※本記事は、SNS(X)で拡散している言葉の“ネットミーム的な意味”や背景を整理・解説する目的でまとめたものです。実在の医学情報や診断を扱うものではありませんので、その点を前提にお読みください。

結論から言うと、「arsedunkemia」は実在する医学用語・病名ではありません。医学辞典、論文データベース、医療機関の公式サイトなどを調べても、この名称が正式な疾患名として使われている例は確認できません。
X上でも、英語圏・日本語圏を問わず、
と指摘する投稿が複数見られます。
近年のSNSでは、もっともらしい“病名っぽい造語” を作り、それをスポーツ選手や著名人の欠場理由・体調不良と結びつけることで注目を集める、いわゆる 釣り投稿 や ミーム投稿 が増えています。arsedunkemia も、そうした流れの中で生まれた言葉だと考えられます。
arsedunkemia が一気に注目されるようになった直接のきっかけは、サッカー関連の投稿でした。具体的には、
といった内容が、本物のニュース記事のような文体で投稿されたことが始まりです。
文章の構成や語彙がそれらしく、しかも実在のクラブ名・選手名・対戦カードが含まれていたため、タイムライン上では一見すると「本当のニュース」のように見えてしまいました。
一方で、日本語圏のXユーザーの中には、早い段階で
と、明確にネタ・嘘として扱う投稿をしている人もいます。
さらに別の投稿では、
と説明されており、最初からジョークとして使われていた可能性も示唆されています。
arsedunkemia は、意味を一語で説明できる単語ではなく、**複数の要素を寄せ集めた「それっぽい造語」**です。ここでは、その構造を分解して見ていきます。
「-emia」は、英語圏の医学用語でよく見られる語尾です。主に 血液や体内状態に関わる病名 に使われます。
例としては、
などが挙げられます。
arsedunkemia も、この 「-emia を付ければ病気っぽく見える」 という感覚を利用して作られており、専門知識がなくても「何となく重そうな病名」に見えるよう工夫されています。
「arse」は英語のスラングで 「尻」 を意味する単語です。一方で、音の並びとしては Arsenal(アーセナル) を連想させます。
X上では、
という設定とセットで使われていたため、
と受け取る人も多く、サッカーファン向けの内輪ネタ的な要素が含まれていると考えられます。
「dunk」はバスケットボールのダンクシュートで知られる単語ですが、今回の文脈では特定の競技的意味を持っているわけではなさそうです。
むしろ、
を重視して挿入された、バズ狙いのパーツと考えるのが自然でしょう。
以上を踏まえると、 arsedunkemia = 病名に見えるよう意図的に設計された、意味のないネタ造語(ミーム)
と言えます。
画像付き、断定的な文体、具体的な選手名・クラブ名・試合名を並べることで、投稿は一気に「本物らしく」見えます。実際、arsedunkemia の投稿も、その点を巧みに突いていました。
SNSでは、
といった 否定的反応やツッコミ も、結果的に拡散を後押しします。引用RTが増えるほど、アルゴリズム的にも露出が高まります。
サッカーでは、試合前の欠場情報・コンディション情報が結果に直結するため、ファンの関心が非常に高い分野です。そのため、こうしたネタは特に広まりやすい傾向があります。
arsedunkemia のような「それっぽい病名」を見かけた場合、次の点を確認すると誤情報に引っかかりにくくなります。

SNSの面白さは、新しい言葉やネタが次々と生まれる点にありますが、その裏で誤情報も同時に広がります。arsedunkemia は、その典型例として覚えておくとよいでしょう。