小林鷹之｜経歴・学歴まとめ

自由民主党所属の衆議院議員・小林鷹之（こばやし たかゆき）氏の経歴、学習をできるだけ詳しく・時系列中心に整理しました。初代「経済安全保障担当大臣」としての実績や、近年の党内での動きも網羅します。

概要（プロフィール）

• 氏名：小林 鷹之（こばやし・たかゆき）
• 生年：1974年（昭和49年）11月29日
• 出身：千葉県（生育：浦安市、生誕：市川市とされる資料もあり）
• 所属政党：自由民主党（自民党）
• 所属院：衆議院（千葉県第2区）
• 当選回数：5回（第46・47・48・49・50回衆院選）
• 主要役職：
  • 経済安全保障担当大臣（初代）
  • 内閣府特命担当大臣（科学技術政策・宇宙政策）
  • 防衛大臣政務官　ほか
• 身長：186cm
• 家族：妻・一女
• 座右の銘：有志竟成（ゆうしきょうせい）
• 愛称・通称：コバホーク

学歴（時系列）

• 1981年4月　浦安市立美浜南小学校 入学
• 1987年3月　同校 卒業
• 1987年4月　私立開成中学校 入学
• 1993年3月　私立開成高等学校 卒業
• 1994年4月　東京大学 文科一類 入学（※大学ボート部に入部。合宿生活で鍛錬し、のちに主将を務める）
• 1999年3月　東京大学法学部 卒業
• 2001年–2003年　ハーバード大学ケネディ行政大学院（HKS） 留学／公共政策学修士（MPP） 取得

ポイント：法学部での学修と、HKSでの公共政策（Public Policy）を背景に、財務省での国際・財政分野、米国大使館勤務など、対外・経済安全保障に通じる実務経験を重ねる基礎となりました。

官僚期の経歴（1999–2010）

• 1999年4月　大蔵省（現・財務省）入省
• 2001年　札幌国税局 調査査察部 国税調査官
• 2003年　HKS修了後、財務省 国際局 国際機構課 係長
• 2005–2007年　財務省 理財局 総務課 課長補佐
• 2007–2010年　在アメリカ合衆国 日本国大使館 二等書記官→一等書記官（通算約3年、米国駐在）
• 2010年3月　財務省 退職

国際交渉・対米実務・財政運営に関する知見を蓄積。後年の「経済安全保障」分野での施策立案・実装に直結するキャリアを形成。

政治家としての歩み（2010–）

地元・党務の出発点

• 2010年10月　自民党 千葉県第2区 支部長（公募）就任

衆議院選挙・国政での主な役職

• 2012年12月　第46回衆議院総選挙 初当選（千葉2区）
• 2014年12月　第47回衆院選 当選（2期目）
• 2016年8月　防衛大臣政務官（第3次安倍第2次改造内閣）
• 2017年10月　第48回衆院選 当選（3期目）
• 2018年11月　衆議院 憲法審査会 幹事／経済産業委員会 理事 など
• 2021年10月　第49回衆院選 当選（4期目）
• 2021年10月4日–2022年8月10日　経済安全保障担当大臣（初代）／内閣府特命担当大臣（科学技術政策・宇宙政策）
  • 在任中のトピック：経済安全保障推進法（2022年5月成立）の制度設計・運用開始に向けた調整、基幹インフラ安全保障、重要物資サプライチェーン強靱化、先端重要技術育成、特許の非公開制度など
• 2024年10月　第50回衆院選 当選（5期目）

党内ポスト（例）

• 自民党：知的財産戦略調査会 長／経済安全保障推進本部 幹事長／日・グローバルサウス連携本部 長　ほか
• 国会：財務金融委員会 筆頭理事、沖縄及び北方問題に関する特別委員会 委員、憲法審査会 幹事 など

