チュニジアで有名なものまとめ|絶景・遺跡・グルメ・特産品を一気に紹介
地中海の青と、サハラの砂色。古代カルタゴからローマ、イスラム、地中海文化までが重なり合う北アフリカの国・チュニジアは、「短い滞在でも名物が濃い」国として知られています。
同じ国の中に、
- 💙 海辺の白い街
- 🏛️ ローマ遺跡のスケール感
- 🏜️ 砂漠・塩湖・オアシスの非日常
- 🌶️ ハリッサに代表される辛旨グルメ
…が共存しているのが、チュニジアの強烈な個性です。
この記事では、旅行・学び・雑談ネタに使える形で、チュニジアの有名なものをジャンル別に整理して紹介します。
1. 歴史と世界遺産で有名なもの
チュニジアは「遺跡の当たり年」みたいな国です。ローマ遺跡がかなりの密度で残り、イスラム都市の美しい旧市街もあります。さらにフェニキア(カルタゴ)由来の歴史が重なり、**“古代地中海史の博物館”**のような顔も持っています。
🏛️ カルタゴ遺跡(Carthage)

- 古代フェニキア人が築いた海洋都市国家カルタゴの中心地。
- ローマとの戦い(ポエニ戦争)の舞台としても超有名で、遺跡としては浴場跡や遺構が残ります。
- チュニス近郊に点在するため、「1か所に集まった遺跡」というより**“エリア全体が史跡”**のタイプです。
🏟️ エル・ジェム円形闘技場(El Jem)

- ローマ帝国の円形闘技場として、保存状態が非常に良いことで知られます。
- 「北アフリカに、ほぼコロッセオ級がある」…という驚きポイント。
- 観客席や回廊の構造を歩くと、当時の都市にとって娯楽がどれほど重要だったかが体感できます。
🏺 ドゥッガ(Dougga)

- 丘の上に残るローマ都市遺跡。
- 劇場、神殿、街の区画などがまとまって見られ、**“遺跡好きの天国”**枠。
- 「写真にしたとき、遺跡の背後に広がる緑の丘陵が効く」ので、景観込みで有名です。
🕌 ケルアン(Kairouan)

- 北アフリカにおける重要な宗教都市のひとつ。
- イスラム建築(特に大モスク)や、旧市街の落ち着いた空気感で有名です。
- 旅の視点では、**“ローマ遺跡だけでないチュニジア”**を象徴する都市として語られます。
🧱 スース(Sousse)のメディナ

- 海沿いの歴史都市。
- 旧市街(メディナ)と城塞の雰囲気が強く、写真映えする場所として挙げられます。
- 海と要塞と市場が近く、「海辺の歴史都市」らしさが一気に味わえるのも強みです。
🏰 モナスティール(Monastir)のリバト(要塞)

- 海沿いの要塞が象徴的な町。
- リバトは旅番組でも紹介されやすく、**“地中海×イスラム要塞”**の組み合わせで覚えやすい名所です。
🏛️ バルドー博物館(Bardo National Museum)
- チュニス近郊の代表的な博物館として有名。
- 特にローマ時代のモザイクが圧巻だと言われ、遺跡巡りの理解が深まる「導入」や「復習」に向きます。
🐊 イシュケウル国立公園(Ichkeul)
- 水鳥の渡りなど、自然面でも知られる国立公園。
- 「チュニジア=遺跡」だけではないことを示す代表例。
- 湖・湿地の雰囲気が強く、北アフリカの自然を体感できるスポットとして挙げられます。
🏝️ ジェルバ島(Djerba)

- 白い建物、乾いた光、路地の静けさで人気の島。
- 町・礼拝所・道のネットワークなど、独特の集落パターンが注目されます。
- リゾート的に語られることも多く、「遺跡疲れのリセット先」として挙げられるのも“有名”ポイントです。
🏺(追加)ケルクアン(Kerkouane)周辺の古代遺跡
- チュニジアは「ローマ」だけでなく、フェニキア/ポエニ系の古代史が面白い国です。
- その代表として、カルタゴと同系統の文化を感じられる遺跡群が話題に上がることがあります。
2. 風景・街並みで有名なもの
チュニジアの“風景の強さ”は、色の対比にあります。白と青、砂と夕焼け、乾いた街と市場の濃さ。写真1枚で「国のイメージ」が立つ場所が多いのが特徴です。
💙 シディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)の「青と白」

- 白壁×青い扉の街並みで、チュニジアのイメージを代表する場所。
- 地中海に抜ける坂道、装飾的な扉、カフェのテラスなどが絵になります。
- 「どこを切り取ってもポストカード」系の名所で、短時間でも満足度が高いのが人気の理由です。
🏙️ チュニス(Tunis)のメディナ(旧市街)
- 迷路のような路地とスーク(市場)。
- 香辛料、金属細工、布、革製品などが並び、「見ているだけで情報が多い」タイプの名所。
- ちょっとしたコツとして、
- 🧭 大通りの目印を覚えておく
- 🛍️ 目的の物は「相場感」を見てから買う
- 📸 人や店を撮るときは一言断る
…だけでも歩きやすくなります。
🌊 地中海ビーチ&リゾート(ハンマメット周辺など)
- チュニジアは「遺跡の国」という顔に加え、地中海リゾートとしても知られます。
- ハンマメットなどは、白い建物と海、リゾートホテルが並ぶ“分かりやすい地中海”で有名です。
🏜️ サハラ砂漠(砂丘・オアシス)

