空気はふだん目に見えません。でも、空気がよごれると、私たちの体や地球にいろいろな影響が出てしまいます。空気がよごれることを 「大気汚染(たいきおせん)」 といいます。
この記事では、大気汚染とは何か、どんなものが空気をよごすのか、体や自然にどんなことが起きるのか、そして身近にできる工夫を、わかりやすく説明します。
大気汚染は、空気の中に体に良くないもの(汚れのもと)がふえてしまうことです。
たとえば、
などが空気に混ざると、空気はきれいではなくなります。
空気が少しよごれているだけでも、長い時間吸い続けると体に負担がかかることがあるので、世界中で大きな問題になっています。

大気汚染の原因になるものは、いくつか種類があります。名前はむずかしく見えますが、ポイントだけ覚えれば大丈夫です。
PM2.5は、とても小さなチリやほこりの粒のことです。髪の毛よりずっと小さく、目では見えません。
などから生まれます。小さすぎるので、吸いこむと肺の奥まで入りやすいと言われています。
車やバス、トラックなどが走るときに出る排気ガスの中には、のどや肺を刺激するガスがふくまれています。
夏の晴れた日に、空気の中のガスが太陽の光で反応してできる、目やのどが痛くなる原因のガスがあります。日本では昔「光化学スモッグ注意報」が出ることもありました。
外だけでなく、家の中でも
などで空気がよごれることがあります。

空気がよごれると、まず 呼吸(こきゅう)するところに影響が出やすいです。特に子どもは体が成長中で、空気を吸う量も多いので、影響を受けやすいとされています。
世界の調査では、大気汚染は子どもの健康にとって大きな環境リスクの一つだと言われています。
大気汚染は人の体だけでなく、自然や地球にも影響します。
空気は世界中でつながっているので、ある地域の汚れが風にのって遠くまで運ばれることもあります。
原因として大きいのは、ものを燃やすことです。
これらが便利な生活を支えている一方で、煙やガスが出て空気がよごれます。
また、森の火事や火山、砂あらしなど 自然の原因でも空気がよごれることがあります。
空気がよごれているときは、こんなことが起きやすくなります。
日本でも、春先や冬にPM2.5の濃度が上がりやすい日があるので、ニュースや天気アプリの情報を見ておくと安心です。
空気のよごれはすぐになくすのがむずかしいこともあります。でも、身近にできる工夫で、体への影響を減らすことができます。
一人の力は小さく見えるかもしれませんが、みんなで続けると大きな変化につながります。
こうした行動は、空気をきれいにするだけでなく、地球温暖化を減らすことにも役立ちます。
空気は毎日吸う、とても大切なもの。空気をきれいに保つことは、自分の健康と、地球の未来を守ることにつながっています。