Japan Luggage Express
Japan Luggage Express Ltd.

バリアフリー・一覧

バリアフリー・一覧

〜みんなが使いやすい社会を目指して〜

はじめに:バリアフリーってなに?

「バリアフリー」とは、体が不自由な人や高齢者、小さな子ども、妊婦さんなど、さまざまな人が安心して生活できるように、身の回りの「バリア(障害)」を取りのぞく工夫のことです。
たとえば、階段だけの建物では車いすの人が入れませんが、スロープがあるとその問題が解決します。こうした工夫が、私たちの暮らしの中にどんどん広がっているんです。

以下にバリアフリーの一覧としてバリアフリーの例をたくさん挙げますので、どんなものがあるのかを一緒に見ていきましょう。


スロープ

ユニバーサルデザイン・学校

建物の入り口や歩道にあるスロープは、階段が使えない人にとってとても重要です。車いすの人だけでなく、ベビーカーを押す人や、足をけがした人にとっても便利なバリアフリーの身近な例ですね。


点字ブロック

歩道や駅のホームなどにある黄色くてデコボコしたブロックは、目の見えにくい人が道を安全に歩くためのものです。進む方向や注意が必要な場所を足の感覚で伝えてくれます。


自動ドア

手がふさがっているときや、力が弱くてドアを押すのが難しいときに便利なのが自動ドアです。人が近づくとセンサーで開く仕組みになっていて、病院や駅、スーパーなどでよく見かけます。


エレベーターの点字

エレベーターのボタンのそばには、小さなポツポツした「点字」が付いています。これは、視覚に障がいがある人でも階数を読み取れるようにするための工夫です。


バリアフリートイレ

車いすでも入れる広いトイレには、手すりや緊急ボタンが付いています。障がいのある人だけでなく、高齢者や小さな子ども連れの人にも使いやすい設計になっています。バリアフリーのトイレはいろいろなところで見かけて、すぐにバリアフリーと分かる良い例です。


手すり

階段やお風呂など、すべりやすい場所には手すりが設けられていることが多いです。体のバランスをとったり、転ばないようにするための大切なサポートです。


段差のない床

家の中や公共施設の床に段差がないと、つまずいたり転んだりする危険が減ります。特に高齢者や足元が不安定な人にとっては、安心して歩けるようになります。


引き戸(スライドドア)

横にスライドさせて開ける引き戸は、力を入れずに開け閉めできるため、車いすの人や力の弱い人でも使いやすいです。スペースもとらず、家庭でも人気のスタイルです。


明るく見やすい表示

文字やマークが大きくてはっきりしていると、視力の弱い人や高齢者にもわかりやすくなります。駅の案内や公共施設の標識などにも、この工夫が活かされています。


低床バス

乗り降りしやすいように、床の高さが低く設計されたバスがあります。ステップが少ないため、車いすの人やお年寄り、小さな子どもでも安心して乗車できます。


音声案内

駅や電車、バスなどでは、次の停車駅や注意点を音声で知らせてくれます。視覚に障がいがある人や、周囲をよく見られない人にも役立つ仕組みです。


駅員さんのサポート

バリアフリーは機械だけではありません。駅や空港では、必要に応じて駅員さんやスタッフが手助けしてくれる体制も整っています。人のサポートも、立派なバリアフリーなんです。


スマホの読み上げ機能

目が見えにくい人でもスマートフォンを使えるように、文字を音声で読み上げる機能があります。また、画面を大きく表示したり、音声で操作したりすることもできます。


色覚サポート機能

色の見分けが苦手な人のために、スマホやパソコンには「色覚サポート」機能がついています。色の違いがわかりやすくなり、地図やグラフの見やすさも向上します。


バリアフリーのゲームコントローラー

体の動きが制限される人でもゲームを楽しめるように、特別に設計されたコントローラーがあります。みんなで一緒に遊べるようになるのは、うれしい工夫ですね。

音声信号機

交差点に設置されている音声信号機は、信号の色が見えない人のために「ピヨピヨ」「カッコー」といった音で信号の変化を知らせてくれるものです。これにより、視覚に頼らず安全に横断歩道を渡ることができます。

盲導犬のサポート

視覚に障がいがある人の移動をサポートする盲導犬も、バリアフリーの大切な一例です。盲導犬は訓練を受けていて、障害物を避けたり、道を案内したりすることで、持ち主が安全に歩けるよう助けてくれます。建物や交通機関に盲導犬と一緒に入れるようにする取り組みも、心のバリアフリーを広げる大切な一歩です。また、盲導犬の存在を知ることで、まわりの人の理解や配慮も進み、社会全体がよりやさしくなっていきます。


多言語対応の案内表示

駅や空港、観光地などでは、日本語だけでなく英語・中国語・韓国語など、さまざまな言語で書かれた案内板があります。これは外国から来た人たちにも分かりやすくするための「言葉のバリアフリー」です。


車いすでも利用できるレジカウンター

ショッピングモールやスーパーマーケットの一部では、車いすの人にも使いやすいように、カウンターの高さを低くしたレジが設置されています。使う人の目線に合わせた配慮がされています。


