ロサンゼルス・暴動・場所
ロサンゼルスの暴動はどの場所で起きているのか
🗺️ はじめに
2025年6月、ロサンゼルス郡内では移民取り締まりを発端とする抗議デモが激化し、一部では暴動や治安悪化につながっています。本記事では「どこで何が起きているのか」を中心に、場所ごとに詳しくご紹介します。
また、スポーツファンに馴染みの深いドジャースタジアムとの位置関係も後半で整理して解説していきます。
抗議行動は静かなものから激しい衝突に至るまで多岐にわたっており、地域によってその性質も異なります。市民生活や観光、ビジネス活動にも大きな影響を与えているため、こうした情報は現地住民のみならず訪問予定の方にも役立つものとなっています。
1. ダウンタウン・ロサンゼルス(DTLA)

- 主な集合場所:
- Metropolitan Detention Center(拘留センター)
- Edward R. Roybal Federal Building(連邦ビル)
- 300 N Los Angeles Street Federal Building(連邦裁判所ビル)付近
- Pershing Square → City Hallまでのマーチも頻発
- 概要:
6月6日以降、デモ隊は連邦施設前に大規模に集結。夜間にはLAPDや警察特殊部隊による排除が行われ、ロサンゼルス市中心部では「非合法集会(unlawful assembly)」宣言や夜間外出禁止令(curfew)も発令されています。主要交差点やメトロ駅周辺でも抗議活動が頻発しており、地下鉄やバスの一部運行停止が生じ、観光やビジネス活動に影響を与えています。
2. ウェストレイク・ファッション地区
- 場所:6月6日、Westlake地区のHome Depotや衣料卸売り街でデモが発生。ICEの強制捜査中に衝突が起こりました。
- 特徴:狭いエリアながら、通行人や商業施設を巻き込んだ混乱が目立っています。移民系コミュニティが多く住む地域であり、ICEによる摘発への反発が強く、デモが断続的に継続中。昼夜を問わず緊張が続いています。
3. パラマウント & コンプトン
- 経緯:6月7日、ParamountのHome Depot前で抗議が発生。パラマウントやComptonでもデモが拡大し、ICE摘発への抗議が続きました。
- 様相:バリケード設置や火炎瓶、車両火災が発生し、治安部隊が鎮圧を試みました。特にComptonでは若年層の参加が多く、ソーシャルメディアを通じた動員が確認されています。夜間の衝突や店舗略奪も報告されています。
4. グランド・パーク〜ボイル ハイツ〜シティ・ホール
- グランド・パーク:6月9日、SEIU(サービス従業員国際組合)などが主催した移民権利支持の集会に数千人が参加。
- マリアッチ・プラザ → ボイル・ハイツ:同日にマリアッチ・プラザから警察署までのマーチが行われ、夜間に大規模な拘束が発生しました。比較的平和的な集会ながら、周辺道路での交通規制が頻発。音楽パフォーマンスやスピーチも行われ、市民の支持を集めています。
5. フリーウェイ封鎖
- 6月8日、ハリウッド・フリーウェイ(101号線)や一部街路がデモ隊により一時封鎖され、交通が寸断。LAPDが市街戦術を展開して排除しました。物流や通勤に影響を与えており、一部企業ではリモートワークの再導入が進んでいます。抗議は移民政策や地域格差、警察改革への不満も含んでいます。
6. ミリタリー展開と治安対策
- 国家防衛隊(National Guard):6月6日に約300名、6月8日以降に2,100名が連邦施設周辺に配備。
- 海兵隊の動員:6月9日には700人の海兵隊が展開し、拘束も可能な態勢。
- 市内カーブヤー(Curfew):6月11日以降、ダウンタウンで午後8時〜翌朝6時の夜間外出禁止令が継続中。
ミリタリー展開によりデモの規模は一部縮小していますが、軍事力の投入には市民の懸念が高まっています。外出禁止令の影響で飲食店や観光施設が早期閉店し、街の雰囲気も変化しています。
🔍 地域ごとのまとめ

地域/場所 |
特徴・状況概要 |
ドジャースタジアムとの位置関係 |
Downtown LA 軍・警察施設前 |
最大規模の抗議デモ。封鎖・フラッシュバン弾使用あり |
北東約2km |
Westlake ファッション地区 |
ICE摘発対象地域。商業施設周辺で衝突 |
西約4〜5km |
Paramount・Compton |
大規模デモと封鎖、火炎瓶・車両火災 |
南東約20〜25km |
グランド・パーク&ボイル・ハイツ |
平和集会・マーチが強制解散対象に |
南約1.5〜2km |
主要フリーウェイ(101号線等) |
一時的封鎖で交通に支障 |
主要アクセスルート |
夜間外出禁止区域(Downtown LA) |
8PM–6AMのカーブヤー施行中 |
隣接・影響あり |
📝 総括
- 中心はダウンタウンで、主要連邦施設周辺が炎上スポット。
- WestlakeやParamount/Comptonでも広範囲化が進行中。
- ドジャースタジアム周辺も交通・治安動向に注意が必要。試合日には公共交通や迂回ルートの活用を推奨。
- 公共交通・道路封鎖・商業活動への影響にも注目が必要。
市民の間では移民政策に関する議論が活発化しており、治安維持と表現の自由のバランスが課題となっています。
🙋♂️ 市民へのアドバイス
- 混乱地域の回避:夕方以降のダウンタウン、Westlake、Paramount/Comptonは避ける。
- 公共交通の迂回:101号線などの閉鎖に備えて代替ルートを確認。
- 外出は昼間に限定:夜間外出禁止令に留意。
- 最新情報の確認:地元報道や自治体SNSをチェック。
- ドジャース観戦予定者はスタジアム周辺の治安・交通情報を確認して行動すること。
現地事情に詳しい関係者からの情報収集も有効であり、柔軟な行動計画が求められます。