小泉進次郎｜経歴・学歴

小泉進次郎（こいずみ しんじろう、1981年4月14日生／神奈川県横須賀市出身）は、自由民主党所属の衆議院議員。父は第87〜89代内閣総理大臣の小泉純一郎であり、兄は俳優の小泉孝太郎。

2009年の初当選以来、神奈川11区（横須賀市・逗子市など）を地盤に活動し、2019年〜2021年に環境大臣、2025年からは農林水産大臣を務めています。本記事では、小泉進次郎の学歴と経歴を時系列で詳細に整理し、加えて各時期の活動内容や特徴を補足しながら長く詳しくまとめました。

小泉進次郎氏の学歴

• 1988年〜2000年ごろ：関東学院六浦小学校・中学校・高等学校に在籍。横須賀に近い横浜市内の学校に通学し、学生時代は部活動や地域活動にも積極的に関わりました。特に高校時代は地域社会とのつながりを意識し、後の政治家としての原点を育む経験となりました。
• 2000年〜2004年：関東学院大学 経済学部に進学。経済学を専攻し、金融や国際経済に関心を持ちました。在学中には米国留学を経験し、語学力や国際感覚を磨いたとされています。
• 2004年〜2006年：コロンビア大学 大学院（政治学専攻）修士課程に進学し、修士号（M.A.）を取得。世界的に著名な大学で学んだことにより、国際政治や安全保障に関する学識を深めました。修了後、ワシントンD.C.の戦略国際問題研究所（CSIS）で研究員を務め、実務的な国際経験を積みました。

ポイント：小泉進次郎の学歴ー関東学院大学から米国の名門大学院へ進学したことーは、しばしば話題となります。日本の大学で基礎を学び、海外で高度な研究を行ったことは、進次郎氏の「国際派政治家」としてのスタイルの基盤となりました。

政治・職務経歴

海外研究・秘書時代（2006〜2009）

• 2006年6月〜2007年5月：CSIS研究員として米国ワシントンD.C.に滞在。安全保障や外交政策の研究に従事し、国際的な視野を広げました。
• 2007年9月〜2009年7月：父・小泉純一郎元首相の秘書を務め、国内政治の現場を間近で経験。政策立案や選挙運営などを学び、政治家としての土台を築きました。

国政進出と党務活動（2009〜2013）

• 2009年8月：第45回衆議院総選挙に神奈川11区から出馬し、初当選。父譲りの知名度と、若さを前面に押し出した選挙戦で注目を集めました。
• 2011年：自由民主党 青年局長に就任。若手議員のリーダーとして、全国を遊説し支持基盤の拡大に努めました。
• 2012年12月：第46回衆議院総選挙で再選。党内でも若手のホープとして存在感を高めました。

政務官・部会ポストでの活躍（2013〜2018）

• 2013年9月〜2015年10月：内閣府大臣政務官／復興大臣政務官。東日本大震災の復興政策を担当し、被災地への訪問を繰り返しました。現場主義を重視する姿勢が評価されました。
• 2014年12月：第47回衆議院総選挙で再選。
• 2015年：自民党 農林部会長に就任。農業政策に関与し、地方の課題を吸い上げる役割を担いました。
• 2017年：自民党 筆頭副幹事長。党の運営に関わり、党内調整や国会対策に尽力しました。同年の第48回衆議院総選挙でも再選を果たしました。
• 2018年：自民党 厚生労働部会長に就任。年金、医療、介護、労働問題など幅広い政策分野を担当し、発言の機会も増えました。

初入閣：環境大臣（2019〜2021）

• 2019年9月11日〜2021年10月4日：環境大臣（兼 原子力防災担当大臣）。若干38歳での入閣は大きな話題となり、「ポスト安倍」の呼び声も高まりました。
  • 主要施策：気候変動対策、プラスチック削減、再エネ導入推進、脱炭素地域形成。
  • 国際会議（COP）への出席や、国内での発信が注目を集めました。発言がしばしばメディアで取り上げられ、賛否両論を巻き起こしました。

