巨人・岡本和真選手がポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指し、米球界から“ビッグ・オーク(Big Oak)”という愛称で呼ばれ始めた——。12月12日付の報道によれば、代理人スコット・ボラス氏はフロリダ州オーランドでのウインターミーティング会場で取材に応じ、「今後15日間で明確な動きが見えてくる」と語りつつ、すでに“ビッグ・オーク”に関心を示す複数球団と交渉していることを明かしました。
この記事では、この新しい愛称「ビッグ・オーク(ビックオーク)」の意味や背景、岡本選手の実績、そしてMLB移籍市場の中での立ち位置までをまとめて解説します。
まず押さえておきたいのは、この愛称が米側から自然発生的に生まれたニックネームであるという点です。
日本では岡本選手といえば「若大将」というニックネームがよく知られていますが、アメリカではまったく別のイメージでブランド化が進んでいる、というわけです。
“oak”は英語で「樫(かし)の木」を意味します。欧米文化では、オークは次のようなイメージを象徴する存在としてよく登場します。
つまり、“Big Oak”とは直訳すれば「大きなオークの木」。 「どっしりと構え、風にも負けない強靭な大木」のイメージが重ねられていると考えられます。
岡本選手のプロフィールを見てみると、
という、まさに「大木」のような体格です。しかも、単に大きいだけではなく、
といった要素が揃っており、「オーク=大木」のイメージと非常によく噛み合います。
アメリカのファンやメディアにとって、
“He’s like a big oak tree in the middle of the lineup.”
(打線の真ん中にどっしりと根を張るオークの大木のような打者)
と表現できることは、そのままキャッチーなニックネームにつながっていきます。
報道でも触れられている通り、岡本選手はNPB屈指の「堅守強打」のスラッガーです。2025年シーズン終了時点の主な実績をまとめると、
と、「4番・三塁」を任せられる実績と信頼を積み重ねてきました。
2025年は5月に左肘のケガで長期離脱があり、出場試合数自体は69試合にとどまりました。それでも、
という、出場さえしていれば相変わらず一級品の打撃であることを証明しています。
ケガ明けでこれだけの数字を残していることも、MLB球団が“Big Oak”に注目する大きな要因でしょう。
WBCなど国際舞台でも、岡本選手は日本代表の中軸打者として活躍してきました。特に2023年WBCでは、
など、印象に残る一発を何本も放っています。世界の強豪投手を相手にしてもパワーが通用するところを見せており、
「メジャーでも長距離砲として計算できる」
と判断した球団のスカウトが多いことは想像に難くありません。
今オフのMLB市場は、奇しくもパワーヒッターが豊作のオフとなっています。
報道によれば、
という大型契約で合意したとされています。
こうしたビッグネームが次々と契約を決めていく中で、
という“選択肢”の中で、岡本=“ビッグ・オーク”は守備対応力も含めてトータルで評価されていると言えます。
ボラス氏が「すでに複数球団と交渉している」と語ったのは、こうした市場の動きを踏まえた発言と見ることができます。
現時点の報道ベースでは、具体的な球団名として、
などが名前として挙がっています。
共通しているのは、
といった事情を抱えている点です。
もちろん、ポスティング選手の争奪戦は**“水面下での交渉”がほとんど**ですので、
「どこが本命か」
をこの時点で断定することはできません。ただ、
ことからも、“ビッグ・オーク”争奪戦は着々とヒートアップしていると見ることができます。
日本では、岡本選手は長く「若大将」というニックネームで親しまれてきました。これは、
といったイメージを込めた呼び名です。
一方で、アメリカで付けられた“Big Oak”は、
という、より“ビジュアル的”で“直感的”なイメージを前面に出したニックネームと言えるでしょう。
言い換えれば、
という、同じ選手に対して文化の違う2つのブランドイメージが共存しているのが面白いところです。
代理人のボラス氏は、
「今後15日間でより明確な動きが見えてくる」
とコメントしています。
これは、
というタイミングを意識した発言と考えられます。
つまり、今後2週間前後の動き次第で、
といった点が一気に具体的になっていく可能性が高い、ということです。
最後に、「ビッグ・オーク(ビックオーク)」という愛称のポイントを整理しておきます。
もしメジャー移籍が正式に決まれば、
「若大将」から「Big Oak」へ。
岡本和真という選手の“物語”は、新たな章を迎えることになります。日本のファンとしては、
を想像しながら、“ビッグ・オーク”の行方を見守っていきたいところです。