NO ICE・意味

🚨 NO ICE デモとは？・アメリカの「NO ICE PROTEST」とは何かをわかりやすく解説

アメリカ、ロサンゼルスの暴動に関するニュースやSNSで、最近**「NO ICE」という言葉を目にすることが増えてきました。
特に「NO ICE」と書かれたプラカードや「NO ICE PROTEST（ノー・アイス・プロテスト）」**という呼び方を見かけて、
**「これってどういう意味？」「氷のこと？」**と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「NO ICE」の正しい意味や背景、「NO ICE PROTEST」が何なのかをわかりやすく解説します。
👉 誤解しやすいポイントや関連用語も整理してご紹介します。
👉 さらにNO ICEデモ運動の広がりと今後の展望についても触れていきます。

🔣 NO ICEとは

まず結論から言うと：

NO ICE は 「ICE（U.S. Immigration and Customs Enforcement）」に反対するスローガン です。
ここで言う ICE は「氷」ではなく：

👉 U.S. Immigration and Customs Enforcement
👉 アメリカ合衆国移民・関税執行局
👉 移民摘発・強制送還などを担当する連邦機関

つまり NO ICE は：

👉 ICEの活動に反対する
👉 移民摘発・強制送還政策に反対する
👉 ICEという組織そのものにNO（ノー）を突きつける

という意味のスローガンです。

このスローガンは簡潔で誰にでも理解しやすく、デモやSNSでも非常に拡散力があるため、多くの市民運動で採用されています。
特に視覚的にインパクトのある「NO ICE」プラカードは、メディアでも頻繁に取り上げられ、国際的にも知られる言葉となっています。

また、「NO ICE」という言葉は単にスローガンとして使われるだけでなく、政策提言の場や学術的議論の中でも用いられることが増えてきました。

📜 NO ICE が使われる背景とは？

🇺🇸 アメリカの移民政策とICE

• ICEは、アメリカ国内で 不法移民の摘発・拘束・送還 を行う機関です。
• 2003年に設立され、**国土安全保障省（DHS）**の下で活動。
• 主に Enforcement and Removal Operations (ERO) 部門が 移民摘発 や 強制送還 を担当。
• Homeland Security Investigations (HSI) 部門は、人身売買・密輸・知的財産侵害 などの犯罪捜査を行っています。

🔊 ICEへの反発が強まった理由

• 特に トランプ政権下（2017年〜・2025年〜）で活動が強化され、大規模な移民摘発作戦が行われています。
• 不法滞在者の家庭への突入・逮捕
• 家族の分断（親が拘束・送還され、子どもが取り残されるケースが多発）
• 地域社会での恐怖感の増大
• 一部の拘束施設の劣悪な環境
• 市民権や合法的滞在資格のある人々も誤って拘束される事例
• 移民コミュニティ全体に対する不安と不信の拡大

こうした背景から、「NO ICE」という言葉で ICEの存在そのものに抗議する声が高まった のです。
ソーシャルメディアの拡散力も後押しし、「NO ICEデモ」は全米に広がるムーブメントとなりました。

📐 「サンクチュアリー・シティ（聖域都市）」との関係

• 多くの大都市（ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴなど）は**「サンクチュアリー・シティ」**政策を採用。
• これは、地元警察がICEに協力せず、移民コミュニティを保護する政策。
• しかし、ICEは独自の摘発活動を強行するため、地元行政や市民と摩擦が生じています。

この対立構造が 「NO ICE」デモのさらなる拡大を招いています。
さらに、地方自治体と連邦政府の間の法的・政治的な緊張もこの問題を複雑にしています。

📅 歴史的背景

• 2000年代初頭の設立当初は、ICEは対テロ対策の一環として位置付けられていました。
• しかし徐々に国内移民政策の実働部隊としての役割が強調され、摘発件数の増加が政策目標として掲げられるように。
• この流れに対して、人権団体や市民団体が強く反発し、「NO ICE」運動が形成されていったのです。

🚨 NO ICE PROTEST とは？

NO ICE PROTEST（ノー・アイス・プロテスト） とは：

👉 NO ICEを掲げた抗議デモ・集会のことを指します。日本語で言えばNO ICEデモです。
👉 市民団体・移民擁護団体・宗教団体・学生団体などが主催するケースが多いです。

🌏 活動地域

👉 アメリカ各地で行われており、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、オークランド、ポートランドなどの都市で特に活発。

🔺 2025年の動き

👉 2025年6月には ロサンゼルスでの移民摘発に反対するNO ICE PROTESTが大規模に行われたことで注目が集まりました。 👉 同様の抗議活動が全米50以上の都市で同時多発的に行われ、連邦政府への圧力が高まっています。

🛃 典型的な風景

• 「NO ICE」と大きく書かれたプラカード・横断幕
• 「ICE OUT」「ABOLISH ICE」と並んで使われる
• 「DEFUND ICE」（ICEへの予算削減を求めるスローガン）も登場
• Tシャツや帽子にも「NO ICE」デザインが登場
• 家族連れ・学生・移民当事者など幅広い層が参加
• 音楽・演説・ワークショップなどの要素が加わることも多い

🔍 NO ICE PROTESTの目的

• ICEの摘発活動の停止・縮小
• 移民の権利擁護
• 連邦・地方政府に対する政策転換の要求
• 地域社会の団結と相互理解の促進
• 移民当事者の声を可視化する場を提供
• 連帯の意識を高め、持続的な社会運動を築くこと

❓ NO ICE という言葉の誤解に注意！

❌ NO ICE → 氷抜き？？

• 一般的に「ICE」というと「氷」という意味がありますが、この場合は全く別。
• 飲み物の氷なし（no ice） という意味ではありません。
• 連邦移民摘発機関（ICE）に反対するスローガン です。

❌ NO ICE は過激派の言葉？

• 必ずしもそうではありません。
• 人権擁護・移民保護の立場から広く使われている言葉です。
• 民主的な手続きや政策提言の一環としても使われている表現です。
• 宗教団体・教育機関・企業も「NO ICE」の立場を支持する声明を出すケースが増えています。
• 草の根運動として幅広い市民層に支持されている点が特徴です。

❌ NO ICE と ABOLISH ICE の違いは？

• NO ICE：ICEの活動に反対するスローガン（比較的広い意味）。
• ABOLISH ICE：ICEという組織自体の廃止を求めるより強い主張。
• DEFUND ICE：ICEの予算削減を求める運動。廃止までは求めないが、活動範囲を大幅に縮小させる意図がある。

一般的なデモでは両方のスローガンが併用されることが多いです。

📝 まとめ

👉 NO ICEとは アメリカの移民摘発機関ICEに反対するスローガン。 👉 「氷なし」という意味ではない。 👉 NO ICE PROTESTは、NO ICEを掲げた抗議デモ・集会の呼び方。 👉 家族分断・人権侵害・地域社会への影響に反対する市民運動の象徴として広がっている。 👉 「サンクチュアリー・シティ」政策と密接な関係がある。 👉 民主的な多様な立場の市民が支持しているムーブメント。 👉 今後も全米規模の影響力を持つ運動として継続的な注目が集まっている。

👉 ニュースやSNSで **「NO ICE」や「NO ICE PROTEST」**を見たら、
👉 アメリカの移民政策をめぐる深刻な対立と社会運動の一端だということをぜひ理解してみてください。