AT&Tスタジアム周辺のホテルガイド
W杯観戦向け・アーリントン(スタジアム周辺)・ダラス・エリア別おすすめ
2026年の北中米ワールドカップでは、日本代表のグループリーグで**ダラス開催(=AT&Tスタジアム)の試合が予定されており、日本から現地に応援へ行く方もいるはずです。報道や大会表記では「ダラススタジアム(Dallas Stadium)」と書かれることがありますが、会場はNFLダラス・カウボーイズの本拠地であるAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)で、所在地はダラス市内ではなくテキサス州アーリントン(Arlington)**です。
とくに日本戦は、
- 6月14日(現地) 日本 vs オランダ(15:00 キックオフ)
- 6月25日(現地) 日本 vs 欧州プレーオフB(18:00 キックオフ) のように、AT&Tスタジアムで2試合が組まれているため、「どこに泊まると移動がラクか」「渋滞を避けるにはどうするか」が満足度を左右します。
本記事は、AT&Tスタジアム周辺のホテルを徒歩圏(アーリントン)/車で数分/ダラス中心部/空港周辺の視点で整理し、**具体的なホテル名と“選ぶ理由”**までまとめた観戦者向けガイドです。
ホテル選びで一番大事なのは「距離」より「混雑耐性」
W杯のような大型イベントでは、
- スタジアム周辺道路の渋滞
- ライドシェア(Uber/Lyft等)の混雑・値上がり
- 入場ゲート前の待機列
- 終了後の一斉退場
が重なります。
そのため、ホテル選びは単純な距離だけでなく、**試合当日の動きやすさ(混雑耐性)**を基準にすると失敗しにくいです。
ホテル選び「5つの基準」(観戦者向け)

① どれくらい“歩ける距離”か
- 徒歩圏だと、帰りの大混雑でも「自力で戻れる」強みがあります。
- ただし炎天下や夜の徒歩移動になることもあるので、体力と安全面も考慮します。
② 交通手段:レンタカー派?ライドシェア派?
- アーリントンは公共交通が限定的で、基本は車移動前提です。
- レンタカーなら駐車場の有無と料金、ライドシェアなら**乗降場所(ピックアップゾーン)**が重要です。
③ 駐車場・リゾートフィー・デポジット(保証金)
米国ホテルでは、
- 駐車場料金が別
- 施設利用料(リゾートフィー等)が別
- チェックイン時にカードへデポジット(仮押さえ)が入る
などがあり得ます。予約画面の「合計」だけで判断しないのがコツです。
④ 無料朝食の有無(地味に効く)
観戦旅行は移動が長くなりやすいので、
ホテルは体力面でかなり助かります。
⑤ チェックイン条件(年齢・本人確認)
米国ではホテルによってはチェックイン年齢が21歳以上のケースもあります。同行者構成によっては注意が必要です。
エリア別:AT&Tスタジアム周辺の宿泊戦略(具体的ホテル付き)
ここからは「どのエリアに泊まるか」を軸に、メリット・デメリットと、代表的なホテルを紹介します。
1)最優先:エンタメ地区(Entertainment District)=“会場近くで完結”
こんな人におすすめ
- とにかく移動を最小化したい
- 試合後の渋滞・ライドシェア難民を避けたい
- 初めてのテキサスで土地勘がない
- 夜の治安や帰り道の不安をできるだけ減らしたい
メリット
- 徒歩または短距離移動でスタジアムへ行ける
- 試合後に帰りやすい(ここが最大の価値)
- 近隣に飲食・イベント施設が集まっている
デメリット
- 大会期間は宿泊費が高騰しやすい
- 混雑が常態化しやすい
- 予約条件(最低宿泊数など)が厳しくなる場合がある
このエリアのおすすめホテル(特徴つき)
🏨 Live! by Loews – Arlington, TX
- ポイント:スタジアム至近の“観戦特化”立地として語られやすいホテル。
- 向く人:初めてのアーリントンで、移動ストレスを最小化したい人。
- 注意:イベント期は価格が跳ねやすく、早期満室になりやすい。
🏨 Loews Arlington Hotel
- ポイント:同じくエンタメ地区の中心にあり、スタジアムや周辺施設へのアクセスが強い。
- 向く人:滞在の快適さ(設備・雰囲気)も重視したい人。
- 注意:最繁忙期は「最低宿泊数」や「返金条件」に注意。
🏨 Sheraton Arlington Hotel
