大好きな推しに気持ちを伝える手段として、今もなお根強い人気を誇る「ファンレター」。SNS全盛の時代でも、直筆の手紙には特別な温かさと誠意がこもります。SNSでは毎日推しの写真や活動を見られますが、「自分だけの想い」を届けられる手段として、ファンレターの価値は今も高まっています。
しかし、ファンレターを書こうとすると迷うのが「ファンレターに自分の名前を書くべき?」「住所は必要?」といったマナーの部分。実際、ネット上でも「ファンレターの最後に自分の名前は書かなくてもいいよね?」という声が見られます。
今回は、筆者自身が海外の有名アーティストへのファンレターの翻訳を依頼された経験をもとに、ファンレターにおける自分の名前・住所の必要性や、推しに伝わる書き方のコツを解説します。
「どうせ読まれないかもしれないし…」と思って、匿名で送ってしまう人もいますが、自分の名前を書いた方が印象に残りやすく、誠意も伝わります。
特に、あなたが心から“推し”を応援していることを伝えたいのなら、やはり最後に名前を記すことは大切です。
✅ 例:「日本から応援してます!ジミン推しのYukaより」
筆者は以前、英語が苦手なファンの方から「海外の大物アーティストへのファンレター」の翻訳依頼を受けたことがあります。その方は、手紙の最後に自分の名前(ローマ字)と簡単な住所も添えました。
数か月後、その方から「なんと、アーティスト本人からお返事が届きました!」と報告が届いたのです。 手紙を読んでくれた上に、サイン入りの写真まで入っていたそうです。
もちろん、全員が返事をもらえるわけではありませんが、丁寧なレターは本人に届く可能性があるということを、実体験としてお伝えしたいです。
そして何より、名前があったからこそ、「どこの誰か」が伝わり、推しと“つながった”実感を持てたとのことでした。
ただし、日本の芸能事務所は基本的に「ファンレターの返事は行いません」と明言しているところが多いです。そのため、住所は書いても書かなくても構いません。
もし住所を記載するなら、都道府県や市区町村までの簡略記載でも構いません。番地や建物名までフルに書く必要はありませんし、自分の個人情報を守ることも大切なポイントです。
また、返事を期待する場合は、返信用封筒や切手を同封することで、返信が届く確率がわずかに上がることもあります。ただし、これは事務所や国ごとのルールに従う必要があります。
これからも応援しています!
いつも元気をもらっています。千葉県船橋市
ゆか(ジミン推し)2025年5月24日
Q. 推しに届けたいけど本名を書くのが不安です。
A. 本名でなくてもOK!ペンネームやニックネームで十分気持ちは伝わります。
Q. 子どもでもファンレターは送っていいの?
A. もちろんOK!小中学生が送る場合は、保護者の名前や連絡先を一言添えると安心です。
Q. 名前を書いても返事はもらえませんよね?
A. 返事が来るのは稀ですが、**ゼロではありません。実際に筆者が翻訳したレターに返事が届いた例もあります。**その方は涙ながらに喜びを語ってくれました。
Q. 海外の推しに英語で書けない…
A. 英語が不安な方は、翻訳サービスやAI、信頼できる翻訳者に頼むのも選択肢です。手書きの気持ちは、言葉の壁を越えて伝わります。
最近ではパソコンで打った文章を印刷して送る人もいますが、やはり手書きの温かさには特別な力があります。字の上手さは関係ありません。丁寧に綴られた文字からは、その人の想いがにじみ出て、読む側の心にも残ります。
絵を描くのが好きな方は、イラストを添えるのも◎。ファンレターの周囲にマスキングテープやステッカーを使って飾る人もいます。ただし、過剰な装飾や強い香りをつけるのは避けた方が無難です。
📎 注意:事務所によっては、厚みのある封筒や立体物を受け取れないこともあります。事前にガイドラインを確認しましょう。
海外のアーティストにファンレターを送る場合は、以下のポイントに注意してください:
翻訳に自信がない方は、筆者のように翻訳を依頼するか、最近ではChatGPTのようなAI翻訳ツールも活用できます。
ファンレターに完璧な正解はありません。大事なのは**「あなたの言葉」で書くこと**です。テンプレートを使っても、心のこもった一言が加わるだけで、手紙はぐっと“あなたらしく”なります。
推しがあなたのレターを読むことで、「こんなにも自分を応援してくれている人がいるんだ」と感じてくれるかもしれません。
🎈ポイントは、「返信が目的ではなく、応援の気持ちを届けること」。
ファンレターは、文字で気持ちを伝えるというとてもアナログだけど温かい手段です。
どんなに時代が変わっても、直筆の手紙には「特別な力」があると信じています。
名前を書くのを迷っている方へ。**あなたの“推し”は、あなたの気持ちを大切に受け取ってくれるはずです。**どうか自信を持って、名前を添えてみてください。
そして、世界のどこかであなたのレターが読まれ、思いが届くその瞬間を想像してみてください。それは、応援する側とされる側がつながる、かけがえのない時間です。