2022年6月に大分県別府市で起きた大学生2人死傷ひき逃げ事件。その容疑者である**八田與一(はった・よいち)**は、事件から2年が経過した2024年現在もなお逃走中です。
警察は異例の「重要指名手配」に踏み切り、全国規模での捜査を展開。最大800万円の懸賞金も設定されていますが、いまだ有力な手がかりはありません。
指名手配の八田與一はなぜ捕まらないのか?
そんな中で囁かれるのが、「もしかするとすでに自殺しているのではないか」という声──。
本記事では、この“自殺説”を検証し、さらに2007年の市橋達也逃走事件との共通点にも注目して、逃亡者心理を深掘りしていきます。
なぜ八田與一は長い間見つからないのでしょうか?
警察は千葉、栃木、大分など容疑者の土地勘のある地域を中心に、全国規模で捜査を展開しています。しかし、以下の点から「捕まらない理由」が考察されます:
また、都市部であっても防犯カメラの死角や行政サービスに接触しない「社会の裏側」に潜伏している人物は、極めて見つけにくいとされています。
八田與一は指名手配された上にこれだけ捜査が行き届いている中でまったく足取りが掴めない――
となると、一部では「事件後、山中などで自殺しており、発見されていないのでは」という見方も浮上しています。
ただし、これらはあくまで「可能性のひとつ」に過ぎず、警察もその線に限定してはいません。
観点 | 八田與一 | 市橋達也 |
---|---|---|
犯行後の行動 | 裸足で即逃走 | 自宅に数日潜伏後逃走 |
潜伏方法 | 不明(目撃情報ゼロ) | 建設現場で働きながら生活 |
整形 | 不明 | 実施(2度) |
特徴 | 体力・行動力がある | 同じく運動能力高く、寡黙 |
発見まで | 継続中(2年以上) | 2年7か月で逮捕 |
市橋は逮捕時、「誰とも話さず、ただ逃げ切ることに集中していた」と語りました。
八田容疑者にも類似した逃走の意思があった可能性は否めません。
心理学者や犯罪行動分析官によれば、逃走犯は以下のいずれかのフェーズに入ると言われています:
八田容疑者が事件直後に「パニック期」に入っていたとすると、その後「崩壊期」に進んだ可能性もゼロではありません。ただし、市橋達也のように「楽観期」を長期間保ち続ける者も存在することから、心理的状態は極めて個人差が大きいともされます。
また、近年ではSNSやネットメディアでの顔バレを恐れ、あえて「顔を隠し通す」生活様式が構築されることもあり、そうした現代特有の“匿名潜伏”が可能になっているという見解もあります。
実際、日本では逃走犯が5年、10年と逃げ続けた末に逮捕された例も少なくありません。2023年には兵庫県で指名手配されていた男が、約15年間潜伏した末に逮捕された事例もありました。
八田與一容疑者が捕まらない理由は様々あるが、自殺している可能性も“あり得る”。
しかし、現状では“生存・逃走”が基本路線。
警察も捜査の前提を「生存」に置いている以上、引き続き警戒と注意が必要です。
もし山中などで命を絶っていた場合でも、発見には長期間を要する可能性があり、時間が経過するほど検出は難しくなります。
八田與一容疑者に関する情報がありましたら、大分県警察または最寄りの警察署までお知らせください。
📞 大分県警察本部:097-536-2131
🧾 警察庁指名手配情報ページ:https://www.npa.go.jp/