戒田理夫・ニデック新社長の経歴
学歴や年齢、これまでの役職を解説
モーター大手のニデックは2026年9月29日、専務執行役員兼最高技術責任者(CTO)を務めていた戒田理夫(かいだ・みちお)氏が、社長執行役員に就任したと発表しました。
戒田理夫氏は、ニデックグループの検査装置事業で長年経営を担ってきた技術系の経営者です。グループ会社の社長を15年間務めたほか、ニデック本体では最高技術責任者として研究開発や生産技術を統括してきました。
この記事では、戒田理夫新社長の年齢、出身地、学歴、これまでの経歴、新社長として期待されている役割について紹介します。
戒田理夫新社長のプロフィール
| 氏名 | 戒田理夫(かいだ・みちお) |
|---|---|
| 生年月日 | 1956年9月15日 |
| 年齢 | 70歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 愛媛県 |
| 出身大学 | 関西大学工学部 |
| 専門 | 電子工学 |
| 現在の役職 | ニデック株式会社 社長執行役員 |
| 兼任 | 最高経営責任者(CEO)、最高技術責任者(CTO) |
戒田理夫氏は1956年9月15日生まれの70歳です。愛媛県出身で、関西大学工学部において電子工学を学びました。
1979年に大学を卒業してから、プリント基板や半導体関連の検査装置を手がける企業に入社。営業部門や経営部門を経験し、長年にわたりニデックグループの技術系事業を支えてきました。
関西大学工学部で電子工学を学ぶ
戒田理夫氏は、1979年3月に関西大学工学部電子工学科を卒業しました。
電子工学科では、電子回路、半導体、制御技術、通信技術など、電気・電子機器の開発に必要な専門分野を学びます。
戒田氏が長く携わってきたプリント基板検査装置や半導体パッケージ検査装置は、電子部品の性能や品質を確認するために欠かせない設備です。大学で学んだ電子工学の知識が、その後の技術分野での経歴につながったと考えられます。
1979年にリードエレクトロニクスへ入社
戒田理夫氏は大学卒業後の1979年4月、リードエレクトロニクスに入社しました。同社は現在のニデックアドバンステクノロジーにつながる企業です。
ニデックアドバンステクノロジーは、プリント基板検査装置、半導体パッケージ検査装置、検査用治具、光学式外観検査装置などを手がけています。
戒田氏は、現在のニデック本体へ直接入社したのではなく、後にニデックグループとなる検査装置メーカーでキャリアを始めました。そのため、ニデックグループの事業と技術を現場から知る「グループ生え抜き」の経営者といえます。
営業部長から取締役へ
戒田氏は入社後、営業部門を中心に経験を積み、1991年4月に営業部長へ就任しました。
その後の主な役職は次のとおりです。
- 1991年4月 営業部長
- 1993年6月 取締役
- 1996年6月 常務取締役
- 2001年6月 専務取締役
- 2003年4月 代表取締役社長
営業部長から取締役、常務、専務を経て社長に就任しており、営業と経営の両面を経験してきたことが分かります。
技術系企業では、優れた製品を開発するだけでなく、顧客企業が抱える生産上の課題を理解し、必要な検査装置を提案する力も重要です。戒田氏は、技術と市場の双方を理解する経営者として経験を重ねてきました。
2003年に日本電産リード社長へ就任
戒田理夫氏は2003年4月、日本電産リードの代表取締役社長に就任しました。日本電産リードは、現在のニデックアドバンステクノロジーです。
同社は電子回路基板や半導体パッケージなどの検査技術を強みとし、世界の電子機器製造を支える企業として事業を拡大してきました。
戒田氏は2003年から2018年まで約15年間にわたり社長を務めました。長期間にわたってグループ会社の経営を担った経験は、ニデック新社長に選ばれた大きな理由の一つとみられます。
2018年に会長へ就任
2018年4月、戒田氏は日本電産リードの代表取締役会長に就任しました。
2020年6月には会長執行役員となり、経営の第一線で後進を支えながら、同社の技術戦略や事業運営に関わりました。
現在も、ニデックアドバンステクノロジーの会長執行役員を兼任しています。
ニデックマシナリーでも会長を経験
戒田氏は、ニデックアドバンステクノロジーだけでなく、ニデックマシナリーの取締役会長も務めました。
