こんにちは!みなさんは「暑中見舞い(しょちゅうみまい)」という言葉を聞いたことがありますか?夏休みに入ると、おじいちゃんやおばあちゃん、おともだちに「暑中見舞いのハガキ」を送ったことがある人もいるかもしれませんね。
今日は、この「暑中見舞い」について、なぜ送るの?どんなことを書けばいいの?いつ送ればいいの?ということを、やさしくくわしくお話しします😊
暑中見舞い(しょちゅうみまい)は、夏のとても暑い時期に、お世話になっている人たちの健康を気づかって送るあいさつのことです。
日本では、昔から「暑い夏は体にこたえるから、元気かな?大丈夫かな?と相手を気づかう気持ちを伝えよう」という習慣がありました。それが今の暑中見舞いになったのです。
暑中見舞いを送るのにぴったりの時期は、7月中旬から8月上旬ごろです。特に「梅雨(つゆ)」があけて、夏の暑さが本格的になったころが「暑中」とよばれる時期です。
でも、もし送るのがちょっと遅くなってしまったら、「残暑見舞い(ざんしょみまい)」といって、8月7日ごろから8月いっぱいくらいまでに送れば大丈夫です🌻
暑中見舞いは、ハガキで送るのがいちばん多いです。
お店でかわいいイラストが入った「暑中見舞い用のハガキ」も売っていますし、自分で絵をかいたり、折り紙やシールをはったりして、オリジナルのハガキを作るのもとってもすてきです✨
では、実際にどんなことを書けばよいのでしょうか?いくつかのポイントに分けて見てみましょう!
まずは「暑中お見舞い申し上げます」と書きましょう。これが一番たいせつなあいさつの言葉です。
たとえばこんなふうに書けます👇
「わたしはこんな夏休みをすごしています!」というように、自分のことも少しだけ書いてみましょう。
たとえば…
さいごにもう一度、相手を思いやることばでしめくくりましょう。
では、じっさいに書いてみた文の例を見てみましょう。
🌻れい① おじいちゃん・おばあちゃんへ
暑中お見舞い申し上げます。
毎日とても暑いですが、おじいちゃんとおばあちゃんは元気にしていますか?
わたしは元気に夏休みをすごしています。
先日、お母さんといっしょに花火を見に行きました。とてもきれいでした!まだまだ暑い日が続きますので、どうか体に気をつけてくださいね。
○○より
🍉れい② おともだちへ
暑中お見舞い申し上げます。
○○ちゃん、元気ですか?
わたしは夏休みに入って、毎日自由研究や宿題をがんばっています!
プールにも行けて楽しいです。今度またいっしょにあそべるのを楽しみにしています。
暑いから、水分をたくさんとって、元気にすごしてね。○○より
🍧れい③ 先生へ
暑中お見舞い申し上げます。
○○先生、お元気ですか?
夏休みのあいだに、たくさん本を読んでいます。
この前は図書館で○○という本を読みました。とてもおもしろかったです。また学校でお話しできるのを楽しみにしています。
暑い日がつづきますので、どうかお体に気をつけてください。○○より
🏝れい④ 親せきの人へ
暑中お見舞い申し上げます。
○○おじさん、○○おばさん、お元気ですか?
わたしは元気にしています。
この前は○○へ旅行に行きました。海で貝がらをひろったり、かき氷を食べたりしました。こんどまた会えるのを楽しみにしています。
どうかお体に気をつけてくださいね。○○より
ハガキにちょっとした工夫をすると、もらった人がもっとよろこんでくれますよ!
おうちの人といっしょに作るのも楽しいですね♪
暑中見舞いは、文字だけじゃなく、気持ちをこめて書くことがいちばん大切です。「元気でいてね」「また会いたいね」という気持ちをこめて、ていねいに書きましょう。
また、最近ではメールやLINEなどでもあいさつを送れるけれど、手書きのハガキにはあたたかさやまごころがこもっているので、特に年上の人や遠くに住んでいる人にはとっても喜ばれます😊
「暑中見舞い」は、夏のあいだに相手の健康を気づかって気持ちを伝えるすてきな習慣です。
夏休みの自由課題としてもぴったりですし、心をこめて書いたハガキは、きっと相手の心にも残ることでしょう。
この夏は、あなたもだれかに「暑中見舞い」を書いてみませんか?
きっと、あなたの気もちが伝わって、にっこり笑顔になってくれますよ🌼
はい、こちらは**小学生向けの暑中見舞いに関する楽しい豆知識(トリビア)**です😊
やさしい言葉で分かりやすく紹介します。
📜
江戸時代(いまから400年以上前!)にはすでに、夏にあいさつの手紙や品物を送る風習がありました。当時は「お中元」といって、家族や先生、お世話になった人に贈り物をしていたんです。その中に、暑中見舞いの気持ちもこめられていたんですよ。
🌾
8月7日ごろをすぎると、立秋(りっしゅう)という「暦(こよみ)の上での秋」になります。
そのため、8月の中ごろからは「残暑見舞い」として送るのがマナーなんです。
意味は「まだ暑いけど、秋が近づいてきたね。体に気をつけてね!」という感じです。
🏮
昔の日本では、お盆(8月15日ごろ)に親せきの家を訪ねるときに手紙を手渡しすることがよくありました。
「暑中見舞い」は、会いに行けない人へ手紙で気持ちを伝える方法として広まったんですよ。
💌
今はLINEやメールで連絡できるけれど、手書きのハガキは「とくべつな思い」がこもります。
文字や絵から気もちがじかに伝わるので、受け取った人がとてもよろこんでくれます。
📮
日本の郵便局では、夏の時期になると**「かもめ〜る」という特別なハガキ**を売っていたことがあります(現在は終了)。
くじ付きだったので、書いて送るだけでワクワクするようなハガキでした。
🌍
英語では「暑中見舞い」のようなものは
Summer Greeting Card(サマー・グリーティング・カード)
や
Seasonal Greeting(シーズナル・グリーティング)
と呼ばれることがあります。
でも、日本のようにきちんとした習慣になっている国はあまりありません。日本ならではの文化です✨
🎨
100円ショップなどで無地のハガキやシール・スタンプを買って、自分だけの暑中見舞いを作るのもおすすめです!
自由研究の作品としてもぴったりですね。
🎁
暑中見舞いは、物ではなくても**「ことばのプレゼント」**です。
大切な人を思いやる気持ちがぎゅっとつまっています。
だから、もらった人は心がぽかぽかになります🌻