プルデンシャル生命保険株式会社の代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)を務める得丸博充(とくまる・ひろみつ)氏が注目されています。
得丸氏は、かつてプルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社(PGF生命)の社長を務めていた人物です。
2026年2月1日付でプルデンシャル生命保険の社長に就任し、営業社員らによる金銭不祥事を受けた組織改革と信頼回復という重要な課題に取り組んでいます。
2026年10月8日には、社外特別調査委員会の調査報告書が公表され、得丸社長らが記者会見で再発防止策や経営責任について説明しました。
得丸氏はどのような経歴を持つ人物なのでしょうか。出身大学や銀行員時代、生命保険業界でのキャリア、PGF生命社長就任から現在までの歩みを詳しく紹介します。
まず、得丸氏の基本的なプロフィールを整理します。
| 氏名 | 得丸 博充(とくまる ひろみつ) |
|---|---|
| 出身地 | 千葉県 |
| 出身大学 | 大東文化大学経済学部 |
| 大学卒業 | 1994年 |
| 職業 | 生命保険会社経営者 |
| 現在の役職 | プルデンシャル生命保険株式会社 代表取締役社長兼CEO |
| 過去の主な役職 | PGF生命 代表取締役社長兼CEO |
| 生年月日 | 詳細は公表されていない |
| 出身高校 | 確認できる公表情報なし |
得丸氏は千葉県出身です。これはPGF生命が2024年4月に公表した、プロフリークライマーの野口啓代氏との対談に関する資料でも紹介されています。
1994年に大東文化大学経済学部を卒業し、千葉興業銀行へ入行。その後、外資系生命保険会社に転職し、金融・保険業界で長く経験を積んできました。
経歴の特徴は、銀行員から保険会社の営業・契約管理部門を経て経営トップに就任したことです。
得丸氏の主な職歴は次のとおりです。
| 年月 | 経歴 |
|---|---|
| 1994年 | 大東文化大学経済学部卒業、千葉興業銀行入行 |
| 2003年 | アリコジャパン入社 |
| その後 | ジブラルタ生命保険に在籍 |
| 2010年 | PGF生命の創業に合わせて異動 |
| 2013年 | PGF生命の執行役員に就任 |
| 2021年 | 執行役員常務・営業統括本部長に就任 |
| 2022年4月 | 取締役兼執行役員常務・営業統括本部長 |
| 2022年7月 | PGF生命の代表取締役社長兼CEOに就任 |
| 2026年1月 | プルデンシャル生命の非常勤取締役に就任 |
| 2026年2月 | プルデンシャル生命の代表取締役社長兼CEOに就任 |
得丸氏は1994年、大東文化大学経済学部を卒業し、千葉興業銀行に入行しました。
千葉興業銀行は、千葉県を主要な営業基盤とする地方銀行です。
1994年といえば、バブル経済崩壊後の日本で金融機関が不良債権問題などに直面していた時期でした。
そうした金融環境の中で、得丸氏は銀行員として社会人生活をスタートさせています。
ただし、銀行員時代の具体的な配属先や担当業務については、公開情報から詳しい内容を確認できていません。
2003年、得丸氏はアリコジャパンへ入社しました。
アリコジャパンは、後のメットライフ生命につながる外資系生命保険会社です。
地方銀行から生命保険会社への転職は、得丸氏の職業人生における大きな転機となりました。
銀行と生命保険会社は、どちらも金融商品を扱う企業ですが、営業手法や商品設計、顧客との関係の築き方などには違いがあります。
その後の得丸氏のキャリアを考えると、金融業界での経験を生命保険事業へと広げた重要な時期だったといえるでしょう。
得丸氏はその後、ジブラルタ生命保険に在籍し、2010年にPGF生命へ異動しました。
PGF生命の正式名称は、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社です。
同社は2010年に現在の社名で事業を開始した、プルデンシャルグループの生命保険会社です。
得丸氏は創業期から同社の業務に携わり、営業戦略本部、営業統括本部、契約管理部門などを経験しました。
営業に関連する業務だけではなく、契約管理部門も経験していることは、その後の経営者としてのキャリアを考えるうえで注目される点です。
2013年、得丸氏はPGF生命の執行役員に就任しました。
執行役員は、会社の経営方針に基づいて担当事業や組織の運営を担う役職です。
PGF生命は銀行などの金融機関や代理店を通じた保険販売を事業の柱としています。
こうしたビジネスでは、自社内の営業管理に加え、販売を担当する金融機関との連携や商品説明の適正性なども重要になります。
得丸氏は、このような事業環境で営業と管理の両面に関わる経験を重ねていきました。
2021年には、執行役員常務・営業統括本部長に就任しています。
営業統括本部長は、会社の営業部門を幅広く統括する重要なポストです。
その後、2022年4月には取締役兼執行役員常務となり、同年7月の社長就任につながりました。
2022年7月1日、得丸氏はPGF生命の代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任しました。
前任の社長は阪本浩明氏です。
得丸氏は2010年のPGF生命創業時から約12年間にわたり同社でキャリアを積み、経営トップに就いたことになります。
銀行、外資系生命保険会社、保険会社の執行役員という職歴を持つ、金融・保険業界の実務経験が豊富な経営者といえます。
得丸氏は2022年から2026年初めまで、PGF生命の社長兼CEOを務めました。
PGF生命は、銀行などの金融機関や代理店を通じて生命保険商品を提供する事業に特徴があります。
得丸氏が社長を務めていた2024年には、プルデンシャル生命が初めてPGF生命の商品を取り扱うことが発表されました。
