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水源林とは・小学生向け

水源林とは・小学生向け

こんにちは!
今日は「水源林(すいげんりん)」という言葉について、いっしょに学んでみましょう。ふだんの生活ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、じつはとても大切なものなんです😊


💧水源(すいげん)ってなあに?

「水源」とは、川や池、湖(みずうみ)などに水を送ってくれる「はじまりの場所」のことです。たとえば、山にふった雨や、雪がとけて流れた水が川になって町に流れてくることがありますよね?その雨や雪がたまる場所、それが「水源」です。


🌲じゃあ、「水源林」って?

水源林というのは、水源の近くにある森のことです。
この森には、大事な役わりがあります。それは、

✅ 雨をしっかり地面にしみこませる

木の根っこが土をしっかりつかんでいるので、雨がふっても土がくずれにくく、水がゆっくり地中にしみこんでいきます。

✅ 水をきれいにする

土の中をとおった水は、フィルターのように土や石がゴミをこしてくれて、きれいな水になります✨

✅ 川の水が急にふえたりへったりしないようにする

一気に水が流れこむと洪水(こうずい)になってしまいます。でも水源林があると、雨の水をいったんためて、少しずつ川に流してくれるので安心です。


🌿どうして水源林が大切なの?

もし水源林がなくなってしまったら、どうなるでしょう?

  • 大雨のときに川があふれてしまうことがあります💦
  • 水がにごって飲めなくなってしまうかもしれません🚱
  • じょうぶな土がながれていってしまい、森がやせてしまいます😢

だから、水源林は私たちのくらしにとって、とても大切な自然なんです!


🐿️ 水源林には生きものもたくさん!

水源林には、たくさんの生きものたちがくらしています。
たとえば:

  • カブトムシやクワガタなどの虫たち
  • リスやシカなどの動物たち
  • いろいろな鳥やカエルも!

こうした生きものにとっても、水源林はたいせつな「おうち」なんです。


🌏 みんなで水源林をまもろう

水源林をまもるためには、いくつかのことが大切です。

  • ごみを山や川にすてないこと
  • 木をむやみに切らないこと
  • 森のちかくでの火の取りあつかいに気をつけること

そして、水や森に感しゃする気もちをもつことも、とてもたいせつです😊


📝 まとめ

水源林は、わたしたちが安心して水をつかえるように、そしてたくさんの生きものが生きていけるように、がんばってくれている森です。

ふだんはあまり気づかないかもしれませんが、水道の水が出るのも、じつは水源林のおかげかもしれませんね💧✨

これから山や森に行ったときは、「この森も水をまもってくれているんだな」と思ってくれるとうれしいです!

🏞️ 水源林はどこにあるの?

水源林は、川のはじまりとなる場所(上流の山や森)に多くあります。日本では、主に次のような場所が「水源林」として知られています。


🗾 日本の代表的な水源林の場所

1. ⛰️ 奥多摩(東京都)

  • 多摩川の水源に近い地域。
  • 東京都の水道水を支える大切な水源林です。
  • 東京都水道局が「水源林」を管理している場所として有名です。

2. ⛰️ 南アルプス(山梨県・長野県・静岡県)

  • 富士川、天竜川、安倍川などの水源。
  • 自然が豊かで、国立公園にも指定されています。

3. ⛰️ 琵琶湖の周辺(滋賀県)

  • 日本一大きな湖「琵琶湖」は多くの川から水を集めています。
  • 周囲の山々には、水を守る森林が広がっています。

4. ⛰️ 紀伊山地(和歌山県・奈良県)

  • 熊野川、吉野川などの水源域。
  • 世界遺産「熊野古道」などもあり、自然と信仰が共存する地域です。

5. ⛰️ 四国山地(愛媛県・高知県・徳島県)

  • 吉野川や仁淀川など、四国の大切な水源がある場所。
  • 雨の多い地域で、水資源も豊富です。

6. ⛰️ 阿武隈山地(福島県)

  • 阿武隈川の水源として、福島県内で水源林整備が行われています。

7. ⛰️ 北海道の大雪山(たいせつざん)周辺

  • 石狩川や十勝川の源流域。
  • 大自然が広がり、水を育む環境が保たれています。

🔍 水源林は国や自治体が守っています

多くの水源林は、

  • **国有林(こくゆうりん)**として林野庁(りんやちょう)が管理
  • または、県や市の水道局・森林組合などが整備・保護しています

たとえば、東京都は山梨県の「小菅村(こすげむら)」や「丹波山村(たばやまむら)」の森を買い取り、水源林として整備しています。これを東京都水道局の水源林と呼んでいます。


🌲 水源林は全国にある!

つまり「水源林」は特定の1か所にあるわけではなく、日本全国の山の上流部に広く分布しています。特に、人がたくさん住んでいる都市の水道水をまかなうための森が「水源林」として整備・保護されていることが多いです。


🌟水源林のトリビア集

🐾 トリビア①:水道水のふるさとは森だった⁉️

私たちが蛇口から使っている水の多くは、山に降った雨や雪がしみ込んでできた水です。
たとえば、東京都の水道水の約4割は、奥多摩などの水源林で育まれた水なんです!


🏡 トリビア②:東京が山梨県に森を持っている🌳

東京都は山梨県の山の一部(多摩川源流部など)を買い取って、水源林として大切に管理しています。
これを「東京都水道局の水源林」といって、他県に自分の水を育てる森を持っているというのは、世界的にもめずらしい取り組みです。


🐿️ トリビア③:水源林は動物たちのパラダイス

水源林は水を育てるだけでなく、たくさんの動物たちが住んでいる場所でもあります。

  • ニホンジカツキノワグマ
  • ヤマネモモンガ
  • カッコウフクロウなどの鳥たち
    静かで自然豊かな環境が、いろんな命を支えています。

🧪 トリビア④:水源林の水は「天然のろ過装置」

水源林の土や落ち葉、根っこなどが、水を自然にろ過(フィルターのように)してくれるため、ダムにたどり着くころにはすでにかなりきれいになっています。
この自然のしくみがあるおかげで、水道局での水処理も効率よくできるのです✨


🔥 トリビア⑤:水源林がなくなると火事や土砂くずれの危険が増す

水源林の木や草は、土をしっかりつかんでくれるので、山崩れを防ぐ役目もあります。
もし水源林がなくなったら、

  • 雨のときに土砂くずれ
  • 乾燥して山火事が発生🔥
    といった災害が起こりやすくなってしまいます。

🌏 トリビア⑥:日本の森林の3割以上が水源かん養林

「水源かん養林(すいげんかんようりん)」という言葉をご存知ですか?
これは、「水を育てるための特別な森」という意味です。日本には約1,000万ヘクタール以上の水源かん養林があり、全森林の約**37%**をしめています。


💼 トリビア⑦:企業が水源林を守る活動もある

有名な飲料メーカーや化粧品メーカーなどが、自社で使う水を守るために水源林の保全活動をしています。
「森を育てて水も育てる」という、持続可能な活動の一環です🌿


🧓 トリビア⑧:昔の人も水源林の大切さを知っていた

江戸時代の農村では、「この山を勝手に切ると水が出なくなる」といった言い伝えがあり、**水のための山(禁伐林)**として木を切らずに守っていた村も多かったのです。


✅ まとめ

水源林は、ただの「山の森」ではなく、

  • 私たちの生活に欠かせない水を育てる場所
  • 生きものたちのすみか
  • 災害から守ってくれる自然の防波堤
    といった、たくさんの大切なはたらきをしています。

ちょっとした豆知識を知ると、森や水がもっと身近に感じられますね😊✨

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