ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツ選手(32歳)は、MLBを代表するスーパースターとして知られていますが、2025年シーズンは彼にとって試練の年となっています。華やかなキャリアの裏で、現在のベッツは打撃不振や個人的な事情に直面しながらも、チームへの貢献を模索しています。
今季のベッツは、打率.241、11本塁打、45打点、OPS.688と、例年に比べて低調な成績に苦しんでいます。特に7月は打率.185と極度の不振に陥り、1番打者としての役割も果たせていない状況です。
さらに、今季からショートストップへの本格転向という大きな挑戦にも直面しています。守備範囲が広く、身体的負担も大きいため、体調不良との兼ね合いでパフォーマンスに影響が出ていると見られています。
7月25日(日本時間26日)から始まった古巣レッドソックスとの3連戦では、「個人的な理由」により欠場する可能性が報じられました。監督のロバーツ氏は「彼が個人的に対処しなければならないことがある」とコメントしており、詳細は明かされていませんが、体調面には問題がないとされています。
翌日にはチームに合流する見込みとされており、長期離脱ではないことが救いです。
一方で、ベッツは野球以外の分野でも注目を集めています。現在制作中の人気コメディ映画『裸の銃を持つ男』の予告映像に出演し、俳優としての才能を発揮。ファンからは「演技力がすごい」「引退後は俳優もいける」といった声が寄せられています。
ベッツは「以前の軌道修正のやり方が通用しなくなった」と語り、打撃フォームの見直しに苦戦している様子。それでも「毎日バットを振っている」と語るように、復調への努力は続けています。
ドジャースは彼の復活を信じ、1番打者として起用を続ける方針を示しています。ファンとしては、無理をせず、万全な状態で再び輝く姿を見せてくれることを願うばかりです。
項目 | 内容 |
---|---|
本名 | Markus Lynn “Mookie” Betts |
生年月日 | 1992年10月7日(32歳) |
出身 | テネシー州ブレントウッド |
身長/体重 | 約175cm/約82kg |
投打 | 右投右打 |
背番号 | 50 |
所属 | ロサンゼルス・ドジャース(2020~) |
MLBドラフト5巡目でボストン・レッドソックス入りし、2014年にメジャーデビュー。2018年にはMVPを獲得し、同年ワールドシリーズ制覇。2020年からはドジャースへ移籍し、超大型契約(12年総額3億6500万ドル)を締結。スター街道をまっすぐに歩んできました。
ムーキー・ベッツの本名は Markus Lynn Betts。この頭文字が「MLB」となるように、両親が意図して名付けたとされています。まるで野球界の運命に導かれるかのような命名であり、彼が後にメジャーリーグの顔となることを予言していたかのようです。
さらに「ムーキー」というニックネームは、バスケットボール選手のムーキー・ブレイロックに由来しており、幼少期からスポーツに親しんでいたことがうかがえます。
ベッツが幼少期にリトルリーグに入団できなかった際、母親が他の子どもたちを集めて 自らチームを創設し監督を務めたという逸話もあります。この経験が、彼の競争心と向上心を育む土台となりました。
ボウリングでもプロ級の腕前を持ち、PBAの大会で パーフェクトゲーム(300点) を達成したこともあるベッツ。Instagramでは「ミスター300と呼んでくれ」と投稿し、引退後はプロボウラーになる夢も語っています。
2023年のWBCではアメリカ代表として出場し、「野球代表のマジック・ジョンソンになりたい」と語ったベッツ。マイク・トラウトからの誘いで出場を決めた彼は、チームの精神的支柱としても活躍しました。
今季は打率.238、OPS.679と不振に苦しみながらも、ショートストップへの挑戦や打撃フォームの再構築に取り組んでいます。7月には「個人的な理由」で一時欠場するなど、精神面でも試練の時期を迎えています。
「MLB」という頭文字を持つ名前を背負い、ムーキー・ベッツは野球界の象徴として歩み続けています。その名に恥じない活躍を、そして再び輝く瞬間を、ファンは心から待ち望んでいます。