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ロサンゼルス暴動・なぜ?

ロサンゼルス暴動・なぜ?

🇺🇸 「なぜ今、ロサンゼルスで暴動が起きているのか?」7つのポイントで整理

👉 なぜロサンゼルスで“暴動”と呼ばれる事態に至っているのか?その答えは以下の7つです:

  1. 2025年6月6日のICE大規模一斉摘発が火種となった
  2. 摘発対象の多くが「日常生活を営む移民」で、市民の強い反発を招いた
  3. 連邦政府が州知事の同意なしに国家警備隊・海兵隊を投入し、情勢が激化した
  4. 抗議の一部が暴徒化し、略奪・放火・投石行為へとエスカレートした
  5. ソーシャルメディアの即時拡散が、暴動的行動を組織化・拡大させた
  6. 1992年ロドニー・キング暴動の記憶が背景にあり、市民側の怒りが再燃した
  7. 連邦・州・自治体の軋轢と、統一した現実的対応の欠如が混乱を招いた

1. ICEの一斉摘発が引き金

2025年6月6日、ファッション地区やWestlakeの複数拠点でICEによる**違法移民摘発(44~118名逮捕)**が実施され、住民や支援者の即時抗議が発生。LAPDが催涙ガスやフラッシュバンといった準軍事的対応に出たことで、緊張が急速に高まりました 。

この摘発は、地域住民の生活を直撃する衝撃的な事件として広く報じられ、家族を突然奪われた形になった移民家庭からは怒りと悲しみの声が噴出しました。デモは瞬く間に市全体に広がり、学生団体や労働組合も抗議の輪に加わりました。


2. 日常を奪われた移民への憤り

逮捕された多くは職場・学校・家庭をもつ「ごく普通の移民」。これに対し民衆は、「治安目的」「犯罪者摘発」ではなく「労働者や家族を標的」にされたと感じ、怒りを募らせました 。

ボイルハイツの住民マルコスさんは「私の隣人は10年以上この街で働き、税金も納めてきたのに突然連行された。これは正義ではない」と語っています。こうした声はソーシャルメディアでも多く共有され、抗議行動の広がりに拍車をかけました。


3. 軍隊の投入で「暴動」化の道へ

トランプ大統領が州知事の同意なしに国家警備隊4,000名+海兵隊700名を連邦統制下で投入。この軍事的展開が「過剰な力の行使」と受け止められ、抗議者・警察・軍との衝突はより激烈になりました 。

カレン・バス市長は「軍事的占拠はロサンゼルスの自治精神を踏みにじる行為」と非難声明を出し、市民の間ではより強い反発の声が広がりました。これに呼応する形で、全米各地の人権団体もロサンゼルス支援の意向を表明しました。


4. 一部で暴力行為へ拡大

大規模デモは多数が平和的でしたが、一部で略奪、放火、投石、コンクリート片や火炎瓶の使用など暴力行為に発展。警察も制圧に向けて騎馬隊・ゴム弾・大量逮捕を行い、「暴動(riot)」と表現される所以となりました 。

中でもダウンタウンの商業施設では20店舗以上の略奪行為が確認され、報道によれば「武装した小グループ」が計画的に活動していた形跡もあったとのことです。また、一部地域では公共交通機関の運休や道路封鎖が行われ、市民生活に大きな影響が出ました。


5. SNSと連携した拡散力

前回の1992年暴動と異なり、今回はスマホとSNSで瞬時に情報共有。その結果、「ここで暴れる」「今集まれ」といった呼びかけが組織化され、短時間で数百人規模の衝突が複数箇所で発生しました 。

ツイッターやTikTokでは**ハッシュタグ「#ICEOutOfLA」「#NoMilitaryInLA」**がトレンド入りし、数百万回リツイート・視聴されました。さらにインスタグラムやYouTubeでも現地の映像が拡散し、国際的な注目を集めるきっかけとなりました。


6. 1992年ロドニー・キング暴動の記憶

1992年の暴動は、白人警官への無罪判決に対するロサンゼルス中の怒りが爆発した事件でした。今回、「政府や警察による差別的・過剰な力の行使」が再び「許せない状況」だとして、歴史的トラウマが抑止力を失いかけています 。

当時を知る高齢の住民からは「またあの時と同じことが起きている。権力側は何も学んでいない」という声も多く聞かれます。今回の出来事は、LAの地域コミュニティに深い心理的影響を与えており、平和的解決への求めがさらに強まっています。


7. 連邦・州・自治体の対立

  • 州・市側(ニューサム州知事、バス市長):連邦による軍隊投入を「憲法違反」「民主主義への攻撃」として公に批判・訴訟提起 。
  • 連邦政府側:移民取り締まりの強硬姿勢を崩さず、支持者には「秩序回復のためには軍事力も辞さない」と発言。緊張構造がよりエスカレート 。

政治的対立が現場の混乱に拍車をかけており、市民は「誰が真に私たちを守っているのか分からない」と不安を募らせています。さらに、州議会では緊急討論会が開かれ、自治体の法的対応方針について激しい議論が展開されています。


📋 暴動の規模・被害まとめ(6/6〜)

指標 数値・事例
参加者 ICE推定: 1,000人以上(SNSでは数千)
軍民投入 国家警備隊4,000、海兵隊700、警察数千
逮捕 約411人(LAPD+国家警備隊・海兵隊とも)
負傷者 警察・抗議者双方で数十人、記者も少なくとも20人負傷
略奪・被害 店舗略奪23件以上、ダウンタウンの車両・設備破壊
経済的影響 保守的見積で数百万ドル規模、国家警備隊出動費用1.34億ドル

市民の声(現地報道より)

子どもたちが恐怖で眠れない夜を過ごしている。軍事力ではなく対話が必要だ。」(LA在住の母親)

暴力はいけない。でもICEと軍のやり方はやはり間違っている。だから声を上げざるを得なかった。」(大学生)

ロドニー・キングの時よりひどい。ネットがある今、全世界が見ている。」(高齢活動家)

学校も閉鎖され、子供たちの教育が止まっている。これ以上の混乱は避けてほしい。」(小学校教員)


FAQ:よくある質問

Q. 暴動は今も続いていますか?
A. 6月11日時点で夜間外出禁止令は継続中。白昼の大規模衝突は沈静化傾向ですが、一部では散発的な抗議・衝突が続いています。

Q. なぜ軍が投入されたのですか?
A. トランプ大統領が「秩序回復」を理由に投入。だが州知事・市長の同意を得ておらず違憲性が争点に。

Q. 今後はどうなる?
A. 訴訟や政治的対立の行方次第で対応が左右される。市民の怒りは根強く、再度大規模抗議の可能性も。国際社会からの監視も強まりつつあり、外交的圧力が高まる可能性も指摘されています。


✅ まとめ:なぜ今、ロサンゼルスで「暴動」に?

  • ICE摘発と軍介入が同時に起きた“危機の流れ”
  • 市民から見た「日常を奪われた移民」への根深い怒り
  • 歴史的記憶とソーシャルメディアが反応を増幅
  • 連邦・州・市という3重構造での対応のまとまりのなさ

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