空気は目に見えないのに、私たちの暮らしや体の働きにとって欠かせない存在です。息をすること、火が燃えること、風が吹くこと、雲ができて雨が降ること――これらはすべて空気と深く関係しています。
さらに、空気は「生き物を生かす」「生活を便利にする」「天気を動かす」だけでなく、ときには「体調を左右する」「危険を生む」こともあります。だからこそ、空気のことを少し知っておくと、毎日の安全や健康に役立ちます。
この記事では「人と空気の関わり」を、小中学生にも分かりやすい言葉で、身近な例や簡単な実験(やってみる)を交えながら整理します。
空気は「いろいろな気体(きたい)がまざったもの」です。主な成分は次のとおりです。
空気は、成分がちょうどよく混ざっているから生きやすいと言えます。
つまり、空気は「見えないけれど、バランスのとれたガスの集まり」だと考えると分かりやすいです。

人は空気の中の酸素を取り入れて生きています。これを**呼吸(こきゅう)**と言います。
酸素は、体の中で「エネルギーを作る材料」のような働きをします。だから、走ったり、勉強したり、心臓が動いたりできるのです。
運動をすると、筋肉がたくさん働きます。すると、
ので、体は「息を速くする」ことでバランスをとります。体育のあとにハァハァするのは、体ががんばって調整しているサインです。

空気は、ただ息をするためだけではありません。温度や湿度、気圧、空気のきれいさは、体の調子にも影響します。
家や教室の中で人がたくさん集まると、二酸化炭素が少しずつ増え、酸素が少しずつ減ります。すると、
と感じることがあります。だから、**窓を少し開けて空気を入れ替える(換気)**はとても大切です。
こうした小さな工夫でも、体の負担を減らせます。

友だちの声や音楽が聞こえるのは、空気がふるえて音が伝わるからです。
水の中でも音は伝わります。たとえば、お風呂で耳を水につけると、ふだんと違う聞こえ方になることがあります。空気も水も「ゆれを伝えるもの」ですが、伝わり方が少し違います。
宇宙(うちゅう)のように空気がほとんどない場所では、音が伝わりにくいと言われます。空気は「見えないけれど、音の通り道」でもあります。

ろうそくやコンロの火が燃えるのは、空気中の酸素が必要だからです。
たとえば、火のついたろうそくにコップをかぶせると、しばらくして火が消えます。これはコップの中の酸素が減って、燃え続けられなくなるからです。
火を使う場所では、換気がとても大切です。空気が足りないと、危険になることもあります。
安全のためにも「空気と火の関係」を知っておくと役立ちます。

空気は動くと風になります。さらに、空気の温度や水蒸気の量が変わると、雲や雨、雪などの天気が生まれます。
空気は、あたたまると軽くなって上へ、冷えると重くなって下へ動きます。すると場所によって空気の動きが変わり、空気が流れて「風」になります。
なども、空気の温度のちがいが関係しています。
空気は見えませんが、実は少しだけ重さがあります。私たちは空気の重さに押されて生活しています。この押す力を**気圧(きあつ)**と言います。
「空気に押されているのに、どうして体がつぶれないの?」と思うかもしれません。
体の中にも外とつり合うような力があり、バランスが取れているからです。だから、ふだんは気づきにくいのです。
空気は「見えないけれど、力を持っている」ことが分かります。

人の活動は空気にも影響します。便利な生活のためにエネルギーを使うことで、空気がよごれたり、地球の気温が変わったりすることがあります。
空気がよごれると、目やのどが痛くなったり、せきが出やすくなったりすることがあります。人だけでなく、植物や動物にも影響することがあります。
二酸化炭素は、少しなら自然にある大切な気体です。でも増えすぎると、地球の熱が外に逃げにくくなり、気温が上がりやすいと考えられています。
人が電気をたくさん使ったり、ガソリンをたくさん使ったりすると、二酸化炭素が増えやすくなります。
植物は、日光を使って二酸化炭素を取り込み、酸素を出す働き(光合成)があります。人はその酸素を吸って生きます。
このように、空気を通して「生き物どうしが支え合っている」と言えます。

「空気を守る」といっても、むずかしいことばかりではありません。毎日の生活の中で、できることがあります。
一人の力は小さく見えても、たくさんの人が続けると大きな変化になります。
※安全のため、火を使う実験は必ず大人といっしょに行ってください。
観察だけでも、空気の性質が少し見えてきます。
「人と空気の関わり」は、呼吸だけでなく、健康、音、火、天気、そして地球の環境まで広がっています。空気は当たり前にあるようで、実はとても大切な存在です。
身近な空気に目を向けることは、自分の体を守り、地球を大切にすることにもつながります。空気は見えないので忘れがちですが、毎日私たちのそばで働いている“相棒(あいぼう)”だと言えます。
A. 風を感じたり、息を吸って胸がふくらんだり、袋やふうせんをふくらませたりできるからです。空気は見えませんが、場所をとり、力も持っています。
A. 体が酸素を必要としているからです。酸素が足りないと、体の中でエネルギーを作りにくくなり、苦しく感じます。
A. 感じ方の表現としてよく使われます。雨の日は湿度が高く、体がべたついたり、気圧が変わったりして、重く感じることがあります。
A. 部屋の中の二酸化炭素やにおい、ほこりを外に出し、新しい空気を入れることができます。人が多い部屋ほど、空気の入れ替えが役立ちます。
A. 目やのどが痛くなったり、せきが出やすくなったりすることがあります。環境の面では、植物や動物、建物にも影響が出ることがあります。
A. 植物が光合成で酸素をつくり、人や動物がそれを使う、という流れがあります。地球の中で、空気は生き物の働きとつながりながらめぐっています。