🧂 ショット・エル・ジェリド(Chott el Jerid)
- 塩湖(季節によって表情が変わる)として有名。
- 乾いた白い地面と蜃気楼っぽい景色が、独特の非日常感を作ります。
- 「砂漠なのに白い」「空が広すぎる」など、言葉で説明しにくい異世界感が人気の理由です。
🏠 マトマタ(Matmata)の洞窟住居

- 地面を掘り下げて作る住居のスタイルで知られます。
- 砂漠の暑さをしのぐ知恵が、そのまま“見どころ”になっている例です。
- 中庭(クレーターのような空間)を中心に部屋が掘られているケースもあり、建築・暮らしの発想が面白い名所です。
🏜️ タタウィン周辺の砂漠風景
- この地域名は、「ある超有名SF作品」の“砂漠の星”の名前に影響したと言われるほど知名度があります。
- さらに周辺には、山肌に貼り付くような集落や「クサール(穀物庫・砦のような建築)」があり、**“砂漠の生活のリアル”**に触れられる地域として語られます。
🏘️ 伝統的な村・山岳の集落(例:シェニニなど)
- 崖や山に沿って家が並ぶ独特の景観が有名。
- 都市と違い、色数が少ない分だけ「光と陰」が際立ち、写真の印象が強く残ります。
3. グルメで有名なもの
チュニジア料理は、地中海の魚介・オリーブオイルに、香辛料のパンチが合体した感じです。辛さは“激辛一本槍”というより、香りと辛味がセットで来るイメージに近いかもしれません。
🌶️ ハリッサ(Harissa)
- 唐辛子ベースの辛味ペースト。
- 卵料理、スープ、サンドイッチ、魚、肉…とにかく万能で、家庭の“定番調味料”枠。
- 唐辛子だけでなく、にんにくやスパイス感があって「辛いのに旨い」と言われやすいのが有名ポイントです。
🥟 ブリック(Brik)
- 薄い皮で具を包んで揚げる人気料理。
- 卵入り(半熟がとろっと出るタイプ)が有名で、屋台や食堂で出会いやすいです。
- 具はツナ、じゃがいも、ハリッサなど店ごとに差があり、**“食べ比べが楽しい名物”**でもあります。
🍚 クスクス(Couscous)

