ウェンブリースタジアムへのアクセス
ロンドンの象徴的な大舞台「ウェンブリー・スタジアム」。試合観戦・コンサート・イベント当日にいちばん大事なのは、どの駅を使って、どう戻るか(帰路)まで含めて考えることです。
この記事では、ロンドン市内からの行き方を中心に、日本から渡航して当日に向かう場合の動線も「少し多め」に盛り込み、迷いにくい形で整理します。
まず結論:ウェンブリーは「3駅」を使い分けると楽
ウェンブリー周辺は、目的地(スタジアム)に対してアクセス駅が複数あります。大きく分けると次の3駅が軸です。
- 🚇 Wembley Park(ウェンブリー・パーク)駅:地下鉄(Jubilee / Metropolitan)
- 🚆 Wembley Stadium(ウェンブリー・スタジアム)駅:国鉄(Chiltern Railways)
- 🚇🚆 Wembley Central(ウェンブリー・セントラル)駅:地下鉄(Bakerloo)+Overground+国鉄(Southern など)
混雑のしやすさや帰りの動線が駅ごとに変わるので、以下の「使い分け表」を先に押さえると安心です。
3駅の違いが一目でわかる:使い分け早見表
| 駅 |
路線 |
スタジアムまで |
こんな人におすすめ |
注意点 |
| Wembley Park |
Jubilee / Metropolitan(地下鉄) |
徒歩 約10分が目安 |
乗り換えを簡単にしたい/中心部から定番ルートで行きたい |
イベント後は最混雑になりやすい |
| Wembley Stadium |
Chiltern(国鉄) |
徒歩圏(スタジアム最寄りの一つ) |
Marylebone(メリルボーン)方面から直行したい/帰りをスムーズにしたい |
本数・運行はイベントや時間帯で差が出る |
| Wembley Central |
Bakerloo(地下鉄)+Overground+国鉄 |
徒歩(駅→スタジアムで約13分という案内も) |
混雑回避で別ルートを選びたい/Euston方面の移動が多い |
ルートによっては徒歩が長めになる |
※徒歩時間は、混雑・信号・誘導ルート(イベント導線)で変動します。イベント後は「駅構内に入るまで」が長くなることもあります。
スタジアム周辺の地理:迷いにくい目印

ウェンブリーに着いたら、基本は人の流れに乗ればOKですが、目印を知っていると強いです。
- 🏟️ スタジアムのアーチ(巨大な白いアーチ):遠くからでも見えやすい
- 🛣️ Olympic Way(オリンピック・ウェイ):スタジアムへ向かう大きな通り(イベント日は人の導線になりやすい)
- 🛍️ London Designer Outlet / BOXPARK Wembley:食事・待機・集合に便利
ロンドン市内から:おすすめルート(駅別)
1) Wembley Park駅(地下鉄:Jubilee / Metropolitan)—「定番で迷いにくい」
最も使われる王道ルートです。
- ✅ Baker Street(ベイカー・ストリート)から Metropolitan で近い(乗車時間が短め)
- ✅ Bond Street(ボンド・ストリート)から Jubilee でアクセスできる案内もあり、中心部からの接続が良い
- ✅ 乗り換えが分かりやすく、観光ついでにも組みやすい
こんな組み方が多い例
- 🟦 Jubilee:Green Park / Westminster / Waterloo などから北へ → Wembley Park
- 🟥 Metropolitan:Baker Street で乗って → Wembley Park
イベント後の混雑はここが最大級になりやすいので、帰りは「駅に入る列」に時間がかかる前提で動くと安全です。
2) Wembley Stadium駅(国鉄:Chiltern)—「Maryleboneからサクッと」
Marylebone(メリルボーン)駅から直行できるルートとしてよく使われます。
- ✅ Tubeの乗り換えが苦手でも、国鉄で一本になりやすい
- ✅ 人の分散が起きやすく、帰りのストレス軽減につながることも
ただし、国鉄は時間帯・イベント日で運行や本数が変わることがあるので、当日は必ず最新の運行情報で確認するのが安心です。
3) Wembley Central駅(Bakerloo+Overground等)—「混雑回避の選択肢」
Wembley Parkが混んでいる日は、Wembley Centralに流すのも有効です。
- ✅ Bakerloo(ブラウン)で Paddington / Charing Cross / Waterloo 方面とつながる
- ✅ Overground(Euston方面)とつながり、行き先の自由度が高い
「スタジアムから駅まで」だけでなく、「駅から乗車できるまで」の混雑が読みにくいので、帰りは早め行動が鉄則です。
主要ターミナル別:迷いにくい行き方(ロンドン市内)
以下は“考え方”としての例です。実際は工事・運休・混雑で最適解が変わるので、当日は公式の経路検索で最終確認するのが安全です。
- 🚉 Marylebone →(Chiltern)→ Wembley Stadium
- 🚉 Baker Street →(Metropolitan)→ Wembley Park
- 🚉 Bond Street →(Jubilee)→ Wembley Park
- 🚉 Victoria →(Victoria line)→ Green Park →(Jubilee)→ Wembley Park
- 🚉 Waterloo →(Jubilee)→ Wembley Park(乗り換えを減らしやすい)
