トランプ大統領の血液型は？

June 3, 2025 ファクトチェック

【意外と知られていない情報を徹底調査】

アメリカの第45代大統領、ドナルド・トランプ氏。過激な発言や独自の政治スタイルで常に話題の中心にいた人物ですが、意外にも彼に関する“ある基本的な情報”が公式に確認されていないことをご存知でしょうか？それが「血液型」です。

日本では芸能人や著名人の血液型がしばしば注目されますが、アメリカではあまり話題にされません。今回は、トランプ氏の血液型に関する情報や噂、そして他の歴代大統領の血液型との比較まで、できる限りの情報をもとに詳しく掘り下げていきます。

日本の一部インターネットサイトやSNSでは、トランプ氏の血液型が「A型」であるとする記述が確認できます。しかし、それらの情報の多くは出典が不明瞭であり、確たる証拠が示されているわけではありません。

日本では血液型と性格の関連性が一般に信じられており、「A型＝几帳面」「O型＝おおらか」「B型＝マイペース」「AB型＝個性的」といったイメージが定着しています。そのため、トランプ氏の言動から「彼はA型っぽい」といった憶測が飛び交うのも無理はありません。

しかし、このような考え方は日本独自の文化的背景によるものであり、科学的根拠は乏しいとされています。

アメリカやイギリスの主要メディア、また政府機関の公式資料などにおいて、ドナルド・トランプ氏の血液型が明言された例は確認できません。これは、アメリカでは血液型が個人の医療情報として厳密に保護されており、芸能人や政治家であっても公にされることはほとんどないためです。

また、2020年にトランプ氏が「世界献血者デー」に寄せたメッセージの中で、「O型の血液は誰にでも提供できる重要な血液型である」と述べたことから、「彼自身がO型なのではないか」との噂が一部で広まりました。

しかし実際には、そのメッセージは一般的な献血啓発の一環であり、トランプ氏自身の血液型には一切言及していません。このため、O型説もまた根拠に乏しい噂にすぎません。

実はアメリカの大統領の中には、血液型が報じられている人物も何人かいます。以下に、主要な歴代大統領の血液型情報をまとめてみました。

🧬 ジョー・バイデン：正式には非公表ですが、一部の医療関係者や報道によるとAB型Rh陽性という説も。ただし確定情報ではありません。
🧬 バラク・オバマ：2009年のBBC報道などによってAB型Rh陰性とされており、ホワイトハウスの医療スタッフが緊急時に備えてAB型の血液を携行していたとも言われています。
🧬 ジョージ・W・ブッシュ：O型Rh陽性とする複数の報道あり。健康診断情報が一部公開された際に記載があったとされています。
🧬 ビル・クリントン：AB型Rh陽性とする説がありますが、こちらも医療記録が正式に公表されたわけではなく、未確認のままです。
🧬 ジョージ・H・W・ブッシュ（父ブッシュ）：A型Rh陽性との報道がありますが、こちらも同様に確定ではありません。
🧬 ロナルド・レーガン：B型との説も見られますが、確たる情報源はなく、信頼性は低いとされています。

こうした情報は一部メディアの報道や関係者の証言に基づくもので、正式な医療記録に基づいていないため、100％信頼できるとは言い切れません。

アメリカでは、血液型はあくまでも個人のプライバシーに関わる「医療情報」として扱われています。医療情報の取り扱いに関する法律（HIPAA法など）により、本人の同意なしにこうした情報を公表することはできません。

そのため、大統領であっても、自ら進んで公表しない限り、血液型が明らかになることは非常に稀です。特にトランプ氏は、自身の健康状態や医療に関する情報を積極的に開示しない姿勢を見せていたことから、その血液型が明かされていないのも当然といえるかもしれません。

よって、**ドナルド・トランプ氏の血液型は、現時点では「不明」**というのがもっとも正確な結論となります。

このような文化的ギャップが、日本人が「なぜトランプ氏の血液型が明かされないのか」と疑問に思う背景にあるのかもしれません。