メモ：地元・千葉2区（花見川区・八千代市を中心）での地盤を背景に、経済・安全保障・科学技術の“交差領域”を専門性の核に据えた政策形成・発信を継続。

「経済安全保障」分野での実績・位置づけ

• **経済安全保障推進法（令和4年5月成立）**の制度設計・実装に関わる役割（政府内調整、産業界との対話など）
• 4本柱：
  1. 重要物資の安定供給確保（サプライチェーン強靱化）
  2. 基幹インフラの安定的提供確保（セキュリティ審査等）
  3. 先端重要技術の開発支援（官民研究）
  4. 特許出願の非公開（機微技術の保全）
• 施行は段階的に進み、2023年以降、①③が先行運用、②（インフラ関係）もガイドライン策定等を経て運用開始。わが国の「経済×安全保障」の制度基盤整備をリードした政治家の一人。

重要性：地政学リスク・技術流出リスク・供給網リスクの高まりに対応し、国家・国民の安全と産業競争力を同時に追求するための“骨格法制”。

近年の党内動向・発信

• 2024年9月　自民党総裁選に初出馬（9候補による論戦の一角）
• 2025年9月11日　自民党総裁選への出馬意向を表明（2度目の挑戦）

スタンス例：中間層・若年層・現役世代の活力回復、科学技術力の底上げ、経済安全保障の一層の実装、外交・安全保障での戦略的自立性の強化 等を掲げる。

人となり・エピソード

• スポーツ：東京大学ボート部で4年間の合宿生活。主将経験あり。マラソン自己ベスト3時間50分。
• ニックネーム：コバホーク（精力的な発信・現場主義を連想させる呼称としてメディア等で紹介）
• 家族：妻・一女
• 好きな言葉：有志竟成（志ある者は遂に成る）

年表（時系列まとめ）

• 1974年：小林 鷹之氏千葉県に生まれる
• 1981–1987年：浦安市立美浜南小学校
• 1987–1993年：開成中学・高等学校
• 1994–1999年：東京大学（文I→法学部）／ボート部主将
• 1999年：大蔵省（現・財務省）入省
• 2001–2003年：HKS留学→MPP取得
• 2003–2007年：国際局→理財局 係長・課長補佐
• 2007–2010年：在米日本大使館 書記官（二等→一等）
• 2010年：財務省退職／自民党千葉2区支部長に（公募）
• 2012年：衆院 初当選（46回）
• 2014年：衆院 2期目当選（47回）
• 2016年：防衛大臣政務官
• 2017年：衆院 3期目当選（48回）
• 2021年：衆院 4期目当選（49回）／経済安全保障担当相（初代）・内閣府特命相（科学技術・宇宙）
• 2022年：経済安全保障推進法 成立・公布、制度運用へ
• 2024年：衆院 5期目当選（50回）／自民党 総裁選に初出馬
• 2025年9月：自民党 総裁選に再挑戦 を表明

小林鷹之と「経済安全保障」—簡潔レビュー

• 背景：NSS経済班の設置（2020年）や骨太方針における経済安保の明記（2021年）を踏まえ、**初代「経済安全保障担当相」**としての制度化・実装を推進。
• 制度の核：供給網の強靱化、基幹インフラ保全、先端技術の官民投資、機微特許の保全という4本柱で、公的資金と規制・指針を組み合わせる“複合アプローチ”。
• 評価軸：企業の実務対応（重要物資指定・インフラセキュリティ審査・研究開発の枠組み・特許非公開手続）と、外交・通商・技術協力（同志国連携）との整合が鍵。

Q&A

Q. 小林 鷹之氏の学歴、出身大学は？
A. 開成中高→東京大学法学部→ハーバード大学ケネディ行政大学院（MPP）。

Q. どの選挙区？
A. 衆議院・千葉県第2区（花見川区・八千代市が中心）。

Q. これまでの当選回数は？
A. 5回（2012／2014／2017／2021／2024）。

Q. 代表的な実績は？
A. 初代「経済安全保障担当大臣」として、経済安全保障推進法（2022）の制度化・運用開始に関与。

まとめ

• 小林 鷹之氏は官僚出身（財務省→在米大使館）で国際・財政・安全保障の交差点を歩んだ経歴。
• 政治家としては「経済安全保障」を基軸に、科学技術や宇宙、インフラ安全、知財・産業戦略にまたがる政策を推進。
• 2024年の総裁選出馬に続き、2025年秋も再挑戦を表明。党改革と中間層・現役世代の底上げ、技術立国の再構築などを掲げ、政策論戦の前面に立っています。