こんにちは。今日は 「外国人差別の具体例」 というテーマです。
「差別」と聞くと、多くの人が過去の歴史上の出来事や、海外のニュースを思い浮かべるかもしれません。でも、実際には 今の社会でも、私たちのすぐそばで差別は起きています。
今回は、以下の流れでお話しします。
「差別はよくない」と頭で分かっていても、どんな場面で、どんな形で起きているかを知ることが大事です。ぜひ最後まで読んでみてください。
「外国人差別」とは、出身国や人種、民族、文化の違いを理由に不当な扱いを受けることです。具体的には以下のような差別があります:
こうした差別は法律上問題視されていますが、法律があっても現実に差別は残っているのが現状です。例えばSNS上では、外国人への差別発言が拡散されることもあり、見えない差別の温床になっています。
外国人差別の例として日本ではどのようなものがあるのかをみていきましょう。
日本では、外国人お断りの物件が今も多いです。
外国人留学生や技能実習生が住まいを探すとき、「外国人だから」と断られる事例は珍しくありません。近年は地方都市でも増えています。また外国人向けに家賃が割高に設定されるケースも報告されています。
就職やバイトの面接で、「外国人だから」という理由で不採用になる例が後を絶ちません。
特にサービス業や教育関連など、日本語力が求められる業種では顕著です。実際に、外国人応募者には「また連絡します」と言いながら音信不通になる事例も多いそうです。
飲食店や居酒屋、カラオケ店などで
観光地などで「トラブル防止」のためと説明されることもありますが、それでも一律に断るのは差別にあたります。地方の小さな商店街ほど、外国人を警戒する傾向が根強いという指摘もあります。
外国人や外国にルーツを持つ人が、外見のみで警察に呼び止められることは深刻です。
職務質問が繰り返されることで「自分は社会に受け入れられていない」と感じ、精神的負担が大きい人もいます。
外国にルーツを持つ子どもたちは学校で、
いじめは「からかい」として軽視されがちですが、本人に深い傷を残す重大な問題です。教員が対応しきれず放置されるケースもあります。
さらに、高校・大学に進学する際に「外国人枠」のみでしか受験できない制度もあり、進路が限定される問題も指摘されています。
最近では、SNSやインターネット掲示板などで、外国人に対する差別的な発言や誹謗中傷が目立っています。
匿名性の高さから、現実では言えない差別的な言葉が簡単に発信され、拡散されやすいのが大きな問題です。特に外国人労働者や留学生に対する偏見が強調され、社会全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
コロナ禍で、アジア系への差別や暴力事件が急増しました。
多くのアジア系市民が恐怖で外出を控えるようになり、精神的に追い詰められる人も増えています。「アジア系の顔立ち」というだけで標的にされることが問題です。
ヨーロッパでは移民問題が政治問題化し、差別が表面化しています。
さらに学校で移民系の子どもが差別されるなど、教育現場にも影響が出ています。
南アフリカでは「ゼノフォビア」と呼ばれる、外国人排斥運動が続いています。
経済格差が背景にあり、外国人が「仕事を奪っている」という誤解が広まっているのです。
中東の一部の国々では、出稼ぎ労働者が過酷な状況で働かされています。
これらは現代の奴隷制度とも呼ばれ、人権団体が強く批判しています。
誤解に基づく偏見が差別を助長します。ニュースやSNSで偏った情報だけを信じてしまう人が多いのです。
文化や宗教の違いがトラブルの元だと思い込む人もいます。しかし対話を重ねることで多くの誤解は解けます。
景気が悪くなると、「外国人が自分の仕事を奪う」という不満が強くなります。政治家がそれを利用するケースもあります。
過去の戦争や植民地支配の記憶は、世代を超えて偏見を残しています。
多様な情報源を確認し、自分の中の偏見に気づくことが大切です。
沈黙は差別を助長します。勇気を出して「それは違う」と言うことが重要です。
留学生との交流会や多文化イベントに参加すると新たな発見があります。
差別を許さないというメッセージを発信するのも力になります。
外国人差別は過去の問題ではなく現在進行形です。誰もが差別する側にもされる側にもなりえます。私たちが差別について学び、声をあげ続けることが、差別のない社会をつくる第一歩です。大学生活でたくさんの人と出会い、多様性を楽しみながら共生の大切さを感じてください。