に、小さなウィリアム・ペンの像が設置され、ペンの像を再び「市内で最も高い場所」に戻した後に、2008年にフィリーズがワールドシリーズを制覇したことで解かれたと広く信じられています。

5. 本拠地で鳴り響く「自由の鐘」

フィリーズの本拠地であるシチズンズ・バンク・パークには、ライトスタンド後方にフィラデルフィアの象徴である「自由の鐘(Liberty Bell)」の巨大なレプリカが設置されています。フィリーズの選手がホームランを打つたびに、この鐘が鳴り響くのが名物となっています。

6. MLBで最も人気のあるマスコット

フィリーズのマスコット「フィリー・ファナティック(Phillie Phanatic)」は、緑色の毛むくじゃらの生物で、MLBで最も有名で、フォーブス誌などによって「スポーツ界で最も人気のあるマスコット」の一つに選ばれたことがあります。その奇抜な行動とユーモラスなパフォーマンスで、フィラデルフィアのファンから絶大な支持を得ています。

7. ノーヒッターと2ホームランを同時達成した唯一の選手

1971年6月13日、フィリーズの投手**リック・ワイズ(Rick Wise)**は、シンシナティ・レッズを相手にノーヒットノーランを達成しました。さらに驚くべきことに、この試合でワイズは打者としても活躍し、2本塁打を放っています。これは、MLB史上、ノーヒットノーランを達成した試合で複数本塁打も打った唯一の選手という偉業です。

8. ブライス・ハーパーのユニフォーム売上記録

2019年にブライス・ハーパーがフィリーズと契約した際、契約発表後の48時間で、彼のフィリーズのユニフォームの売上は、当時のスポーツ史上で最も早く100万ドル(約1.5億円)に到達したと報じられました。

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