センヌ・ラメンスは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属するベルギー代表のゴールキーパーです。
身長193センチの恵まれた体格に加え、シュートへの反応や落ち着いたプレー、PKへの強さなどが評価され、ベルギー国内から世界的な名門クラブへとステップアップしました。
2025年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍すると、加入初年度から正ゴールキーパーとして定着。2025-26シーズンにはチームのプレミアリーグ3位に貢献し、プレミアリーグの「移籍選手・オブ・ザ・シーズン」に選ばれました。
一方、2026年7月10日に行われたワールドカップ準々決勝のスペイン戦では、負傷したティボー・クルトワに代わって途中出場。試合終盤の失点に関与したことで、日本でも名前が検索されるようになりました。
この記事では、センヌ・ラメンスのプロフィールや所属クラブ、これまでの経歴、ベルギー代表での歩みを時系列で紹介します。
| 名前 | センヌ・ラメンス |
|---|---|
| 英語表記 | Senne Lammens |
| 生年月日 | 2002年7月7日 |
| 年齢 | 24歳(2026年7月現在) |
| 出身地 | ベルギー・ゾッテヘム |
| 身長 | 193センチ |
| ポジション | ゴールキーパー |
| 利き足 | 右足 |
| 所属クラブ | マンチェスター・ユナイテッド |
| 背番号 | 31 |
| 国籍 | ベルギー |
マンチェスター・ユナイテッドとの契約は2030年6月までとなっています。
センヌ・ラメンスは、2002年7月7日にベルギー東部フランデレン地域のゾッテヘムで生まれました。
幼少期にはKRCバンブルッヘでサッカーを始め、その後、FCVデンデルの下部組織に加入しています。
2014年にはベルギーの強豪クラブであるクラブ・ブルージュの育成組織へ移りました。ゴールキーパーとして本格的な指導を受け、各年代のチームを経験しながら成長していきます。
クラブ・ブルージュのユース時代には、ゴールを守る能力だけでなく、思わぬ形で得点力も披露しています。
2019年12月に行われたUEFAユースリーグのレアル・マドリード戦では、試合終了間際のコーナーキックで相手ゴール前まで上がると、ヘディングシュートで同点ゴールを記録しました。
ゴールキーパーによる劇的な得点として話題となり、クラブ・ブルージュの決勝トーナメント進出にも貢献しています。
同大会ではパリ・サンジェルマンとの2試合で無失点を記録するなど、若い頃から将来性の高いゴールキーパーとして注目されていました。
2020-21シーズンには、クラブ・ブルージュのU-23チームにあたるクラブNXTでプロとしての経験を積みました。
2021年7月には、正ゴールキーパーのシモン・ミニョレが負傷していたことから、ベルギー・スーパーカップのヘンク戦に先発出場します。
当時19歳だったラメンスにとって、これがクラブ・ブルージュのトップチームでの本格的なデビューとなりました。試合はクラブ・ブルージュが3対2で勝利し、ラメンスもタイトル獲得を経験しています。
しかし、元ベルギー代表のミニョレという実績あるゴールキーパーがいたため、トップチームで継続的に出場することはできませんでした。
クラブ・ブルージュのトップチームでの出場は限られ、出場機会を求めて移籍を決断します。
2023年夏、ラメンスはクラブ・ブルージュを離れ、同じベルギーリーグのロイヤル・アントワープへ加入しました。
加入当初はフランス人GKジャン・ビュテズの控えという立場でしたが、カップ戦などで出場機会を得ながら評価を高めていきます。
2024-25シーズンになると正ゴールキーパーとして定着。リーグ戦で安定したセービングを見せ、ベルギー・プロリーグで最も多くのクリーンシートを記録しました。
アントワープでは公式戦通算64試合に出場し、2023年のベルギー・スーパーカップ優勝も経験しています。
アントワープ時代のラメンスは、PKへの強さでも注目されました。
マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まった時点では、直近約1年間で相手のPKを5本阻止していたとプレミアリーグ公式サイトが紹介しています。
193センチの長身とリーチの長さだけでなく、キッカーの動きを最後まで見極める能力や、素早く方向を判断する反応のよさが持ち味とされています。
2025年9月1日、ラメンスはロイヤル・アントワープからマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍しました。
契約期間は2030年6月までの5年間です。移籍金についてクラブから正式な発表はありませんが、ロイターは約1810万ポンドに追加条件が付く契約だったと報じています。
当時のマンチェスター・ユナイテッドは、ゴールキーパーのミスがたびたび問題視されていました。そのため、将来の正ゴールキーパー候補として獲得されたラメンスには、加入直後から大きな期待が寄せられました。
ラメンスは2025年10月4日のサンダーランド戦で、マンチェスター・ユナイテッドでの公式戦デビューを果たしました。
