常陸大宮市・鈴木定幸市長の経歴
学歴や県議時代、2期目の市政を解説
茨城県常陸大宮市の鈴木定幸(すずき・さだゆき)市長は、民間企業勤務と会社経営を経験した後、茨城県議会議員を3期務め、2020年に常陸大宮市長へ初当選した人物です。
2024年の市長選挙では新人候補を破って再選され、現在は2期目の市政を担っています。
2026年9月には、高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分地選定に向けた文献調査を受け入れると表明し、全国的にも注目されました。
この記事では、鈴木定幸市長の年齢、出身地、学歴、民間企業での職歴、県議時代から市長就任までの経歴を紹介します。
鈴木定幸市長のプロフィール
| 氏名 | 鈴木定幸(すずき・さだゆき) |
|---|---|
| 生年月日 | 1967年1月12日 |
| 年齢 | 59歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 茨城県常陸大宮市 |
| 出身高校 | 茨城県立水戸第一高等学校 |
| 出身大学 | 防衛大学校 |
| 主な職歴 | コスモ石油勤務、株式会社スズキ代表取締役 |
| 政治歴 | 茨城県議会議員3期、常陸大宮市長2期 |
| 現職 | 茨城県常陸大宮市長 |
常陸大宮市に生まれる
鈴木定幸市長は、1967年1月12日に現在の茨城県常陸大宮市で生まれました。
常陸大宮市は茨城県の北西部に位置し、那珂川や久慈川、広大な森林、農地などの自然に恵まれた地域です。一方で、少子高齢化と人口減少が続いており、若い世代の流出をどのように食い止めるかが市政の重要課題となっています。
鈴木市長は、市の自然や農林業、観光資源を活用しながら、定住人口と交流人口を増やす政策を進めています。
水戸第一高校から防衛大学校へ
鈴木定幸市長は、茨城県立水戸第一高等学校を卒業後、防衛大学校へ進学しました。
水戸第一高校は、茨城県内でも長い歴史を持つ県立高校です。卒業生には、政治、行政、経済、学術など幅広い分野で活躍する人物がいます。
防衛大学校は、将来の自衛隊幹部を育成するための教育機関です。一般の大学と同様の専門教育に加え、組織運営やリーダーシップに関する教育も行われています。
鈴木市長は防衛大学校卒業後、民間企業へ進みました。
コスモ石油に勤務
防衛大学校を卒業した鈴木定幸氏は、コスモ石油株式会社に勤務しました。
コスモ石油で企業実務を経験した後、地元の石油販売会社である株式会社スズキに入社しました。
ここでいう株式会社スズキは、自動車メーカーのスズキ株式会社とは別の会社です。常陸大宮市に本社を置き、石油製品やガスの小売・卸売、自動車関連用品の販売、損害保険代理店業務などを手がける企業です。
石油販売会社の経営者を経験
鈴木氏は株式会社スズキで常務取締役を務めた後、代表取締役に就任しました。
同社は茨城県内でガソリンスタンドの運営や石油製品の販売を行っており、鈴木氏は地域に密着した企業の経営を担いました。
民間企業の社員と会社経営者の両方を経験していることが、鈴木市長の経歴の特徴です。
企業経営では、顧客との信頼関係、従業員の管理、財務、事業計画、地域社会とのつながりなど、さまざまな課題への対応が求められます。こうした経験は、その後の議員活動や自治体経営にも生かされていると考えられます。
2010年に茨城県議会議員へ初当選
鈴木定幸氏は、2010年12月の茨城県議会議員選挙に常陸大宮市選挙区から立候補し、初当選しました。
所属政党は自由民主党で、以後、2014年と2018年の県議選でも当選。茨城県議会議員を連続3期務めました。
県議時代には、常陸大宮市を含む県北地域の振興、道路や河川の整備、森林管理、地域医療、教育、少子化対策などに取り組みました。
茨城県議会では、文教警察委員会委員長や予算特別委員などを歴任しています。また、いばらき自民党政務調査会副会長も務めました。
県議時代に取り組んだ課題
茨城県議会における鈴木氏の質問を見ると、地元の生活や産業に関係する課題を幅広く取り上げていたことが分かります。
- 県北山間地域の将来像
- 森林の管理と保全
- 常陸大宮市内の道路・河川整備
- 地域医療と医師確保
- 企業誘致の促進
- 地方創生と人口減少対策
- 不妊治療への支援
- 教育環境の充実
県議時代から、人口減少が進む県北地域をどのように維持・発展させるかを重要なテーマとしていたことがうかがえます。
2020年に常陸大宮市長へ初当選
鈴木氏は常陸大宮市長選挙への立候補に伴い、2020年2月に茨城県議会議員を辞職しました。
同年4月の常陸大宮市長選挙に立候補し、ほかに立候補の届け出がなかったため、無投票で初当選しました。
県議を3期務めた経験と、民間企業の経営経験を生かし、市長として常陸大宮市の人口減少対策や地域経済の活性化に取り組むことになりました。
