SDGs12 わたしたちにできること
SDGs12・(つくる責任 つかう責任)暮らしのムダを減らす実践ガイド
**SDGs12(つくる責任 つかう責任)**は、限りある資源を大切に使い、廃棄物や環境負荷を減らしながら、持続可能な生産と消費の形に近づける目標です。
言い換えると、SDGs12は「エコな気持ち」を増やす話というより、 “ムダが起きにくい選び方・使い方”に社会を寄せていく話です。
この記事では、SDGs12のポイントを押さえながら、生活の場面別にわたしたちにできることを具体例で整理します。すぐ使えるチェックリストと30日チャレンジも用意しました。
この記事でわかること
- SDGs12の意味(なぜ重要か)
- ムダが生まれる仕組み(買う前・使う途中・捨てるとき)
- SDGs12 わたしたちにできることを場面別に実践
- 続けやすい優先順位と考え方
SDGs12とは?(つくる責任 つかう責任)
SDGs12は、社会全体の「つくり方」「売り方」「買い方」「捨て方」を見直し、 資源の採掘→製造→流通→消費→廃棄の流れで出る負担を減らす目標です。
ここで重要なのは、
- 🏭 企業だけの課題ではない(消費が生産を決める面がある)
- 🛒 消費者だけの課題でもない(選びやすい仕組みが必要)
という点です。
だからSDGs12は、「責任を押し付け合う」より、 ムダが起きにくい仕組みを選び、広げ、当たり前にしていくことが本筋になります。
なぜSDGs12が大切?(ムダはコストでありリスク)
ムダは「ゴミが増える」だけでは終わりません。
- ⛏️ 資源が先に尽きる(採掘・森林伐採・水の消費が増える)
- 🌡️ 温室効果ガスが増える(製造・輸送・廃棄で排出)
- 🧾 家計のムダになる(買いすぎ、使いきれず廃棄)
- 🏙️ 自治体の負担が増える(処理コスト・焼却・埋立)
- 🌊 海や川に流出すると生態系に影響(海洋ごみなど)
つまりSDGs12は、環境だけでなく、 生活・お金・社会の安定にも直結する目標です。
SDGs12「わたしたちにできること」を考えるコツ(5つの合言葉)
SDGs12は、何かを我慢するより、次の5つが分かりやすいです。
- 🛑 買う前に止まる(必要か確認)
- 🧠 情報を少しだけ見る(素材・背景・耐久性)
- 🧰 長く使う(修理・手入れ・再利用)
- ♻️ 循環に乗せる(回収・リユース・分別)
- 📣 ムダが減る仕組みを応援する(選ぶ・広げる)
完璧より継続です。 「できることを、できる範囲で」が一番強いです。
SDGs12 わたしたちにできること【場面別・実践リスト】
1)買い物でできること(ムダの8割は“買う前”で決まる)
✅ まずは「買う前に1呼吸」
- 📝 買う前に「本当に必要?」「家に似た物ない?」を1回だけ確認
- 🧺 ストックは“決めた上限”まで(上限を超えると廃棄リスクが上がる)
✅ 迷ったら「長く使える方」を選ぶ
- 🧵 服:縫製がしっかり、洗っても型崩れしにくい
- 👟 靴:修理できる構造か(ソール交換など)
- 🔌 家電:修理窓口・部品供給があるか
“安いから”で買って短命だと、結局コストもゴミも増えます。
✅ 包装・容器のムダを減らす
- 🧴 詰め替え・リフィルを選ぶ
- 🛍️ 量り売り、簡易包装、まとめ買い(使い切れる分)
- 📦 宅配はまとめ配送・置き配などで再配達を減らす
2)食でできること(食品ロスを減らす=最強のSDGs12)
食品ロスは「捨てる」だけでなく、 育てる水、肥料、燃料、輸送エネルギーも一緒に捨てることになります。
- 🍚 食べ残しを減らす(作りすぎない、盛りすぎない)
- 🧊 冷蔵庫を整理して“見える化”
- 🥕 野菜は切り方を工夫して使い切る(皮・芯も可能な範囲で)
- 🥫 冷凍・乾物を活用して腐らせない
✅ 今日からの小技
- 🗓️ 週1回「冷蔵庫使い切りメニューの日」を作る
- 🧾 買い物前に冷蔵庫をスマホで撮って店で確認する
3)衣類でできること(買うより“長く着る”の影響が大きい)
衣類は製造・輸送・廃棄の負荷が大きくなりやすい分野です。
- 👕 1着を長く着る(買い替え頻度を下げる)
- 🧵 ほつれやボタンは早めに直す
- 🧼 洗濯表示を守る(縮み・傷みを減らす)
- 🧺 “何となく買い”を減らす(着る回数が少ない服が一番ムダ)
✅ 結局、一番効く判断
これだけで衝動買いがかなり減ります。