- ポイント:定番ブランドで安心感があり、会場周辺の主要施設に近い立地で検討されやすい。
- 向く人:ブランドの安心感+会場近く、というバランスを取りたい人。
- 注意:徒歩で行ける/行けないの体感は人によって差があるので、地図でルート確認推奨。
🏨 Courtyard Dallas Arlington/Entertainment District(マリオット系)
- ポイント:エンタメ地区の“使いやすい中価格帯”として人気になりやすいタイプ。
- 向く人:徒歩圏にこだわりすぎず、近さと予算のバランスを狙う人。
- 注意:試合後は周辺が混むので、帰りは時間をずらすと楽。
🏨 Holiday Inn Arlington NE – Rangers Ballpark(IHG)
- ポイント:周辺のスタジアム群エリアで検討されやすい定番。
- 向く人:朝食や実用性を重視し、家族連れでも使いやすい宿が良い人。
- 注意:部屋タイプ(ベッド数・広さ)を事前にしっかり確認。
ここに泊まる最大の価値は「帰りが詰まない」ことです。W杯は試合後の交通が本当に読めないので、徒歩~短距離で戻れるのは強力です。
2)コスパ派:車で5〜10分圏(アーリントン市内)
こんな人におすすめ
- 予算は抑えたいが、極端に遠いのは避けたい
- 家族連れ・グループで部屋数が必要
- レンタカー前提で動く
メリット
- 近いのに、徒歩圏ホテルより価格が落ち着くことがある
- 駐車場無料や朝食付きなど、実用性が高いホテルも多い
デメリット
- 試合日の渋滞は避けにくい
- 駐車場運用(事前予約・満車)に注意が必要
このゾーンのおすすめホテル(特徴つき)
🏨 Hilton Arlington
- ポイント:会場エリアに近く、車移動の拠点として使いやすいタイプ。
- 向く人:ブランド安心+車でサクッと移動したい人。
🏨 Hyatt Place Dallas/Arlington
- ポイント:必要十分で“泊まりやすい”中価格帯。朝食の運用がある場合は強い。
- 向く人:観戦に体力を使うので、ホテルはシンプルで良い人。
🏨 La Quinta Inn & Suites by Wyndham Arlington North 6 Flags Dr(周辺でよく候補になる)
- ポイント:価格重視で検討されやすい。
- 向く人:とにかく宿泊費を抑えたい人。
- 注意:部屋の新しさや静かさは日程・部屋位置で差が出やすいのでレビュー確認推奨。
🏨 Comfort Suites / SpringHill Suites / Hampton系(周辺に複数)
- ポイント:朝食付き・部屋が広めなど「実用性」で選びやすい。
- 向く人:家族連れ、荷物が多い人。
このゾーンは「試合当日の往復計画」が鍵です。行きはかなり早め、帰りは少し時間をずらす(食事してから戻る等)とストレスを減らせます。
3)観光もしたい:ダラス中心部(Downtown Dallas)に泊まる

こんな人におすすめ
- 観戦+観光(街歩き、夜景、食)も楽しみたい
- 連泊してテキサス滞在を充実させたい
- 「試合は遠征、宿は都会」スタイルが好き
メリット
- レストラン、観光スポット、雰囲気の良いホテルが多い
- 夜の選択肢が増える
- 美術館・文化施設なども回りやすい
デメリット
- スタジアムまでの往復が“イベント級の移動”になり得る
- 試合日は渋滞+ライドシェア混雑が重なる
ダラス中心部のおすすめホテル(特徴つき)
🏨 Omni Dallas Hotel
- ポイント:ダウンタウンの大型ホテルとして定番。コンベンションセンター周辺の拠点にもなりやすい。
- 向く人:初めてのダラスで「わかりやすい中心部」を優先したい人。
🏨 Hyatt Regency Dallas
- ポイント:ダウンタウン滞在の王道候補。観光・食事の拠点にしやすい。
- 向く人:会場への往復は車・ライドシェアで割り切り、街の利便性を取りたい人。
🏨 Sheraton Dallas Hotel
- ポイント:ダウンタウンの大手ブランドで、設備や部屋数の安心感がある。
- 向く人:ブランドの安定感+中心部の動きやすさ重視。
🏨 Fairmont Dallas
- ポイント:アート地区近くで雰囲気を楽しみやすい“ちょい上質”枠。
- 向く人:観戦+旅行としてホテル体験も少し上げたい人。
🏨 The Statler Dallas(Curio Collection by Hilton)
