水は、私たちの毎日の生活の中にいつもある、とても身近な存在です。コップで飲む水、手を洗う水、お風呂の水、雨や川や海――あまりにも当たり前にあるため、ふだんはその大切さを意識することは少ないかもしれません。
しかし、水は人が生きていくために欠かせないものです。もし水がまったく使えなくなったら、飲むことも、食べ物を作ることも、体を清潔に保つことも難しくなります。水は、私たちの命や暮らしを静かに支えている大切な資源です。
また、水は便利で役立つだけでなく、ときには自然災害の原因になることもあります。だからこそ、水の性質や働きを知っておくことは、安全に暮らすためにも役立ちます。
この記事では「人と水の関わり」をテーマに、水の特徴や体との関係、生活とのつながりについて、身近な例を通して分かりやすく見ていきます。

水には決まった形がありません。コップに入れればコップの形になり、ボウルに入れればボウルの形になります。このように、水は入れ物に合わせて自由に形を変える性質を持っています。
水の主な特徴には次のようなものがあります。
これらの性質のおかげで、水は自然の中でも、私たちの生活の中でも大きな役割を果たしています。川が流れることや、氷ができること、やかんから湯気が出ることなども、水の性質によるものです。
水は温度によって姿を変えます。
このように姿が変わることで、雲や雨、雪などの自然現象が起こります。私たちの生活でも、冷凍庫ややかんなどで同じ変化を見ることができます。

人の体の中にはたくさんの水分があります。水は、体のさまざまな働きを助けています。
水を飲むと、体の中で使われ、元気に活動するための助けになります。暑い日や運動のときには、特に水分補給が重要になります。
体の水分が不足すると、次のような変化が起こることがあります。
そのため、のどがかわく前から少しずつ水を飲むことが大切です。

水は食べ物と非常に深い関わりがあります。私たちが毎日食べているごはんや野菜、果物などは、すべて水なしでは作ることができません。さらに、料理の場面でも水は大活躍しています。水は「飲むもの」だけではなく、「食べ物を作るための大切な材料」でもあります。
たとえば、もし水が自由に使えなかったら、米を炊くことも、野菜をゆでることもできなくなります。食べ物と水は、切り離せない関係にあると言えます。
料理では、さまざまな場面で水が使われています。米を炊くとき、麺をゆでるとき、野菜を下ゆでするときなど、水は調理に欠かせません。水には熱を伝えやすい性質があり、食べ物を均一に温める助けをしています。
また、水を加えることで食材がやわらかくなったり、味が全体に広がったりします。スープやみそ汁のように、水そのものが料理の中心になることもあります。このように、水は料理の中で重要な働きをしています。
植物が育つためにも水は必要です。植物は根から水を吸い上げ、その水を使って体を作ったり、葉を元気に保ったりしています。水は植物にとっての栄養を運ぶ役割も持っています。
雨が長い間降らないと、植物がしおれてしまうことがあります。これは、水が不足してうまく成長できなくなるためです。農業において水が大切に管理されているのも、このためです。

水は、私たちの生活を清潔に保つためにも重要です。手洗い、うがい、お風呂、洗濯、掃除など、日常のさまざまな場面で水が使われています。水があることで、汚れやばい菌を洗い流すことができます。
清潔な生活を続けることは、健康を守ることにもつながります。水は目立たない存在ですが、毎日の衛生を支えている大切な役割を担っています。

蛇口をひねるときれいな水が出るのは、水道というしくみがあるからです。水道では、川やダムなどから集めた水をきれいにし、安全に使える状態にしてから家庭へ送っています。
水をきれいにするためには、ろ過や消毒といった処理が行われています。このような多くの工程を経て、私たちは安心して水を使うことができています。

水は自然界をぐるぐる巡っています。海や川の水が太陽の熱で水蒸気となり、空へ上がります。その水蒸気が冷やされると雲になり、やがて雨や雪として地面へ戻ります。
この繰り返しによって、地球の水は長い時間をかけて循環しています。この仕組みがあるからこそ、私たちは水を使い続けることができています。

流れる水の力は、電気をつくるためにも利用されています。ダムなどで高いところから水を落とし、その力で機械を回して電気を生み出します。これを水力発電と呼びます。
水のエネルギーを使う発電方法は、自然の力を活用する代表的な例の一つです。

水は便利で役立つ存在ですが、ときには危険になることもあります。大雨や台風のときには川の水が急に増え、流れが速くなることがあります。海でも波や流れに注意が必要です。
安全に水と付き合うためには、天候や場所の変化に気をつけることが大切です。
水は無限にあるわけではありません。使える水の量には限りがあります。そのため、必要以上に水を使わないことや、無駄遣いを減らすことが重要です。
日常生活の中で少し意識するだけでも、水資源を守ることにつながります。
水は、命・生活・自然すべてに深く関わる大切な存在です。毎日使っている水の大切さを理解し、丁寧に使うことが、これからの安心な暮らしにつながります。