- 北アフリカ定番ですが、チュニジアでも看板メニュー。
- 野菜と肉、魚介などバリエーションが広く、家庭ごとの“うちの味”が出やすい料理です。
- 地域や家庭で、
…など雰囲気が変わりやすいのが面白さです。
🥣 ラブラビ(Lablabi)
- ひよこ豆のスープ系。
- パンを浸して食べるスタイルが多く、朝食・軽食としても名前が挙がります。
- レモンやハリッサ、クミンなどを足して自分で味を完成させるのが“通っぽさ”として語られます。
🥗 メシュウィア(Mechouia)
- 焼いた野菜(ピーマン、トマトなど)を使うサラダ。
- オリーブオイルと香辛料で、地中海っぽさと辛さが同居します。
- 串焼きや魚料理の付け合わせとしても登場しやすく、食卓の“常連”です。
🍅 オジャ(Ojja)/トマト系の卵料理
- トマト、香辛料、卵が絡む家庭料理系の名物として語られます。
- ハリッサとの相性が良く、「朝食にも夕食にもいける」万能枠。
🥪 フリカッセ(Fricassé)などの軽食パン文化
- 揚げパンにツナ、オリーブ、ジャガイモ、辛味などを挟む系が有名。
- 市場歩きの途中に食べやすく、**“早い・安い・うまい”**で記憶に残りやすい名物です。
🍬 デーツ(ナツメヤシの実)
- 乾燥地帯らしい名産。
- 甘さが強く、贈り物にもなりやすい定番です。
- 種類としては「デグレット・ヌール(Deglet Nour)」が名産として語られることが多く、透明感のある甘さが特徴と言われます。
🍰 マクルード(Makroud)などの甘いお菓子
- 砂糖・はちみつ系の甘さ、ナッツ、セモリナ粉の香りなどが組み合わさる伝統菓子が有名。
- コーヒーと合わせると“甘さがちょうど良くなる”という話もよく出ます。
🫖 ミントティー/濃いコーヒー
- 甘めのミントティーや、しっかり苦いコーヒー文化も有名。
- 気候と相性が良く、「休憩そのものが文化」感があります。
- カフェのテラス席でゆっくりする時間が、旅の記憶の核になることも多いです。
4. 特産品・お土産で有名なもの
チュニジアの買い物は、“素材の良さ”と“色柄の強さ”が魅力です。市場(スーク)で見つける楽しさがありつつ、定番の名産も押さえやすい国です。
🫒 オリーブオイル
- 地中海圏らしい名物で、料理の“土台”としても大きい存在。
- お土産に選ばれやすい定番のひとつです。
- 味の好みは人によりますが、香りが強いもの・マイルドなものなど幅があるので、少量を試してから選ぶと失敗しにくいです。
🌶️ ハリッサ(瓶・チューブ)
- 料理好きに刺さるお土産。
- 辛さや香りの違いがあるので、複数買って比べる人もいます。
- 「辛味調味料」だけでなく、チュニジアの食卓そのものを持ち帰る感覚があるのが人気の理由です。
🧿 陶器・タイル(彩色の器)
- カラフルな幾何学模様や花模様の器が有名。
- “食卓が一気に地中海っぽくなる”系の名物です。
- 特にナブール(Nabeul)などは工芸のイメージで語られやすく、器好きには刺さるジャンルです。
🧵 手織りのカーペット(ケルアンなど)
- ケルアンはカーペットの産地としてよく名前が出ます。
- 模様や色使いに地域性が出やすく、「一点もの感」を楽しめます。
- “軽くて持ち帰りやすい小サイズ”も選べるので、お土産化しやすいのも有名ポイントです。
🧳 革製品・金属細工・アクセサリー
- スーク(市場)でよく見かける代表格。
- レザーのバッグや小物、真鍮・銀色の装飾品、細かな工芸品が並びます。
- 金属のランプや器具は、光が透けるタイプもあり、部屋に置くと**“異国っぽさが爆発する”**名物です。
🧼 アルガンオイルやナチュラル系コスメ(地域・店舗により)
- 北アフリカ圏のイメージとして「自然派オイル」が語られることがあります。
- お土産にするなら、成分表示や香り、肌への相性は事前チェックがおすすめです。
🧂 スパイス(タビル等)
- 料理の要になるスパイスやブレンドも有名。
- 使い方が分かりやすいのは、肉・魚・スープに入れて「香りを足す」用途で、少量でもチュニジア感が出ます。
5. 文化・イベントで有名なもの
チュニジアは“観光名所”だけでなく、日常の文化がそのまま見どころになりやすい国です。カフェの過ごし方、市場のテンポ、音楽の空気感など、体験として残りやすい要素が多いのが特徴です。
🎶 マルーフ(Malouf)
- チュニジアの伝統音楽としてしばしば紹介されるジャンル。
- アンダルシア音楽の系譜を引くクラシカルな雰囲気が特徴です。
- 「旋律の格調」と「地域の生活感」が同居するのが魅力として語られます。
🎬 カルタゴ映画祭(Carthage Film Festival)
- チュニスで開催される映画祭として有名。
- アラブ・アフリカ圏の映画文化の拠点として語られることが多いイベントです。
- “映画祭の名前にカルタゴが入る”ところが、チュニジアらしさを象徴しています。
🎭 カルタゴ国際フェスティバル(Carthage International Festival)
- 音楽・舞台などの文化イベントとして語られることがあります。
- 歴史的な空間で現代の公演が行われる、という「古代と現代の同居」が印象に残ります。
🧿 “ジャスミン”のイメージ
- チュニジアは「ジャスミン」を象徴的に語られることがあります。
- 香りの文化や、花の名前が歴史的な出来事の呼び名に使われたことも含め、印象に残りやすいモチーフです。
- 旅先でも、ジャスミンや香りもの(石けん・香水)が「チュニジアらしい」として話題になることがあります。
☕ カフェ文化(テラスで過ごす時間)
- チュニジアはカフェが生活の一部として語られます。
- 観光的には、「移動と見学の合間に、カフェで“街を観察する”」のが一番チュニジアっぽい、という話も出ます。
6. 「へぇ」と言われる豆知識
- ✅ 古代カルタゴは、地中海史の重要プレイヤー(ローマとガチで殴り合った相手)。
- ✅ ローマ遺跡が多いのは、ローマ帝国にとって北アフリカが穀倉地帯として重要だった背景があるため、という説明がよくされます。
- ✅ “砂漠の星”の名前の元ネタとして、チュニジア南部の地名が語られることがある。
- ✅ 地中海のリゾート感と、サハラの荒野感が同じ国で成立している。
- ✅ 辛味の代表 ハリッサは「家庭の味」でありつつ、近年は世界的にも注目が集まりやすい。
- ✅ スーク(市場)は「迷路」ですが、迷うこと自体が体験になりやすく、**“買わなくても面白い観光地”**として成立している。
- ✅ 洞窟住居のように、気候に合わせた暮らしの工夫が、現代の旅行者には「文化の面白さ」として映る。
まとめ|チュニジアが「有名なものだらけ」な理由
チュニジアの強みは、
- 🏛️ 古代~ローマ~イスラムまでの歴史の厚み
- 💙 地中海の街と🏜️サハラの砂漠という景色の振れ幅
- 🌶️ 辛味とオリーブオイルが光る個性派グルメ
- 🧿 市場文化と工芸が残る買い物の面白さ
……この4つが、わりとコンパクトな国の中にまとまっている点です。