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以下では、過去大会の流れと現在わかっているスケジュールから「だいたいこのくらいの時期に出る」という目安を、日本代表を中心に整理しておきます。

WBCの登録は、どの国もだいたい次の3ステップで進みます。
これは2023年大会の流れとも大きくは変わらないと見られ、MLB.comやWBSCが出している2026年の全体スケジュールから考えても、日本の最終メンバーが一気にわかるのは2026年2月ごろになる可能性が高いと考えられます(推定)。
「なんでこんなに遅いのか」「NPBのキャンプが始まる2月に出すのは遅すぎるのでは」と思う人もいるでしょう。理由はいくつかあります。
WBCはメジャーリーガーの参加が最大の目玉です。ところが、MLBの選手はオフの手術・調整・契約交渉などで12月〜1月に動きが集中することが多く、1月上旬の時点で“出られるか微妙”な選手が必ず出てきます。このため、各国とも最終発表を2月に寄せて、できるだけ欠場リスクを減らしたいのです。2026年も同じ事情になると見られます。
2026年大会の予選は2025年内に米・欧で実施される予定で、ここを勝ち上がるチームが2026年本大会に入ってきます。つまり、どの国が入ってくるかが2025年末まで完全には見えないため、主催側もロースターの最終締め切りをやや後ろに置くことになります。
日本の場合、2月1日にキャンプインした選手のコンディションを見てから最終判断をすることが多く、「この投手は状態がいいから入れたい」「この野手はケガが長引きそうだから外そう」といった微調整をしたい事情があります。WBCは短期決戦なので、2月に絶好調でなければ3月に間に合わない――という考え方が根底にあります。
2025年9月〜10月の時点で、すでに東京ドームでの強化試合やチケット販売概要がNPBエンタープライズから発表されています。これに合わせて、遅くとも2025年末までには「日本代表の指揮を執る監督・コーチ陣」や「候補に挙がっている主な選手」がニュースで取り上げられると見るのが自然です。そこから1〜2か月かけて最終リストを固め、2月に正式発表――というのがもっとも現実的な流れです。
アメリカやドミニカ共和国のように、WBCをマーケティングの場として強く打ち出す国は、スター選手だけ先に発表してファンの期待を高めるやり方をとります(2026年もアーロン・ジャッジ、ボビー・ウィットJr.らがすでに名前を出しています)。一方で日本は、NPBのキャンプ期間や選手の体調を重視するため小出しにせず、ほぼ“一括発表”に近い形になることが多い――という文化の違いがあります。ここをブログで説明しておくと、読者の「なぜ日本だけ遅いの?」という疑問に答えやすくなります。
最新情報は、MLB公式・WBC公式・NPB(侍ジャパン)公式のいずれかでその都度確認してください。