大谷翔平選手といえば、今や世界中の野球ファンが注目するスーパースター。その大谷選手を語るうえで欠かせないのが「二刀流」という言葉です。さらに近年よく目にするのが 「リアル二刀流」 という表現。一体どんな意味なのでしょうか?
「二刀流」とは、もともと剣術の用語で、宮本武蔵が用いた「二刀を同時に使う技」からきています。野球界では、投手と打者の両方を高いレベルでこなす選手 のことを指します。つまり、ピッチャーとしてマウンドに立ちながら、打者としても試合に出場し、打撃でも活躍する選手です。
日本球界時代から投打でずば抜けた才能を見せてきた大谷選手は、まさに「二刀流」の代名詞と言える存在です。
大谷選手がメジャーリーグ(MLB)に挑戦した当初、登板する日は 投手に専念し、打席には立たない という起用法が多く見られました。しかし、2021年以降は登板する日も打線に名を連ね、ピッチャーとして投げた試合で 同じ試合に打者としても出場する というケースが増えます。
このように、
という二つの役割を 同一試合で同時に果たす ことを、特に区別して「リアル二刀流」と呼ぶようになったのです。
以前から「二刀流」という言葉自体は使われていましたが、
という起用だと、本当に「同時に二刀を使う」とは言い切れない面がありました。そこで、同じ試合で投打両方をこなす本物の二刀流 という意味で「リアル」という言葉がつけられたのです。
特にMLBでは投手が打席に立つ文化が薄れてきたため、大谷選手のように投打同時出場するスタイルは極めて珍しく、より注目を集めています。
2021年、大谷選手は「リアル二刀流」で数々の歴史的快挙を成し遂げ、アメリカンリーグMVPを受賞。以降も「リアル二刀流」という言葉は彼を象徴するキーワードとなっています。
彼の活躍によって、「リアル二刀流」は単なる造語ではなく、現実に存在する超人的な野球スタイルとして定着したと言えるでしょう。