また、2024年4月には、東京オリンピックのスポーツクライミング女子複合で銅メダルを獲得した野口啓代氏との対談記事も公開されています。
これはプルデンシャルグループのグローバルキャンペーンの一環として実施されたものです。
2025年のPGF生命のディスクロージャー資料では、顧客サービスの拡充やビジネスパートナーとの連携強化などが会社の取り組みとして紹介されています。
得丸氏はこうした時期に、同社の経営責任者を務めていました。
2026年1月16日、プルデンシャル生命は社長交代を発表しました。
それまで代表取締役社長兼CEOを務めていた間原寛氏が退任し、PGF生命社長の得丸博充氏が後任となる人事です。
得丸氏は2026年1月7日付ですでにプルデンシャル生命の非常勤取締役に就任しており、2月1日に正式に社長兼CEOとなりました。
社長交代の背景には、プルデンシャル生命の社員および元社員による不適切な金銭取り扱いなどの問題があります。
同社は経営体制を刷新し、顧客からの信頼回復と組織改革を進める方針を示しました。
得丸氏について会社側は、保険事務から営業統括まで20年以上にわたる幅広い経験があると説明しています。
つまり、これまでの保険業界での実務経験とPGF生命の経営経験を背景として、新しい経営体制の中心を担うことになったのです。
2026年10月8日、プルデンシャル生命は、営業社員や元営業社員による金銭不祥事について、社外特別調査委員会の報告書を公表しました。
調査委員会は、不適切な金銭授受などの問題について、単に一部社員の個人的な不正行為として捉えるのではなく、企業のビジネスモデルや組織風土、経営管理体制などが複合的に作用した構造的な問題であると指摘しています。
特に、営業社員と顧客との関係が個人に依存しやすく、上司や本社が営業活動の実態を十分に把握できていなかったことなどが問題視されました。
得丸社長は同日の記者会見で、こうした問題の重大性を認め、再発防止策や組織改革について説明しました。
会社側が進める改革には、営業社員の評価・報酬制度の見直し、営業活動の管理強化、顧客を本社からも支援する仕組みの整備などが含まれています。
また、経営責任の一端を明確にするため、得丸社長と副社長2人が月額報酬の30%を3カ月間、自主返納することも発表されました。
なお、これらは会社の営業社員らによる不適切行為と経営管理体制の問題であり、得丸氏本人が顧客から金銭を詐取したということではありません。
得丸氏は2026年2月に社長に就任した新経営陣の代表として、過去から続く問題の解明、被害者への補償、再発防止に取り組む立場にあります。
得丸博充氏の出身大学は、大東文化大学経済学部です。
1994年に同大学を卒業し、千葉興業銀行に入行したと報じられています。
大東文化大学は東京都板橋区などにキャンパスを持つ私立大学で、文学部や経済学部などを設置しています。
得丸氏は大学卒業後、地方銀行からキャリアを開始し、外資系保険会社の経営トップに就任しました。
その職歴からは、長年にわたる金融実務の経験が現在の経営者としての立場につながっていることが分かります。
出身高校については、学校名を特定できる確かな公表情報を確認できていません。
得丸氏が千葉県出身であることは公式資料で確認できますが、どこの高校に通っていたのかは不明です。
得丸氏の正確な生年月日については、公式プロフィールなどで確認できていません。
2022年のPGF生命社長就任に関する人事報道では、当時52歳と紹介されています。
このため、2026年には56~57歳となる計算ですが、生年月日が明らかでないため、正確な年齢の断定は避けたいところです。
得丸氏の経歴で目立つのは、生命保険の営業部門だけでなく、契約管理などの事務部門も経験していることです。
生命保険会社の経営では、契約の獲得に加え、契約の適切な管理、保険金の支払い、顧客情報の保護、コンプライアンスなどが重要になります。
得丸氏は営業と管理の両方に関わる経験を持つ経営者として、2026年のプルデンシャル生命社長交代に際しても期待を寄せられました。
もっとも、これまでの経歴が豊富であることと、実際に組織改革を成功させられるかどうかは別の問題です。
社員個人の営業成果を重視してきたビジネスモデルをどのように改革するのか、顧客保護と適正な営業活動をどう両立させるのかが、今後の重要な課題となります。
PGF生命とプルデンシャル生命は、いずれも米国のプルデンシャル・ファイナンシャルのグループに属する生命保険会社ですが、別の法人です。
PGF生命は、銀行などの金融機関や代理店を通じた保険販売を主要な事業としています。
一方、プルデンシャル生命は、ライフプランナーと呼ばれる営業社員によるコンサルティング営業を特色としてきました。
得丸氏は、金融機関・代理店を通じた保険販売に特徴を持つPGF生命の社長から、ライフプランナーによる営業を中心としてきたプルデンシャル生命の社長へ移ったことになります。
同じグループ内であっても営業モデルが異なるため、経営改革には新たな課題も伴います。
得丸博充氏は、千葉県出身で、大東文化大学経済学部を1994年に卒業した生命保険会社の経営者です。
大学卒業後は千葉興業銀行に入行し、2003年にアリコジャパンへ転職。その後、ジブラルタ生命を経て2010年にPGF生命へ異動しました。
PGF生命では営業戦略、営業統括、契約管理などの部門を経験し、2013年に執行役員、2021年に執行役員常務、2022年7月に代表取締役社長兼CEOに就任しています。
そして2026年2月1日、プルデンシャル生命の代表取締役社長兼CEOに就任しました。
2026年10月には社外特別調査委員会の報告書が公表され、会社の構造的な問題にどう対応するかが改めて問われています。
銀行員時代から積み重ねてきた金融知識と、生命保険会社での幅広い実務経験を生かし、信頼を失った企業の組織改革をどこまで実現できるのか。
得丸博充氏の今後の経営手腕が注目されます。
※本記事は2026年10月9日時点で公表されている企業資料および報道情報をもとに作成しています。