2025年12月25日、クリスマスの朝に衝撃的なニュースが飛び込んできました。インスタグラムを中心に「宮崎麗果」として活動し、絶大な影響力を持つインフルエンサーの黒木麗香(37)氏が、東京国税局から約1億5700万円の脱税容疑で東京地検に刑事告発されたのです。
フォロワー約47万1000人を誇り、「憧れのママ社長」として君臨していた彼女に何が起きたのか。政治家の娘としての生い立ち、上智大学卒業、パリ社交界デビューといった華麗な宮崎麗果(黒木麗香)の経歴から、今回の「嘘の領収書」による組織的脱税の手口まで、詳しく紐解きます。
今回の報道で世間の注目を集めたのが、彼女の本名と複雑な名字の変遷です。
「宮崎麗果」という名前は、彼女が自立した起業家として、また5人の子供を育てる母として築き上げた最強のビジネスブランドでした。しかし、告発は「黒木麗香社長」という実名で行われ、その実態が白日の下に晒されました。
宮崎麗果(黒木麗香)の経歴は、帰国子女・高学歴・セレブという、非の打ち所がないものでした。読者の皆様が特に関心を持っている「プロフィール」を深掘りします。
今回、脱税の舞台となったのは、彼女が代表を務める広告会社「Solarie(ソラリエ)」(東京都渋谷区)です。同社のビジネスは、SNSの投稿に美容商品のURLを張り、そこから購入されると成果報酬が支払われる「アフィリエイト広告」が主軸でした。
関係者の取材によると、黒木社長は知人である東京都港区の男性会社役員(52)を通じて、神奈川県大和市の男性会社役員(44)に「嘘の領収書」を作成させていました。これを使って架空の業務委託費を計上し、会社の所得を5億円近く過少に申告。国税局はこれら協力者の男性2名も脱税ほう助の疑いで地検に告発しています。
宮崎氏はSNSで「経営哲学」や「誠実さ」を熱心に語り、多くの女性から支持されてきました。それだけに、今回の事件を受けて過去の発言との乖離が炎上しています。
「稼ぐことは社会貢献。正しく稼いで、正しく納税したい」
「嘘が嫌い。ストレートで誠実な自分でいたい」
こうしたキラキラした言葉の裏で、知人と共謀して領収書を偽造していた事実に、ファンからは「裏切られた」「憧れていた自分が恥ずかしい」との声が相次いでいます。特に、脱税していた期間が高級車やハイブランド品を頻繁に公開していた時期と重なっていることに、強い憤りが集まっています。
彼女は24日にSNSで「過少申告を重く受け止め、深く反省している」とコメントし、修正申告を行うとしていますが、事態は極めて深刻です。
上智大学卒業の知性、美しい家族、そして莫大な富。すべてを手にしていたはずの宮崎麗果(黒木麗香)氏。しかし、その成功の裏で「納税という国民の義務」を軽視し、嘘の領収書を並べた代償は、彼女が築き上げてきたキャリアすべてを奪い去ろうとしています。
「憧れの存在」だった彼女が、これからどのように社会的責任を果たしていくのか。インフルエンサー業界全体のモラルを問う、大きな転換点となるでしょう。