朝起きて水を飲む、窓を開けて空気を吸う、食べ物を口にする
――こうした当たり前の場面は、すべて「環境」とつながっています。
この記事では、水・空気・生き物との関係も含めて、まず人と環境のつながりの身近な例から出発し、つぎに地域のしくみ、最後に地球規模のつながりへと広げて整理します。理科や社会(地理・公民)の見方も交えながら、読み終わったときに「自分の生活と環境がどう結びついているか」を自分の言葉で説明できることを目標にします。
環境とは、人や生き物を取り巻く自然・人工の条件のまとまりです。環境は「自然だけ」ではなく、人が作った町や施設もふくみます。
「人と環境のかかわり」とは、
の両方を考えるテーマです。さらに大事なのは、環境は「別々の部品」ではなく、つながり合った1つの仕組みだという見方です。
人と水の関わりを見ていきましょう。水は「飲み水」だけではありません。生活は水の使い分けで成り立っています。
水は自然の「循環(じゅんかん)」の中で動いています。
この循環があるから、同じ地球でも地域ごとに水の量や使い方が変わります。たとえば雨が少ない地域では節水や貯水が重要になり、雪が多い地域では雪どけ水が川を支えることがあります。
家で使う水のほかに、食べ物や物を作るのにも水が使われています。たとえば、野菜を育てる水、紙を作る水、服を染める水などです。これを考えると、「自分が直接使った水」だけが水の消費ではないことが分かります。
人と空気の関わりはどうでしょうか? 空気は目に見えませんが、命と社会を支えています。
空気には主に窒素・酸素が含まれますが、少量の二酸化炭素や水蒸気も重要です。水蒸気は雨のもとになり、二酸化炭素は植物が光合成に使います。
海の近くは湿気が多くなりやすく、山の近くは空気が冷えやすいなど、空気の性質のちがいが気候のちがいにつながります。これは農作物や住まいの形にも影響します。
人は生き物から、食べ物や材料を受け取っています。
生き物同士は「食う・食われる」だけでなく、さまざまなつながりで成り立っています。
この仕組みがあるから、自然は「ごみ」を減らしながら回っています。
水・空気・生き物以外に、土地や気候も人の生活に大きく関係します。
環境は「自然の条件」なので、人はそれに合わせて工夫して暮らしてきました。
水があるだけでは生活に使えません。飲める水、農業に使える水、工業に使える水など、用途によって必要な水質が違います。
二酸化炭素などの温室効果ガスが増えると、地球全体の気温が上がりやすくなります。
風は汚れた空気も運びます。ある場所の排気ガスや煙が、遠くの地域の空気や雨に影響することもあります。だから、空気の問題は地域だけでなく地球規模で考える必要があります。
花粉を運ぶ虫が減ると植物が増えにくくなる、分解者が減ると土がやせるなど、目に見えないところで困ることが増えます。
人は環境に影響を与えるだけでなく、学びと工夫で改善できます。ここでは「家庭でできること」と「社会のしくみ」を両方示します。
環境問題は、個人の努力だけで解決しにくいものもあります。
環境の要素は、実は強くつながっています。1つを変えると別のものも変わります。
気温の変化は、花が咲く時期や虫の活動時期を変えることがあります。
季節のズレは、食べ物のタイミングにも影響します。花が先に咲いても虫が来ないと受粉しにくい、虫が増えても鳥が来ないと増えすぎる、などのズレが起こり得ます。
海があたたかくなったり、海の水質が変わったりすると、魚の分布が変わることがあります。
授業や調べ学習で使える視点をまとめます。
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