「大谷翔平の最高球速は結局いくつ?」という疑問は、数字がいくつも出てくるため混乱しがちです。理由はシンプルで、計測環境(NPB/MLB/WBC)と表示単位(km/h/mph)が違うからです。
この記事では、大谷翔平の最高球速を「どこで・いつ・どんな計測で出たのか」まで含めて、分かりやすく整理します。
大谷翔平の“最高球速”として有名な数字は、主に次の3つです。
「日本の“165キロ”」と「MLBの“101.7mph”」はどちらも正しく、場面が違うだけです。
| 舞台 | 記録 | 換算 | いつ | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 高校野球(花巻東) | 160 km/h | 約99.4 mph | 2012年7月 | 高校生として話題に |
| NPB(日本ハム) | 165 km/h | 約102.5 mph | 2016年10月16日 | 自己最速・日本最速更新として注目 |
| WBC(日本代表) | 102 mph | 約164.2 km/h | 2023年3月16日 | Statcast計測 |
| MLB(エンゼルス) | 101.4 mph | 約163.1 km/h | 2022年9月10日 | 当時のMLB自己最速 |
| MLB(ドジャース) | 101.7 mph | 約163.7 km/h | 2025年6月28日 | MLB自己最速を更新 |
※換算の目安:1 mph ≒ 1.609 km/h
日本で「大谷=最速」と語られるとき、象徴的なのがこの165km/hです。
この165km/hは、**日本のスピードガン表示(km/h)**で語られる“大谷最速”の代表格です。
MLBでは球速表示がmph(マイル)です。
大谷翔平は、ドジャースで投手復帰した2025年に、**101.7mph(約163.7km/h)**を記録し、 これが報道上「MLBキャリア最速」として扱われました。
ポイントはここです。

さらにややこしいのが、WBCでの102mph(約164.2 km/h)です。
つまり、
という整理がいちばん誤解が少ないです。
数が違って見えるのは単位の差です。
同じ投球でも、計測方法で数字が微妙に変わることがあります。
最速は、必ずしも先発で長く投げる時ではなく、
のように「出力を上げやすい状況」で更新されがちです。
球速は分かりやすい指標ですが、投手としての支配力は球速だけで決まりません。
大谷翔平が特別なのは、速球の速さに加えて、複数球種を高水準で操れる点です。
球速が100マイルを超えるだけでも希少ですが、そこに落差のあるスプリットや横の鋭い変化が組み合わさることで、打者のタイミングと視線が崩れます。
日本(NPB)で語るなら、代表的な最高球速は165km/hです。 一方で、MLBやWBCなどmph表記の舞台では、101.7mphや102mphが“最速”として扱われます。
約163.7km/hです(101.7×1.609)。
約102.5mphです(165÷1.609)。
投手復帰後のコンディションや登板形態によりますが、 最速は「調子が良い日」「短いイニング」「勝負どころ」で出やすいため、更新余地はあります。
最後に、覚え方を一言でまとめます。
「どの舞台の記録か?」をセットで見ると、数字のズレで迷子になりません。