矢田修・経歴

October 29, 2025 人物

矢田修の経歴

山本由伸のトレーナー・矢田先生とはどんな人？

1. 基本情報

矢田修（やだ・おさむ）さんは、大阪を拠点に活動しているトレーナー・コンディショニング指導者です。選手のからだの状態を見て、ケガをしにくく、より動きやすい体になるように手助けするのが仕事です。現在は「キネティックフォーラム」という名前で活動していることが多く、野球だけでなくテニスやゴルフなど、いろいろな競技の選手をサポートしてきたと紹介されています。

氏名：矢田修（やだ・おさむ）
職能：コンディショニングコーチ／身体動作再設計、スポーツビジョン指導
所属：キネティックフォーラム代表（大阪拠点）
紹介される資格：柔道整復師（臨床×動作指導のハイブリッド）
キーワード：BCトータルバランススポーツビジョンやり投げドリルフォーム“フルモデルチェンジ”

2. なぜ有名になったのか

一番の理由は、オリックス時代から山本由伸投手を長く見てきたことです。山本投手は日本で3年連続で沢村賞をとり、メジャーでも大型契約を勝ち取りましたが、その“土台づくり”をしてきた人として矢田さんの名前がよく挙がるようになりました。特に2025年のワールドシリーズでは、山本投手が「2日後でも投げられる体になっているのは矢田さんのおかげ」と語り、一般のファンにも山本由伸を支えた「矢田先生」として名前が広がりました。

3. 経歴をざっくり時系列で

矢田修さんの公開されている情報をもとに整理すると次のようになります。

1980年代：大阪・吹田市で「視覚情報センター」を開設。子ども〜高齢者まで延べ十万人規模の視機能評価・最適化支援を実施。
1981年：阪急ブレーブス選手の視覚機能検査をスタート。スポーツ現場での「見る力」の重要性を継続発信。
1990–2000年代：野球・テニス・ゴルフなど多競技でスポーツビジョンと動作再設計を統合、トップ選手を支援。
2010年代：キネティックフォーラムにてBCトータルバランスを体系化。土台（姿勢・重心・軸）から再学習するプログラムを提唱。
2016年：山本由伸（オリックス）と出会い、理想像に到達するには「フルモデルチェンジ」が必要と助言。身体づくり・フォーム見直しを長期伴走。
2023年12月：山本の米移籍に合わせロサンゼルス帯同が報じられる。ドジャース側は「型にはまらない」手法として研究対象に。
2024–2025年：MLB仕様のボール・スケジュールに適応する過程を支援。ワールドシリーズでは短間隔の実戦投入が話題に。

このようにみると、矢田さんは「日本で長く現場を見てきた人」であり、その“長く見てきた人”が一緒にアメリカにも来た、というのが今回のニュースの背景です。

4. どんな仕事をしているのか

トレーナーと言っても、人によってやることは違います。矢田さんの場合は、 「今の体の状態を見て、どうすれば一番動きやすくなるかを考える」タイプのトレーナーです。マッサージやストレッチだけで終わるのではなく、「こういう動きを続けるとまた痛めるから、ここを先に直そう」といったアドバイスもするような立場です。

たとえば、こんなサポートが考えられます。

試合のあとでも次に投げられるように、体の張りをととのえる
投げるフォームを少しだけ変えて、負担を分散させる
オフのあいだに、シーズン中でも崩れにくい体の動きを覚えさせる
「今日はこういう投げ方になってるよ」と選手に伝えて微調整させる

山本投手のように試合の間隔が短く、それでも高いレベルを保たなければいけない選手には、こうした地味なサポートを続けてくれる人が欠かせません。

5. ドジャースが注目した理由

ドジャースは、山本投手にとても大きな契約をしました。だからこそ、 日本で結果を出してきたときと同じ準備を、アメリカでもできるようにしたかったと考えられます。そこで、これまで体を見てきた矢田さんにもロサンゼルスに来てもらう、という流れになったわけです。言い換えると、「選手と一緒に来てほしいと思われるほど信頼されている人」だということです。