ニデックマシナリーは、各種産業用機械や自動化設備などを手がけるグループ会社です。
検査装置に加えて生産設備や自動化技術にも関わってきたことから、戒田氏は電子部品だけでなく、ニデックグループの幅広い「ものづくり」を理解する経営者といえるでしょう。
2024年にニデックの専務執行役員兼CTOへ
2024年4月、戒田理夫氏はニデック本体の専務執行役員兼最高技術責任者(CTO)に就任しました。
最高技術責任者は、企業全体の研究開発方針や技術戦略を統括する役職です。戒田氏は、製品技術研究所、生産技術研究所、知的財産部門などを担当しました。
ニデックは小型精密モーターをはじめ、車載製品、家電・商業・産業用製品、機械装置など幅広い事業を展開しています。グループ全体の技術をどのように結びつけ、新しい製品や事業へ発展させるかが、CTOとしての重要な役割でした。
ニデック再生委員会の副委員長を務める
戒田氏は、ニデックの内部管理体制や企業風土の改善を進める「ニデック再生委員会」の副委員長も務めてきました。
ニデックは、会計や品質管理をめぐる問題を受け、ガバナンスや内部統制の立て直しを進めています。
会社側は、戒田氏を新社長に選んだ理由について、再生委員会の副委員長として改革に取り組んできた実績に加え、厳しい経営環境を把握したうえで改革を進めるリーダーシップ、ステークホルダーに誠実に向き合う姿勢などを評価したと説明しています。
2026年9月29日にニデック新社長へ就任
2026年9月29日、ニデックは岸田光哉社長の辞任を受け、戒田理夫氏を同日付で社長執行役員に選定しました。
戒田氏は最高経営責任者(CEO)と最高技術責任者(CTO)を兼務します。経営全般の責任を負いながら、技術戦略も引き続き統括する体制です。
なお、就任時点の戒田氏はニデックの取締役ではないため、現在は代表権を持たない社長執行役員です。代表取締役は南井正之取締役常務執行役員が務めています。
ニデックは今後、臨時株主総会で戒田氏を取締役に選任し、その後の取締役会で代表取締役社長執行役員に選定する予定としています。
戒田理夫氏の経歴一覧
| 年月 | 経歴 |
|---|---|
| 1956年9月 | 愛媛県に生まれる |
| 1979年3月 | 関西大学工学部電子工学科を卒業 |
| 1979年4月 | リードエレクトロニクスへ入社 |
| 1991年4月 | 営業部長に就任 |
| 1993年6月 | 取締役に就任 |
| 1996年6月 | 常務取締役に就任 |
| 2001年6月 | 専務取締役に就任 |
| 2003年4月 | 日本電産リード代表取締役社長に就任 |
| 2018年4月 | 同社代表取締役会長に就任 |
| 2020年6月 | 同社会長執行役員に就任 |
| 2024年4月 | ニデック専務執行役員兼最高技術責任者に就任 |
| 2026年9月 | ニデック社長執行役員兼CEO・CTOに就任 |
戒田理夫新社長に求められる役割
戒田理夫氏にとって最大の課題は、ニデックに対する信頼を回復し、グループの経営を立て直すことです。
会計や品質管理をめぐる問題への対応に加え、内部統制の強化、企業風土の改革、収益力の改善を同時に進める必要があります。
戒田氏はニデックグループで40年以上の経験を持ち、グループ会社の社長として約15年間経営を担いました。技術、営業、海外事業、会社経営を幅広く経験している点が強みです。
また、CEOとCTOを兼務するため、経営再建と技術戦略を一体的に進められるかどうかも注目されます。
まとめ
ニデックの新社長に就任した戒田理夫氏は、1956年9月15日生まれ、愛媛県出身の70歳です。
関西大学工学部電子工学科を卒業後、1979年に現在のニデックアドバンステクノロジーにつながる企業へ入社しました。営業部長、取締役、常務、専務を経て、2003年から約15年間にわたり同社の社長を務めています。
2024年にはニデック本体の専務執行役員兼最高技術責任者となり、2026年9月29日付で社長執行役員兼CEO・CTOに就任しました。
グループの事業と技術を長年にわたって見てきた生え抜き経営者として、ニデックの改革と信頼回復をどのように進めるのかが注目されます。
※役職および年齢は2026年10月1日時点の公開情報に基づいています。