優先席

電車やバスの中にある「優先席」は、体の不自由な人や高齢者、妊婦さんなどが安心して座れるように用意されています。「席をゆずる」という行動も、バリアフリーの一つの形なんです。


高低差の少ない公園の遊具

最近の公園では、階段を使わなくても遊べる滑り台や、車いすに乗ったまま楽しめるブランコなど、さまざまな子どもが一緒に遊べる遊具が増えています。遊びの中にもバリアフリーの考えが生きているんですね。


ゆっくり開閉するドア(ソフトクローズドア)

手を挟まないように、ゆっくり静かに閉まるドアは、小さな子どもや高齢者が安心して使える工夫の一つです。力を入れずに開けられ、閉まる時も安全なのが特徴です。


色のコントラストを工夫したデザイン

床と壁の色をはっきり分けたり、文字と背景にコントラストをつけたりすることで、視覚が弱い人にも分かりやすくする工夫があります。これは駅の看板や公共施設の案内表示などに多く見られます。


補助犬の受け入れ対応

盲導犬や介助犬、聴導犬といった補助犬は、障がいのある人の生活を助ける大切なパートナーです。補助犬が一緒に入れる施設や、補助犬同伴OKのマークを表示するなど、受け入れやすい社会づくりが進められています。


ウェブアクセシビリティ

インターネットの世界にもバリアフリーがあります。たとえば、読み上げ機能に対応したホームページや、文字を大きく表示できるボタン、キーボード操作だけで使えるサイトなどがその例です。情報の「見えない壁」をなくす工夫です。


ユニバーサルデザインのシャンプーボトル

目の見えない人がシャンプーとリンスを間違えないように、シャンプーのボトルの横に「ギザギザ」がついていることがあります。これも触って区別できるようにするための小さなバリアフリーです。


段差解消のための段差プレート

玄関や部屋の出入り口など、ちょっとした段差があるだけでも、車いすや杖を使う人にとっては大きな障害になります。そうした場所に設置される「段差プレート」は、簡単に置けて、通行をスムーズにする便利なアイテムです。引っ越しやリフォームをしなくても、手軽にバリアフリー化できます。


廊下や出入口を広くする設計

車いすや歩行器、介助者と並んで歩く人のためには、廊下やドアの幅が十分にあることが重要です。最近の住宅や施設では、出入口を引き戸にしたり、通常より広めに設計することで、通りやすくする工夫が進んでいます。


滑りにくい床材

特に浴室やキッチンなど、水にぬれやすい場所では、「滑りにくい床材」を使うことが事故防止につながります。ゴム製や凹凸のある素材を使うことで、足元が安定しやすくなり、転倒のリスクを減らすことができます。


浴室の安全対策

お風呂はとくに転倒しやすい場所です。バリアフリーの浴室では、またぎやすい低い浴槽が使われたり、暖房機能で冬場の温度差によるヒートショックを防いだりします。さらに、介助リフトなどがあれば、入浴をサポートしやすくなります。


スイッチやコンセントの高さの工夫

一般的な住宅ではスイッチやコンセントの位置が低すぎたり高すぎたりすることがありますが、車いすに乗っている人や高齢者でも使いやすいように、適切な高さに設置することが大切です。また、大きくて押しやすいスイッチもバリアフリーの工夫の一つです。


車いすが回転できるスペース

トイレや脱衣所、キッチンなどでは、車いすが方向転換できるような広さ(通常は直径1.5m程度)が必要です。この「回転スペース」が確保されているかどうかは、使いやすさを大きく左右します。


ホームドア・ホーム柵の設置

駅のホームでは、電車とのすき間に落ちてしまう事故を防ぐために、「ホームドア」や「ホーム柵」が設置されていることが増えています。視覚障がい者やベビーカーを押す人にとって、大きな安心材料です。


低めに設計されたカウンター

駅の窓口や施設の受付カウンターでは、車いすに座ったままでも利用できるように、カウンターの一部が低く設計されているところが増えています。高さの違いによって、使う人すべてにとって親切な空間になります。


多言語対応の案内表示

外国からの観光客や在住者に向けて、日本語だけでなく英語・中国語・韓国語などの案内があることで、言葉の「バリア」が取りのぞかれます。これは情報のバリアフリーとも呼ばれ、観光地や交通機関では特に重要です。


専門用語を避けたわかりやすい表現

病院や役所などでは、専門用語ばかりだと理解しにくくなってしまいます。誰でも意味がわかるように、やさしい言葉で案内をすることも、実は大切なバリアフリーの一環です。文章や音声案内の見直しで、情報が届きやすくなります。


手話通訳の導入

聴覚障がいのある人にとって、話し言葉だけでは情報を受け取ることができません。テレビのニュースやイベントなどで手話通訳が表示されたり、受付窓口にタブレットで手話通訳がつながったりする取り組みが広がっています。


デジタル情報のアクセシビリティ

インターネットやアプリも、バリアフリー対応が進んでいます。文字の大きさを変えたり、色の組み合わせに配慮したり、音声で読み上げる機能を搭載したりすることで、多くの人が情報にアクセスしやすくなります。


