Japan Luggage Express
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Les Saveurs・意味

Les Saveurs・意味

Les Saveurs・意味

近鉄でレストラン列車「志摩 Les Saveurs(レ・サヴール)」運行開始

近畿日本鉄道(近鉄)が新たに走らせるレストラン列車「志摩 Les Saveurs(レ・サヴール)」は、志摩の豊かな海と山の恵みを、走る列車の中でゆったりと味わってもらうことをコンセプトにした観光・食事列車です。志摩といえば伊勢海老、的矢かき、あおさ、伊勢の和牛など、全国的にも知られる食材が多いエリアですが、その“味わい”を名前の段階から前面に出しているのがこの列車の特徴です。ここでは、列車名に使われているフランス語「Les Saveurs(レ・サヴール)」の意味やニュアンスを中心に、なぜこの名前が選ばれたのかを読み解いていきます。

「Les Saveurs」はフランス語で「味わい・風味・香り」

まず「Les Saveurs」を直訳すると、フランス語で「味」「風味」「香り」といった意味になります。単数形は**saveur(サヴール)で「味」「うまみ」「風味」を指します。これが複数形になってles saveurs(レ・サヴール)**となると、

  • さまざまな味
  • 多彩な風味
  • その土地ならではの食材が持つ個性ある香り

といった、バリエーションのある“味の世界”を表す言い回しになります。単に「味」ではなく、「いくつもの味が重なって一つの体験になる」というニュアンスが含まれているのがポイントです。

なぜフランス語なのか

日本の観光列車やレストラン列車では、食に関する名前にフランス語が採用されることがよくあります。これは、

  1. フランス料理=高級感・特別感の象徴として日本で定着していること
  2. コース仕立てでゆっくり味わう体験と、列車での移動時間が相性がいいこと
  3. 言葉の響きが柔らかく、観光・グルメのイメージに合うこと

といった理由が考えられます。「Les Saveurs」という名前も、志摩の素材を使いながら、単なる“ご当地グルメ”ではなく、旅の中で一皿ずつ丁寧に楽しむ“ガストロノミーの時間”を想像させる言葉として選ばれたのでしょう。

「味」ではなく「味わい」を打ち出す意図

日本語にそのまま直すと「志摩・味」や「志摩・味覚」といった言い方もできますが、あえてフランス語のLes Saveursを使うことで、

  • 味だけでなく香り・盛り付け・食器・景色まで含めた“トータルの体験”
  • 一品ずつ料理人が組み立てたコースとしての楽しみ
  • 乗るたびに異なる志摩の旬を味わう“変化する楽しみ”

といった、より広い意味の「味わい」が想起されます。観光列車は“乗ること自体が目的”になる乗り物なので、単に「食べて終わり」ではなく、「走る・眺める・香る・味わう」を同時に楽しんでもらうために、この言葉がフィットしたと考えられます。

「志摩」と「Les Saveurs」を組み合わせた意味

列車名が「志摩 Les Saveurs」となっているのは、「志摩」という地名で“産地・土地の物語”を示し、「Les Saveurs」で“その土地から生まれる多彩な味”を示す、二段構えの名前にするためだと考えられます。つまり、

  • 志摩=伊勢志摩エリアの自然や文化、海の幸・山の幸
  • Les Saveurs=その恵みを料理としてどう表現するか

という役割分担です。この2つを並べることで、「志摩という土地の味わいを、フランス料理的な感性で仕立てて列車で提供します」というメッセージが一目で伝わる構成になっています。

発音と表記について

日本語で書く場合は「レ・サヴール」「レ・サヴールス」など表記が揺れることがありますが、フランス語としてはおおむね「レ・サヴール」と読むのが自然です。末尾の“s”は複数形を示すもので、普通は強く発音しません。そのため日本語では“s”をあえて書かずに「Les Saveurs(レ・サヴール)」とルビを振るケースが多いです。

レストラン列車との親和性

近鉄は伊勢志摩エリアで長年観光輸送を行ってきた実績があり、志摩スペイン村など洋風の観光テーマとも相性が良い会社です。今回の「志摩 Les Saveurs」もその延長線上にあり、

  • 海沿い・リゾート・欧風の雰囲気を演出しやすい
  • 写真・パンフレット・ウェブサイトで視覚的に映える
  • 外国人観光客にも伝わりやすい

という利点があります。英語だけでなくフランス語を使うことで、単なる“インバウンド向け”ではなく、“食を楽しむ層”にもしっかり訴求できるわけです。

「Les Saveurs」に込められたメッセージをまとめると

  • 志摩の多様な食材を楽しんでほしい
  • コース仕立てで一つひとつの皿の“香り・風味”を感じてほしい
  • 列車の車窓や時間の流れも“味わい”の一部にしてほしい

という3つの願いが込められていると考えられます。特に志摩は季節によってとれる海産物が変わるため、複数形の「les(いくつもの)」を使うのは理にかなっています。

まとめ

「志摩 Les Saveurs(レ・サヴール)」という名前は、ただオシャレな外国語を並べただけではなく、志摩という土地が持つ食材の豊かさと、その味を走る列車の中でゆっくり堪能してもらうという体験型のコンセプトを、フランス語のニュアンスで表現したものです。「Les Saveurs」は“複数の味・多彩な風味”を意味する言葉であり、志摩の恵みを季節ごとに、コースごとに、何度でも楽しんでほしいというメッセージが込められていると受け取ることができます。

 

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