メジャーリーグ(MLB)の試合中継や現地のスタジアムで、特にロサンゼルス・ドジャース戦を見ていると、観客がしきりに叫ぶ「Beat LA(ビート・エルエー)!」というフレーズ。「Beat LA」とはどういう意味なのでしょうか?
この記事では、「Beat LA」の意味とその歴史的背景、ドジャースがなぜこんなにもライバル視されるのかを詳しく解説します。さらに、日米野球文化における“敵役”の重要性や、ファン心理にまで迫ります!
結論から言うと、「Beat LA」とは、
「ロサンゼルスを倒せ!」
「ドジャース(またはLAのチーム)に勝て!」
という意味の応援・挑発スローガンです。
「Beat」は「倒す」「打ち負かす」の意味、「LA」は「ロサンゼルス(Los Angeles)」の略で、通常はロサンゼルス・ドジャースを指します。ただしNBAではレイカーズ(Lakers)を意味意味します。
このフレーズは、観客が一体となって敵チームに圧力をかけたり、スタジアムの雰囲気を盛り上げたりする役割も果たしており、アメリカのスポーツ文化における象徴的な応援コールのひとつです。
「Beat LA」が生まれたのは実は**MLBではなく、NBA(バスケットボール)**の世界です。
1970年代後半、NBAのボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズの激しいライバル関係の中で、セルティックスファンが「Beat LA!」と叫び始めたのが始まりとされています。
このコールはその後、メディアや他のチームのファンにも広まり、「ロサンゼルス=倒すべき強敵」というイメージが定着します。
その後、このフレーズは他のスポーツにも広がり、特に「全米から憎まれるほど強い」ロサンゼルスのチーム、特にドジャースに対しても使われるようになりました。
アメリカにおける都市対抗意識や、地域ライバル意識も強く関係しており、カリフォルニア州のドジャースが中西部や東海岸のファンにとって“共通の敵”となることで、「Beat LA」は全米規模の応援スローガンへと成長したのです。
ロサンゼルス・ドジャースはMLBでも屈指の人気と実力を誇る名門球団。資金力、選手層、歴史、ファンの数、どれをとってもトップクラス。そのため、以下の理由で多くの敵(=ライバル)を作ってきました:
このように、ドジャース以外のファンが集まる試合では自然と「Beat LA!」というチャント(掛け声)が飛び出すのです。
特にポストシーズンでは「Beat LA」のコールがひときわ大きくなり、ライバルチームの球場では数万人が一体となって叫ぶ様子がテレビ越しにも伝わってきます。
面白いことに、「Beat LA」と叫ばれるということは、それだけドジャースが強くて注目されている証拠とも言えます。
実際、「Beat Miami」や「Beat Kansas City」なんてほとんど聞きませんよね?それだけ、ドジャースが全国的なヒール(悪役)でありスターでもあるということなのです。
つまり、「Beat LA」は皮肉にもLAのスポーツチームが常に注目の的であることの証明でもあり、ファンにとっては誇らしい一面もあるのです。
テレビ中継でもこうしたコメントが流れるので、「Beat LA」の意味を知っておくと、観戦がもっと楽しくなります!
「Beat LA」は単なる応援フレーズではなく、ロサンゼルスという強豪都市に挑む全国のチームとファンたちのシンボル的な言葉です。
アメリカのスポーツにおける“共通の敵”を作る文化、それを通じて盛り上がるエンターテインメント性は、日本のプロ野球にはあまり見られない面白さでもあります。
次回ドジャース戦を観戦する時は、どこから「Beat LA!」の声が上がるか、ちょっと耳を澄ませてみてください📣✨