2024年の市長選挙で再選
2024年4月の常陸大宮市長選挙には、現職の鈴木定幸氏と、新人で元市議の倉田稔之氏が立候補しました。
同市では2008年以来16年ぶりとなる選挙戦で、常陸大宮駅周辺の整備、子育て支援、人口減少対策などが主な争点となりました。
開票の結果は次のとおりです。
| 候補者 | 得票数 |
|---|---|
| 鈴木定幸 | 11,549票 |
| 倉田稔之 | 6,177票 |
鈴木氏は1期目に進めた常陸大宮駅周辺整備、子育て支援、観光資源の活用などを訴え、2回目の当選を果たしました。
鈴木市政が掲げる「人口流出を防ぐダム政策」とは
鈴木市長は、人口減少と少子化への対応を最重要課題に位置づけています。
市外への人口流出を食い止める施策を、川の水をせき止めるダムになぞらえ、「人口流出を防ぐダム政策」と表現しています。
具体的には、次のような施策を進めています。
- 常陸大宮駅周辺の整備
- 子育て世帯向け住宅の整備
- 若者のUターン就職支援
- 子育てしやすい環境づくり
- 学校教育と学力向上の推進
- 高齢者の移動手段と生きがいづくり
- 観光を軸とした地域振興
2026年度の施政方針では、「若者・女性が住みやすく、子育てしやすいまち」「学力向上に取り組む教育」「高齢者の活躍と生きがいづくり」「観光を軸とした地域振興」の4つを柱に掲げています。
「核のごみ」文献調査の受け入れを表明
鈴木定幸市長が全国的に注目されたのが、高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分地選定に関する判断です。
2026年8月31日、国は常陸大宮市に対し、最終処分地選定の第1段階となる「文献調査」を申し入れました。
市議会や市民からは、風評被害や、文献調査を受け入れることで最終処分場の建設へ進むのではないかという懸念も示されました。鈴木市長はいったん判断を保留し、経済産業大臣と面会して国の考え方を確認しました。
その後、2026年9月30日の記者会見で、文献調査を受け入れると正式に表明しました。
鈴木市長は、人口減少が続く常陸大宮市の将来を考えたうえでの判断であり、市民を含めた議論の場に載せることが必要だという考えを示しています。
文献調査は、既存の論文や地質データなどを調べる最初の段階です。この時点でボーリング調査や処分場建設が行われるわけではなく、次の「概要調査」へ自動的に進むものでもありません。
鈴木市長は、概要調査へ進むことを検討する段階では、住民投票などによって市民の意思を確認する必要があるとの認識も示しています。
鈴木定幸市長の経歴一覧
| 年月 | 経歴 |
|---|---|
| 1967年1月 | 茨城県常陸大宮市に生まれる |
| ― | 茨城県立水戸第一高等学校を卒業 |
| ― | 防衛大学校を卒業 |
| ― | コスモ石油株式会社に勤務 |
| ― | 株式会社スズキ常務取締役、代表取締役を歴任 |
| 2010年12月 | 茨城県議会議員選挙で初当選 |
| 2014年12月 | 茨城県議会議員に再選 |
| 2018年12月 | 茨城県議会議員に3選 |
| 2020年2月 | 常陸大宮市長選挙への立候補に伴い県議を辞職 |
| 2020年4月 | 常陸大宮市長選挙で無投票初当選 |
| 2024年4月 | 常陸大宮市長選挙で再選 |
| 2026年9月 | 高レベル放射性廃棄物の文献調査受け入れを表明 |
鈴木定幸市長の経歴の特徴
鈴木定幸市長の経歴には、次の3つの特徴があります。
- コスモ石油勤務による民間企業での実務経験
- 地元企業の代表取締役としての経営経験
- 県議3期と市長2期にわたる地方政治の経験
企業勤務、会社経営、県政、市政という異なる立場を経験しており、行政だけでなく、地域経済や企業経営の視点を持つ政治家といえるでしょう。
まとめ
茨城県常陸大宮市の鈴木定幸市長は、1967年1月12日生まれ、常陸大宮市出身の政治家です。
水戸第一高校、防衛大学校を卒業し、コスモ石油勤務を経て、地元の石油販売会社で常務取締役と代表取締役を務めました。
2010年に茨城県議会議員へ初当選し、3期連続で県議を務めた後、2020年に常陸大宮市長へ初当選。2024年の市長選挙で再選され、現在は2期目です。
人口減少対策を市政の最重要課題に掲げ、駅周辺整備、子育て世帯向け住宅、若者のUターン支援、教育、高齢者支援、観光振興などを進めています。
2026年9月には「核のごみ」の最終処分地選定に向けた文献調査の受け入れを表明しました。常陸大宮市の将来に関わる重要な判断として、今後の市民への説明や議論の進め方が注目されます。
※経歴、役職および年齢は2026年10月1日時点の公開情報に基づいています。








