※本記事は、2026年4月の社長就任が報じられたことを受けて、海山裕氏の学歴と職務経歴を中心に、その歩みと人物像を時系列で整理したものです。役職名や時期は、報道・公表情報ベースの表現に合わせています。
海山裕氏は、三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)において、長年にわたり経営企画や資本政策といった中枢機能を担ってきた人物です。2026年4月に社長へ昇格する方向で報じられており、社長交代は約5年ぶりとなります。
同社は2027年4月を目標に、あいおいニッセイ同和損害保険との合併を予定しており、足元では「統合を見据えた経営体制づくり」が最大のテーマとなっています。その重要な局面で社長に就くと見られているのが海山氏です。
現場営業出身というよりも、全社戦略や組織設計、資本の使い方を考える立場でキャリアを重ねてきた点が、海山氏の最大の特徴といえるでしょう。
地方の進学校である一関第一高校から、慶應義塾大学法学部へ進学しています。法学部政治学科は、法律学科に比べて政治・行政・国際関係などを幅広く学ぶカリキュラムが特徴で、制度設計や組織運営、公共性の高い分野への理解を深めやすい学科です。
その後、損害保険という「公共性と企業性の両立」が求められる業界でキャリアを築いていく点を考えると、大学時代に培った視点や思考法は、現在の経営スタイルにも少なからず影響を与えていると考えられます。
以下では、入社から現在に至るまでの主な経歴を時系列で整理します。特に、経営企画部門での役割や、執行役員以降の動きに注目すると、社長就任への流れが見えてきます。
入社後は、損害保険会社の基礎業務を一通り経験しながら、社内での信頼と実績を積み重ねていった時期と考えられます。詳細な配属部署は明らかにされていませんが、後のキャリアを踏まえると、早い段階から企画系・管理系の業務に携わっていた可能性が高いとみられます。
この時期に、保険商品の仕組み、引受・支払いの考え方、代理店制度など、損保ビジネスの根幹を理解したことが、その後の経営判断の基盤となっています。
執行役員就任は、経営幹部として正式に意思決定に関与する立場に入ったことを意味します。単なる部門管理ではなく、全社的な視点での判断や、経営課題への対応が求められるようになります。
常務執行役員は、執行役員の中でも中核を担うポジションであり、社長・副社長を補佐しながら経営戦略の具体化を担います。この段階で、海山氏は次世代経営陣の一角として明確に位置づけられたといえるでしょう。
取締役就任により、執行と監督の両面から経営に関与する立場となります。特に、経営企画や資本政策を担当している点は、合併や再編を控えたタイミングにおいて極めて重要です。
グループ持株会社であるMS&ADインシュアランス グループ ホールディングスの執行役員を兼務していることからも、グループ全体を俯瞰する役割を担っていることが分かります。
社長就任後は、単なる会社運営にとどまらず、合併後を見据えた中長期的な経営ビジョンの提示が求められることになります。
経営企画、資本政策、業務企画、コミュニケーション戦略といった分野は、企業経営の“設計図”を描く仕事です。特に合併を控える局面では、
といった判断が、企業価値を大きく左右します。海山氏のキャリアは、こうした「全社最適」を考える役割と強く重なっています。
損害保険業界は、保険金支払いの適正性や業務品質、ガバナンス体制に対する社会的な視線が厳しい業界です。社長就任後は、再発防止策の徹底や、社内統制の強化、説明責任の果たし方が重要なテーマになると考えられます。
A. 1990年4月入社とされています。
A. **慶應義塾大学 法学部(政治学科)**です。
A. 報道では、2026年4月にも社長へ昇格する方向とされています。
海山裕氏は、三井住友海上で経営企画・資本政策を中核にキャリアを築いてきた取締役専務執行役員であり、合併を控えた重要なタイミングで社長就任が見込まれています。
「統合に強い企画型リーダー」が求められる局面において、海山氏がどのような経営判断を下し、組織をまとめていくのかは、三井住友海上だけでなく損保業界全体にとっても注目ポイントになるでしょう。