4)家電・家具でできること(修理・中古・シェア)
- 🧰 壊れても、まず修理の可能性を確認
- 🔁 中古・リユース・レンタルを選択肢に
- 🪑 家具はメンテナンス(ネジ締め、保護オイルなど)で寿命が伸びる
- 🔋 電池は充電式へ(使い捨てを減らす)
5)ゴミ・分別でできること(“捨て方”が次の資源を決める)
- ♻️ 分別を丁寧に(汚れが多いとリサイクルできない場合がある)
- 🧴 洗って乾かして出す(できる範囲で)
- 📦 段ボールは回収へ、緩衝材は再利用
- 🗑️ そもそも捨てる量を減らす(上流対策が本命)
✅ 「リサイクルだけでOK」は危険
リサイクルは大切ですが、すべてが再生できるわけではありません。 最優先は“出さない”ことです。
6)プラスチックとの付き合い方(現実的な落とし所)
プラスチックは便利で衛生面も強い一方、海洋流出や微細化の問題があります。
- 🧃 ペットボトルは“必要な時だけ”に寄せる
- 🥡 使い捨て容器は、可能なら持ち帰り容器・マイ容器も検討
- 🧴 詰め替え・リフィルを増やす
「ゼロ」ではなく、 **“減らせるところを減らす”**が続く道です。
7)SNS・会話でできること(責めない広げ方)
SDGsが続かない原因のひとつに「正しさの押し付け」があります。
- 🗣️ 「こうしなきゃ」より「こうしたら楽だった」
- 📌 まず自分の小さな成功例を共有
- 🔍 怪しい情報は拡散前に立ち止まる
人を責めるより、 仕組みが変わる方向へ応援する方が結果が出やすいです。
8)お金の使い方でできること(“ムダが減る側”を選ぶ)
- 🏷️ 修理サービスのあるブランドを選ぶ
- 🧺 リユースショップやフリマを活用(買い方・手放し方を上手にする)
- 🚚 環境配慮配送や回収サービスを使う(ある場合)
大きな寄付や投資が難しくても、 日常の購入先を変えるだけでも意味があります。
すぐ使えるチェックリスト(コピペOK)
✅ 今日からできる12項目
- ✅ 🛑 買う前に「家にあるか」確認する
- ✅ 🧺 ストック上限を決める
- ✅ 🧴 詰め替え・リフィルを選ぶ
- ✅ 📦 再配達を減らす工夫(まとめ配送・置き配など)
- ✅ 🍚 食べ残しを減らす
- ✅ 🧊 冷蔵庫を週1回整理
- ✅ 👕 服は「30回着る」基準で選ぶ
- ✅ 🧵 ほつれ・ボタンを早めに直す
- ✅ 🔁 まず修理・中古・シェアを検討する
- ✅ ♻️ 分別を丁寧にする(汚れを落として出す)
- ✅ 🔋 充電式電池を検討する
- ✅ 🗑️ まず“捨てる量”を減らす
30日チャレンジ(無理なく続く)
- 1〜7日目:🛑 衝動買いストップ(買う前に1回確認)
- 8〜14日目:🍚 食品ロス削減(冷蔵庫使い切りデー導入)
- 15〜21日目:👕 1着メンテ(ボタン・毛玉・ほつれ直し)
- 22〜30日目:🔁 1つだけ「修理・リユース・譲る」を実行
小さく始めるほど続きます。
よくある誤解(SDGs12のつまずきポイント)
誤解1:「エコは我慢」
→ 本質は我慢より、ムダの削減=節約です。結果として楽になる行動が多いです。
誤解2:「分別しているから十分」
→ 分別は大事ですが、万能ではありません。最優先は買いすぎ・捨てすぎを減らすことです。
誤解3:「個人の努力では変わらない」
→ 個人の選択は、売れ筋や商品設計に影響します。積み重なると供給側が変わります。
Q&A(よくある質問)
Q1. まず何から始めるのがおすすめ?
A. 迷ったら 「食べ残しを減らす」→「買いすぎを減らす」→「長く使う」 の順が取り組みやすいです。
Q2. 安い物は悪いのですか?
A. 安いこと自体が悪いわけではありません。ただ、短命で買い替えが増えると結果的にムダが増えます。長く使えるかどうかのバランスが大切です。
Q3. 完璧にできないと意味がない?
A. まったく逆です。SDGs12は継続が力です。できる範囲で続けるほうが、結果的に大きな効果になります。
まとめ:SDGs12は“捨て方”より“買い方”が主役
SDGs12は、分別やリサイクルも大切ですが、 本当の主役は買う前の判断です。
- 🛑 買う前に止まる
- 🧰 長く使う
- 🍚 食品ロスを減らす
- ♻️ 循環に乗せる
- 📣 ムダが減る仕組みを応援する
できることを、できる範囲で。 その積み重ねが、つくる側も、使う側も、無理なく変えていきます。