ハイランダー・意味

ハイランダーとは？──カードゲームから広がる「ハイランダー編成」

最近SNSやゲームニュースで「ハイランダー」という言葉をよく見かける人も多いのではないでしょうか？

「ハイランダー編成」というフレーズとしても見かけますが、その「ハイランダー」とはどういう意味なのでしょか？

実はこの言葉、もともとはカードゲーム界から生まれた用語でありながら、今や様々なゲームに浸透し、多くのプレイヤーに支持されています。今回はその意味や由来、ゲームにおける具体的な「ハイランダー編成」の実例、さらにハイランダーの面白さについて、徹底的に解説します！

ハイランダーの意味とは？

「ハイランダー（Highlander）」という単語は本来、スコットランドの高地（Highlands）に住む人々を指す英語です。歴史的には、タータン柄のキルトをまとい、独自の文化や風習を守り抜いた戦士たちをイメージする人も多いでしょう。

しかし、ゲームにおける「ハイランダー」という言葉の意味は、まったく別です。

ゲーム用語としての「ハイランダー」とは：

同じカードや装備、キャラクターを複数採用せず、それぞれ1枚ずつだけ入れて構築するルール

を指します。

この言葉が広まった背景には、1986年の映画『ハイランダー 悪魔の戦士』の存在が大きいとも言われています。劇中で繰り返される名台詞：

“There can be only one.”（ただ一人だけが生き残る）

が象徴するように、「唯一無二」という概念がルールに反映されているのです。

ハイランダーの起源 ─ カードゲームから始まった

「ハイランダー」という概念をゲームの世界に持ち込んだのは、**マジック：ザ・ギャザリング（MTG）**です。

MTGには「ハイランダー」と呼ばれる非公式フォーマットが存在し、

• 同名カードをデッキに1枚しか入れられない
• デッキ枚数が100枚など多めになることが多い
• Commander（統率者戦）などの派生フォーマットにもつながっている

という特徴があります。

このルールの面白いところは、デッキに入れられるカードがすべて1枚ずつなので、定番の強カードを並べるだけでは勝てず、

✅ プレイヤーの構築力
✅ 広いカードプールの知識
✅ 試合中の引き運や駆け引き

が問われる点です。まさに「一枚で勝負が決まる」スリルがあり、根強いファンが多いフォーマットです。

ハイランダー編成──他ジャンルへの広がり

「ハイランダー編成」は、こうしたカードゲームの概念が他ジャンルのゲームに応用されたものです。最近では特にソーシャルゲームやRPGなどで多く見られます。

以下、具体的な例を見てみましょう。

■ グランブルーファンタジー（グラブル）

グラブルでは、一時期「カイムハイランダー編成」が非常に話題になりました。

• 武器編成で同じ武器種を複数本入れず、異なる種類の武器を1本ずつ装備する。
• 十賢者の1人「カイム」をサブメンバーに置くことで、編成全体に強力なステータスUP効果を付与。
• 高火力や高いダメージ上限を狙える一方で、必要装備が多く、揃えるのが難しい。

例えばティターン編成（土属性）では

✅ 多種多様なスキルを活かせる
✅ 通常攻撃の上限が伸びる

などのメリットがありましたが、

⚠️ リミテッド武器を何本も揃えるハードルが高い
⚠️ 編成例通りの武器を入手するには多額の投資が必要

といった点がプレイヤー泣かせでした。

しかし、それを乗り越えて完成したハイランダー編成は、非常に爽快で強力でした。

■ ウマ娘 プリティーダービー

最近のトレンドは、ウマ娘の「無人島シナリオ」におけるハイランダー編成です。

• サポートカード（サポカ）を同タイプで複数積まず、異なるタイプをそれぞれ1枚ずつ採用。
• 「スピード」「スタミナ」「パワー」「根性」「賢さ」「友人」など、異なる系統をバランス良く組み込む。
• 無人島シナリオでは、複数タイプを使用することで育成中のボーナス効果が強化される。

従来は「スピード×2」や「賢さ×3」など偏った編成が主流でしたが、無人島シナリオでは

✅ 各タイプの能力がまんべんなく上がりやすい
✅ 施設レベルアップ効果を最大限活かせる

といった利点があり、「ハイランダー編成が最強！」とSNSでも話題になっています。

実際、ハイランダー編成でUSランクやUAランクといった高ランク育成を達成するトレーナーが続出しています。

■ その他のゲーム例

ハイランダー編成は、他にも多くのゲームで活躍しています。

• シャドウバース
  特殊ルールの大会で、同じカードを1枚ずつしか入れられない「ハイランダーレギュレーション」が採用されることがあり、デッキ構築力が試される。
• ハースストーン
  同名カードをデッキに1枚ずつしか入れない条件を満たすと、強力なヒーローパワーやスペルが使える特定のカードが存在。
• ポケモン対戦
  あまり一般的ではないが、一部で同じ技構成を禁止したり、同じ持ち物を複数ポケモンに持たせない縛りを「ハイランダー」と呼ぶプレイヤーもいる。

どのゲームでも共通するのは、

✅ 多様なカードやキャラを使う構築力
✅ 一発逆転の可能性が増すスリル
✅ マンネリ化を防ぐ面白さ

といった魅力です。

ハイランダーの魅力とは？

ハイランダー編成の最大の魅力は、なんといっても

「たった一つしか入っていないカードや装備が、勝敗を決める」

というドラマチックな展開が味わえるところです。

例えば、普段ならあまり使わないカードが

• 「たまたま引いた1枚」で相手のフィニッシャーを止める
• 想定外の組み合わせでコンボを完成させる

といった奇跡的な活躍をすることがあり、その爽快感がたまりません。

さらに、

• 決まった強編成だけが勝つメタゲームに飽きたときの気分転換
• 手持ち資産を活かして新しいデッキや編成を試したいとき

にもハイランダーはピッタリです。

特にソーシャルゲームでは「同じ強サポカを複数積むのは無理」という無課金・微課金ユーザーにとっても、

✅ 手持ちのサポートカードを全部活かせる
✅ 編成の幅を広げられる

という大きなメリットがあります。

まとめ

「ハイランダー」という言葉は、もともとスコットランドの高地民を指す言葉から派生し、ゲームの世界では

• 同じカードや装備を複数採用しない
• 多様性を重視した編成を組む

という独自の文化を築き上げてきました。

• MTGのハイランダーフォーマットが発祥
• グラブルの「カイムハイランダー」編成で火力を追求
• ウマ娘の無人島シナリオでハイランダー編成が大流行
• 他のカードゲームでも特別ルールとして採用されることが多い

ハイランダーは、単なる「縛りプレイ」ではなく、プレイヤーの構築力や発想力を刺激し、新しい戦略を切り拓く素晴らしい遊び方です。

もし普段の編成やデッキがマンネリ化してきたな…と感じたら、ぜひハイランダー編成に挑戦してみてください。新たな発見と、唯一無二の勝利の喜びが、きっとあなたを待っています！