世界中で広がるバリアフリー

日本だけでなく、世界中でバリアフリーは進められています。特に、オリンピックやパラリンピックの開催地では、バリアフリー設備が一気に広がることもあります。国や文化が違っても、だれもが暮らしやすい社会を目指す気持ちは同じです。

 

バリアフリーに関するトリビア


1. 「バリアフリー」という言葉は日本発ではない

  • 「バリアフリー(Barrier-Free)」は英語由来ですが、英語圏では日常的にはあまり使われません。
    欧米では代わりに「Accessibility」や「Universal Access」という表現が主流です。

2. 駅のエレベーター普及は2000年代に加速

  • 日本の鉄道駅におけるエレベーターやエスカレーター設置は、2000年施行の「交通バリアフリー法」以降に急速に進みました。
    これにより、高齢者や車いす利用者だけでなくベビーカー利用者にも利便性が向上しました。

3. 点字ブロックは日本発の発明

  • 1965年、岡山県の三宅精一氏が発明しました。
    「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類があり、世界40カ国以上に広がっています。

4. 身近な場所にある「隠れバリア」

  • 自動ドアの開閉速度が速すぎる
  • 公園や店舗の入り口にあるわずかな段差
  • 座面が高すぎるベンチ
    こうした「見えにくい障壁」も、実は多くの人の移動を妨げています。

5. 色覚バリアフリーは想像以上に重要

  • 色だけで情報を区別するデザインは、色覚多様性のある人にとって識別困難です。
    信号機のLED化に伴い、形や配置も意識して設計されるようになっています。

6. バリアフリーとユニバーサルデザインは別物

  • バリアフリーは「既にある障害を取り除く」発想。
  • ユニバーサルデザインは「最初から誰でも使えるようにする」発想。
    似ているようで、アプローチが異なります。

7. オリンピックはバリアフリー推進の契機

  • 1964年東京オリンピックの際も、外国人選手・観客対応で一部整備が進みました。
  • 特に2020年東京大会では、車いす席の拡充や街中の段差解消が全国的に広がりました。

「世界のバリアフリー面白事例集」


1. ロンドン地下鉄の「段差ゼロ」計画 🚇

  • ロンドンの地下鉄(Tube)は歴史が古く、駅ごとに構造が異なり段差や隙間が多いことで有名でした。
  • 現在は「Step-Free Access Program」として、ホームと車両の間をスロープや可動式床で埋める改修が進行中。
  • 車いす利用者やベビーカー利用者だけでなく、大きなスーツケースを持った旅行客からも好評です。

2. スウェーデンの「全員アクセス」住宅 🇸🇪

  • スウェーデンでは「バリアフリー住宅」は特別な設備ではなく、新築住宅の標準仕様です。
  • 玄関の段差ゼロ、広めの廊下とドア幅、スライドドア、手すりの設置が当たり前。
  • この背景には「いつか誰もが障害を持つ可能性がある」という社会理念があります。

3. オーストラリアのビーチ用車いす 🏖

  • オーストラリアの一部の海水浴場では、砂浜や浅瀬を走行できる大きなタイヤ付きの「ビーチ車いす」を無料貸し出し。
  • 高齢者や足が不自由な方も、海水に触れたり波打ち際まで行けるようになっています。

4. ドイツ・ベルリンの触る美術館 🎨

  • ベルリンには視覚障害者が直接触って鑑賞できる彫刻や模型を集めた美術館があります。
  • 展示品には点字説明や音声ガイドもあり、見えない人でも芸術体験が可能です。
  • 健常者もアイマスクをして体験できるため、感覚の多様性を学ぶ機会になっています。

5. アメリカの「ドライブスルー投票所」 🗳

  • アメリカの一部の州では、車いす利用者や高齢者のために車から降りずに投票できるシステムを導入。
  • 特に冬の寒冷地や猛暑の地域では、身体的負担を減らす効果が大きいと好評です。

6. シンガポールの「高齢者優先信号」 🚦

  • 高齢者が持つICカードを横断歩道のセンサーにかざすと、青信号の時間が延長される仕組み。
  • 急がず安全に横断できるため、高齢者や足の遅い歩行者から絶大な支持を受けています。

7. カナダ・バンクーバーの「雪かきボランティア」 ❄

  • 冬場の積雪で歩道が危険になるため、地域住民が高齢者や障害者の家の前を優先的に雪かきする制度があります。
  • 市の公式ウェブサイトでボランティア登録を行い、地域全体で助け合う文化が根付いています。

8. オランダの「自転車バリアフリー都市」 🚲

  • オランダの都市は、車いすや自転車が同じレーンを共有できるように設計。
  • 段差や急な傾斜を極力排除し、**誰でも移動できる「モビリティ平等社会」**を目指しています。

まとめ:見えないバリアにも目を向けて

バリアフリーというと、「段差をなくす」といった目に見える物理的な障害の除去に注目されがちですが、実は「情報の伝わりやすさ」や「心の壁」など、見えないバリアもたくさんあります。

ひとりひとりがバリアに気づき、配慮することで、すべての人が過ごしやすい社会に近づいていきます。ぜひ、身のまわりのバリアフリーをもう一歩深く観察してみてください!

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