- 🚉 Paddington →(Bakerloo)→ Wembley Central など
日本から行く場合:空港到着→ウェンブリー当日までの現実的ルート
日本からの直行便は、多くの場合「ロンドンの主要空港(Heathrow / Gatwick など)」着になります。ここでは**“到着後に当日そのまま向かう”**前提でも破綻しにくいルートを中心にまとめます。
✈️ Heathrow(ヒースロー)到着
選択肢が多い空港です。
- ✅ 地下鉄で組むなら:Piccadilly →(Green Parkで乗換)→ Jubilee → Wembley Park
- ✅ 別ルート例:中心部に出てから Jubilee / Metropolitan に接続して Wembley Park へ
乗り換えが不安な場合は「Green Park」のような大きな駅で、案内板の色(路線カラー)を追うと迷いにくいです。
✈️ Gatwick(ガトウィック)到着
南側の空港なので、まずはロンドン中心部に出てから向かう形になりやすいです。
- ✅ London Bridge方面に出て → Jubilee → Wembley Park
- ✅ Victoria方面に出て →(Green Parkで接続)→ Jubilee → Wembley Park
到着時間が遅いと、中心部の乗り換えが混む/終電が近いこともあるため、夜間到着は余裕を多めに見ておくと安心です。
✈️ Stansted(スタンステッド)到着
北東側の空港で、Stansted Expressを使う動線が一般的です。
- ✅ Stansted Express → Liverpool Street →(Metropolitan などに接続)→ Wembley Park
✈️ Luton(ルートン)到着
北側の空港。Thameslink等で北側ターミナル(St Pancras方面)に出やすいケースが多いです。
- ✅ St Pancras / King’s Cross周辺 →(Metropolitan などに接続)→ Wembley Park
✈️ London City(ロンドン・シティ)到着
市内寄りなので乗り換えの組み立てはしやすいです。
- ✅ DLR →(Canning Town などで接続)→ Jubilee → Wembley Park
交通機関の支払い:当日の“詰まりポイント”を先につぶす
ロンドンの交通は、当日券を毎回買うより、
- 💳 コンタクトレス(クレカ/スマホ決済のタッチ)
- 🦪 Oyster(オイスター)
のような「タッチで乗る」方式が基本になりやすいです。
✅ よくある失敗パターン
- レジで切符を買う列に並んで時間が消える
- 改札でタッチに慣れず詰まる
- 海外発行カードの手数料に気づかない
対策:
- 使うカードを1枚に決める(同じカードで“タッチイン・アウト”を統一)
- 海外手数料が不安なら、Oyster系を検討
- 当日はスマホの電池を死守(モバイルバッテリー推奨)
車・タクシー・自転車:公共交通が基本だが、例外もある
🚗 車で行くなら
- イベント日は周辺が混雑しやすい
- 公式駐車場は事前予約が前提になりやすい
- ロンドンは環境規制(ULEZ等)の対象エリアが広いので注意
🚕 タクシー
- イベント日は車両規制・渋滞の影響を受けやすい
- どうしても使う場合は「指定の乗り場」や「ライセンスのある車」を選ぶ
🚲 自転車
- 近距離滞在なら有力(混雑回避にもなる)
- 駐輪場所の案内が出ていることがあるので、現地で誘導表示を確認
イベント当日のコツ(超重要):行きより「帰り」を設計する
ウェンブリーは収容人数が大きく、終演後の人の波が一気に動きます。
✅ 失敗しにくい考え方
- 🕒 終演ぴったりに動かない(駅の入場規制にハマることがある)
- 🚉 行きと帰りで駅を変える(Wembley Park→Central など)
- 📱 経路検索は“出発時刻を終演後”にして調べる(終演後の混雑前提で)
✅ 迷ったらこの優先順位
- 公共交通(Tube / Rail)
- 徒歩で少し離れてから乗る(混雑回避)
- タクシー(最後の手段)
迷ったときに使える英語フレーズ(短くて効く)
- “Which way to Wembley Stadium?”(ウェンブリー・スタジアムはどっちですか?)
- “Is this the way to Olympic Way?”(オリンピック・ウェイはこの方向ですか?)
- “Where is Wembley Park Station?”(ウェンブリー・パーク駅はどこですか?)
- “Which line for Wembley Park?”(ウェンブリー・パークへは何線ですか?)
まとめ:アクセス成功のカギは「3駅の使い分け」
- ✅ 定番で分かりやすい:Wembley Park(Jubilee / Metropolitan)
- ✅ Maryleboneから直行しやすい:Wembley Stadium(Chiltern)
- ✅ 混雑回避の選択肢:Wembley Central(Bakerloo / Overground など)
そして、日本から行く場合は、
- ✈️ 空港到着後は「中心部に出てからウェンブリー」だと組み立てが簡単
- 💳 支払い(タッチ乗車)を先に理解しておくと当日が楽
- 🕒 “帰りの駅”を決めてから行くと、終演後に迷わない
という流れで考えると、かなり失敗しにくくなります。
おまけ:当日チェックリスト
- ✅ 終演時間と最終電車の目安(帰路まで)
- ✅ 使う駅(行き/帰り)を決めたか
- ✅ タッチ決済のカードを1枚に統一したか
- ✅ モバイルバッテリー
- ✅ オフライン地図(駅周辺だけでも)