再選・党務と委員長職（2021〜2024）

• 2021年10月：第49回衆議院総選挙で再選。環境相退任後も存在感を維持。
• 2024年1月〜9月：衆議院 安全保障委員会 委員長。防衛・安全保障政策の審議を主導し、外交や国防に関する発言が増加しました。
• 2024年10月：第50回衆議院総選挙で再選。神奈川11区で安定した地盤を築きました。

第2次入閣：農林水産大臣（2025〜）

• 2025年5月21日〜：農林水産大臣に就任。食料安全保障、農産物輸出拡大、スマート農業導入、林業や水産業の人材育成など、多岐にわたる課題に取り組んでいます。農業を成長産業へと転換させるビジョンを掲げ、政策発信を続けています。

年表

• 1981：神奈川県横須賀市に誕生。
• 〜2000：関東学院六浦小・中・高を卒業。
• 2004：関東学院大学 経済学部 卒業。
• 2006：コロンビア大学大学院 政治学修士号取得。
• 2006–2007：CSIS研究員。
• 2007–2009：小泉純一郎・衆院議員秘書。
• 2009：衆議院議員に初当選。
• 2011：自民党 青年局長。
• 2013–2015：内閣府・復興大臣政務官。
• 2015：自民党 農林部会長。
• 2017：自民党 筆頭副幹事長、第48回衆院選で再選。
• 2018：自民党 厚生労働部会長。
• 2019–2021：環境大臣（兼 原子力防災担当）。
• 2021：第49回衆院選で再選。
• 2024：衆院 安全保障委員長／第50回衆院選で再選。
• 2025：農林水産大臣（現職）。

家族・プロフィール関連の豆知識

• 父は第87〜89代内閣総理大臣の小泉純一郎。日本の構造改革を進めたことで知られます。
• 兄は俳優の小泉孝太郎。テレビドラマや映画で活躍。
• 妻はフリーアナウンサーで国際的な活動でも知られる滝川クリステルさん。2019年に結婚し、2児の父となりました。
• 趣味はスポーツ（野球・サーフィン）、芸術（映画・文楽・落語）、自然観察など。多彩な関心を持ち、演説やインタビューでしばしば触れています。

学歴をめぐる論点と評価

• 関東学院大学からコロンビア大学大学院に進学した点はしばしば話題になります。国内の私立大学から米国名門大学院に進んだケースは珍しく、「学歴ロンダリング」などの批判も出ましたが、公式経歴では修士号取得は事実とされています。
• CSISでの研究員経験は、外交・防衛分野での政策通としての信頼を高める要因となっています。

関連する主要テーマと政策領域

• 環境・エネルギー政策：2050年カーボンニュートラル、プラスチック資源循環促進法、再生可能エネルギー導入拡大、脱炭素型の地域社会形成。
• 農業・食料安全保障：国内農業の生産性向上、輸出促進、農村振興、食料自給率向上、スマート農業。
• 安全保障・外交：安全保障委員長時代には防衛力強化や日米同盟、インド太平洋戦略に関する議論に関わりました。

参考の見方と利用上の注意

• 本記事は公的機関や本人公式サイトに基づいて整理しています。発言や政策に対する評価は含めず、経歴と学歴の事実関係を中心に記載しました。
• メディアでの発言や解釈は多様ですが、ここでは時系列の客観的な情報を優先しています。

ひとことで

「国内大学から米国大学院、CSISを経て国政」という国際派の軌跡を歩んだ政治家。 2019年には環境相として気候変動対策を牽引し、2025年には農水相として食料安全保障に挑むなど、エネルギー・環境と食料・農業という人々の生活基盤に直結する分野で閣僚経験を積んでいる点が大きな特徴です。今後も日本の将来を担う次世代リーダーの一人として注目されています。