最近「ノートブックLM(NotebookLM)」という言葉を耳にしたことはありませんか?このツールは、Googleが開発したAIベースのリサーチアシスタントで、特に学生や研究者、ライターなど「情報を集めてまとめる」作業を日常的に行っている人々にとって非常に魅力的なツールです。
従来の検索エンジンやチャット型AIでは、膨大な情報の中から正確な情報を見つけ、さらにその文脈まで深く理解するには限界がありました。しかしノートブックLMでは、自分自身がアップロードした文書をベースにAIが動作するため、精度の高いリサーチや考察が可能になるのです。
ノートブックLMとは、Googleが開発したAIリサーチアシスタントで、ユーザーがアップロードした資料(PDFやGoogle Docsなど)をもとに、AIが内容を要約したり、質問に答えたり、議論を深めたりする機能を持ったツールです。
ここでの「LM」とは「Language Model(言語モデル)」の略で、ChatGPTやGeminiと同様に、自然言語を理解して処理できるAI技術がベースになっています。
ただし、NotebookLMは他のチャットAIと異なり、文献や資料を自らアップロードして、それをベースにAIが思考・対話するというスタイルが特徴です。つまり、AIとの対話の出発点が「自分の持っている情報」である点がユニークなのです。
ノートブックLMを使うと、以下のようなことが可能になります。
特に引用機能は優れており、AIがどの情報をもとに回答を出しているかが明確になるため、信頼性も高まります。
「戦後日本の経済成長」について複数の論文をアップロードし、AIに要約を依頼。論点や重要なグラフ、参考文献を自動抽出してくれるため、レポート作成が効率的に。
さらに、自分が見逃していた視点についてAIが指摘してくれる場合もあり、新しい考察が生まれることもあります。
社内資料や市場レポートをまとめてアップし、「この業界の今後5年の課題は?」と質問。AIが情報を分析して要点を整理。スライド作成のたたき台としても活用可能です。
先生が複数の教科書や論文をAIに読み込ませ、「高校生向けにわかりやすく説明して」と依頼すれば、授業資料の作成もスムーズに。
特徴 | ノートブックLM | ChatGPT |
---|---|---|
データ参照 | ユーザーがアップした資料 | 一般知識ベース(一部Web検索) |
引用表示 | ✅ 可能 | ❌ 一般的には非対応 |
Google連携 | ✅ Google Docs, Drive対応 | ❌ 非対応(Bing連携はあり) |
資料重視型 | ✅ ユーザー文書ベース | ❌ オープン質問中心 |
両者ともに強力なAIではありますが、NotebookLMは「特定の資料に基づいた深掘り」に特化しています。
「ノートブックLMとは何か?」と問われれば、それは“AIを活用した文献読み取りと要約の新しい形”と答えられるでしょう。
時間をかけて文献を読み込む作業は、AIの助けを借りて圧倒的に効率化できます。
Googleアカウントがあれば誰でも無料で試せる(※2025年5月時点)ので、研究・教育・ビジネスのどの分野でも一度は使ってみる価値があります。ノートブックLMは、まさに「知識を引き出すためのAIノート」です。