その後は正ゴールキーパーの座をつかみ、2025-26シーズンのプレミアリーグで32試合に出場しました。
同シーズンの成績は、18勝10分け4敗。出場した32試合のうち28試合で敗れず、79セーブ、8試合のクリーンシートを記録しています。
マンチェスター・ユナイテッドはリーグ3位となり、翌シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。
2026年6月、ラメンスはプレミアリーグの「バークレイズ・トランスファー・オブ・ザ・シーズン」に選ばれました。
これは、そのシーズンに新しいクラブへ移籍した選手の中で、加入後に最も大きな影響を与えた選手をたたえる賞です。
サポーター投票によって選出され、マンチェスター・ユナイテッド加入初年度から高く評価されたことを示す受賞となりました。

ラメンスはベルギーのU-15、U-16、U-17、U-18、U-21代表に選ばれ、若い頃から国際試合を経験してきました。
特にU-21代表では継続的に招集され、ベルギーの次世代を担うゴールキーパーの一人として育成されました。
2025年11月、ラメンスはベルギー代表として初出場しました。
ベルギー代表には、レアル・マドリードで長年活躍している世界的GKティボー・クルトワがいるため、当初は控えゴールキーパーという立場でした。
それでもマンチェスター・ユナイテッドでの活躍が評価され、2026年のFIFAワールドカップに臨むベルギー代表26人のメンバーに選ばれています。
2026年7月10日、ベルギーはワールドカップ準々決勝でスペインと対戦しました。
先発したクルトワが後半に脚の痛みを訴えたため、ラメンスが交代で出場します。
試合は1対1で終盤を迎えましたが、88分にスペインのパウ・クバルシが放った低いシュートをラメンスが処理しきれず、こぼれ球をミケル・メリーノに決められました。
ベルギーは1対2で敗れ、準々決勝で大会を去ることになりました。
試合後、クルトワはラメンスを抱きしめたことを明かし、「彼は素晴らしいゴールキーパーであり、この経験からさらに強くなる」と擁護しています。
大舞台でのミスは大きく取り上げられましたが、ラメンスがマンチェスター・ユナイテッドで残した2025-26シーズンの実績まで否定されるものではありません。
ゴールキーパーは一つの判断や処理が失点に直結しやすいポジションです。ワールドカップでの苦い経験を今後の成長につなげられるかが注目されます。
ラメンスの大きな特徴は、193センチの身長と長いリーチです。
ゴールの隅を狙ったシュートにも手が届きやすく、至近距離からのシュートに対しても素早く反応します。
大柄なゴールキーパーでありながら、低いシュートへの反応が比較的速い点も評価されています。
マンチェスター・ユナイテッド加入初年度から正ゴールキーパーとして定着できた理由の一つが、若さを感じさせない落ち着きです。
プレッシャーの大きいマンチェスター・ユナイテッドで安定したプレーを続け、加入初年度から32試合に出場しました。
プレミアリーグ公式サイトも、ラメンスについて「冷静で落ち着いていた」と評価しています。
ラメンスは相手キッカーの助走や体の向きを観察し、最後まで動きを見極めるタイプのゴールキーパーです。
アントワープ時代には複数のPKを阻止しており、PK戦を含む重要な場面で期待される能力を持っています。
ラメンスは、同じベルギー代表のクルトワに加え、ドイツ代表として活躍したマヌエル・ノイアーから影響を受けたと語っています。
特にノイアーについては、弱点の少ない万能型のゴールキーパーとして憧れていたと説明しています。
シュートストップだけでなく、足元の技術や守備範囲、クロスへの対応など、あらゆる能力を備えたゴールキーパーを目指しているとみられます。
ベルギー代表では、長年にわたりクルトワが絶対的な正ゴールキーパーを務めてきました。
ラメンスは2026年7月現在24歳であり、ゴールキーパーとしてはまだ若い年代です。マンチェスター・ユナイテッドという世界的クラブで正ゴールキーパーを経験していることから、将来的なベルギー代表の守護神候補であることは間違いありません。
ただし、代表での経験はまだ多くなく、ワールドカップのスペイン戦では大舞台の厳しさも味わいました。
クルトワの後継者として定着するためには、今回の失敗を乗り越え、クラブと代表の両方で安定したプレーを続ける必要があります。
センヌ・ラメンスは、ベルギーのクラブ・ブルージュで育成され、ロイヤル・アントワープで正ゴールキーパーとして頭角を現した選手です。
2025年にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、加入初年度からプレミアリーグで32試合に出場。チームのリーグ3位に貢献し、「移籍選手・オブ・ザ・シーズン」にも選ばれました。
2026年ワールドカップのスペイン戦では、クルトワの負傷によって途中出場し、決勝点につながるミスを経験しました。しかし、24歳という年齢を考えれば、ゴールキーパーとしてのキャリアはこれからです。
マンチェスター・ユナイテッドとベルギー代表で経験を積み、クルトワの後継者となれるのか、今後の成長が注目されます。