- ポイント:ダウンタウンの個性派・デザイン寄り。気分が上がるタイプ。
- 向く人:せっかくの海外観戦、ホテルも“旅の思い出”にしたい人。
ダラス中心部泊のコツは「試合日の動き方を先に決める」ことです。キックオフのかなり前にアーリントンへ移動し、周辺で食事→入場、帰りは混雑を避けて時間差行動が現実的です。
4)“移動を分散”したい:DFW空港(Dallas/Fort Worth International Airport)周辺
こんな人におすすめ
- 乗り継ぎや到着時間の都合で、まず空港近くで休みたい
- 観戦よりも「移動疲れを減らす」優先
- レンタカー受け取り・返却が主目的
メリット
- 到着日/帰国日前後のストレスを減らしやすい
- 早朝・深夜便に強い
デメリット
- 試合当日の往復は結局車移動になる
- 「観戦の熱量」を考えると少し味気ない場合も
DFW空港のおすすめホテル(特徴つき)
🏨 Grand Hyatt DFW(空港ターミナル内)
- ポイント:空港の中にある“超便利”枠。移動疲れを最小化。
- 向く人:到着日・帰国日前後の体力を守りたい人。
- 注意:便利さの分、価格帯は上がりやすい。
🏨 Hyatt Regency DFW International Airport(ターミナル近接)
- ポイント:空港に近く、空港運用(シャトル等)を前提にした滞在がしやすい。
- 向く人:空港周辺で“失敗しにくい”ホテルを選びたい人。
🏨 Hyatt Place DFW(空港近隣)
- ポイント:比較的カジュアルで使いやすい。空港利用者向けのバランス型。
- 向く人:空港近くでコスパも見たい人。
日本→テキサスは長距離移動です。体力に不安がある場合は、 「初日は空港周辺で睡眠確保 → 翌日からアーリントンへ」 のように分けるとラクです。
日本から行く人向け:ホテル予約の“現実的な戦い方”(W杯想定)
① とにかく早く押さえる(後で調整する)
大会期間は需要が跳ね上がるため、迷っている間に埋まります。 まずは候補を押さえて、あとから条件を詰めるほうが現実的です。
② 取消無料(返金可)プランを軸にする
後から日程が変わる・同行者が増減する可能性があるなら、 返金可プランが保険になります。
③ “最低宿泊数”と“前払い・返金不可”に注意
大イベント期は、
などが増えます。予約条件を必ず確認します。
④ 部屋のタイプ選び(意外に差が出る)
- 2人+スーツケース大:部屋が狭いと地獄
- 家族連れ:コネクティングやスイートが便利
- グループ:ソファベッド付きや2ベッドが安全
「寝るだけ」でも、観戦旅行は荷物が多くなりがちなので、広さは重要です。
試合当日の動き方:ホテルとセットで考える“勝ち筋”
✅ 徒歩圏ホテルの場合
- 早めに出発 → 周辺で軽食 → 入場
- 終了後は混雑が落ち着くまで会場周辺に留まる必要が少ない
- “帰りの交通問題”が大幅に軽減
✅ 車/ライドシェアの場合
- 行き:キックオフのかなり前に到着する
- 帰り:一斉退場直後は避ける(食事・休憩で時間をずらす)
- 乗降場所(ピックアップゾーン)を事前に確認し、集合場所を家族・仲間と共有
目的別おすすめ(ざっくり早見)
- 🏟️ 「試合の満足度最優先」:エンタメ地区(Live! by Loews/Loews Arlington 等)
- 💰 「コスパ重視」:車で5〜10分圏+朝食付きの中価格帯(Hyatt Place/Hampton系等)
- 🏙️ 「観光もしたい」:ダラス中心部(Omni/Hyatt Regency/Fairmont 等)
- ✈️ 「移動疲れを減らしたい」:DFW空港周辺(Grand Hyatt DFW/Hyatt Regency DFW 等)
まとめ:AT&Tスタジアム周辺ホテルは「近さ=安心」だが、戦略で勝てる
AT&Tスタジアム周辺は、試合日に混雑が集中しやすい一方、エリア選びと当日の動き方次第で快適度が大きく変わります。
- 徒歩圏ホテルは高いが“帰りの不安”がほぼ消える
- 車で数分圏はコスパが良いが“当日の動線設計”が必要
- ダラス中心部は観光向きだが、移動は覚悟
- 空港周辺は体力回復に強いが、観戦の臨場感は薄くなる
日本からの長距離移動+炎天下の可能性もあるため、ホテルは「寝る場所」以上に、観戦体験を守るインフラとして考えるのがコツです。