アメリカのガソリン価格は、日本でもたびたび話題になります。アメリカは世界最大級の産油国であり、自国でも大量の原油を生産していますが、それでも中東情勢の影響を完全に避けられるわけではありません。特に今回、多くの読者が気にしているのは、アメリカによるイラン攻撃と、それに対するイランによるホルムズ海峡封鎖・通航妨害が、アメリカのガソリン価格にどのような影響を与えているのか、という点でしょう。
結論から言えば、アメリカは日本ほど中東依存が高くないため、物理的な供給打撃は日本より小さいものの、原油は国際価格で動く商品であるため、ホルムズ海峡の混乱はアメリカ国内のガソリン価格も押し上げます。しかも今回のように、戦争、海峡封鎖、タンカー攻撃、輸送保険料の上昇、市場の不安心理が重なる局面では、単なる原油高にとどまらず、消費者が実際に支払うガソリン価格の上昇が目立ちやすくなります。
この記事では、アメリカのガソリン価格の具体的な数字をしっかり押さえたうえで、州ごとの価格差、日本との比較、そして今回の中東危機がアメリカの値上がりにどうつながっているのかを詳しく整理していきます。

まず、読者が最も知りたいのは「結局、アメリカのガソリンはいくらなのか」という点でしょう。
2026年3月15日時点で、AAAが公表しているレギュラーガソリンの全米平均価格は1ガロン3.699ドルです。
アメリカでは日本のようにリットルではなくガロン表示が一般的です。1ガロンは約3.785リットルなので、3.699ドル/ガロンをリットル換算すると
1リットルあたり約0.98ドルになります。
さらに為替を1ドル=150円で計算すると、
約147円/リットルになります。
つまり現在のアメリカのガソリン価格は
という水準になります。
年初のアメリカのガソリン価格は2ドル台後半でしたから、ここへ来てかなり上昇したことが分かります。EIA(米エネルギー情報局)の短期見通しでも、2026年3月の全米平均は3.58ドル/ガロンとされており、これは
に相当します。
つまり、いま起きていることは一時的な小幅上昇ではなく、中東危機を背景にしたはっきりした値上がり局面といえます。
読者が全体像をつかみやすいように、主要な数字をまとめます。
| 項目 | ドル/ガロン | 円/リットル(参考) |
|---|---|---|
| アメリカ全米平均 | 3.699 | 約147円 |
| EIA見通し | 3.58 | 約142円 |
| カリフォルニア州 | 5.509 | 約219円 |
| ハワイ州 | 4.945 | 約197円 |
| ネバダ州 | 4.581 | 約183円 |
| フロリダ州 | 3.722 | 約148円 |
| ペンシルベニア州 | 3.695 | 約147円 |
| メリーランド州 | 3.603 | 約143円 |
| オハイオ州 | 3.407 | 約136円 |
| テキサス州 | 3.384 | 約135円 |
| 日本全国平均 | — | 161.8円 |
この表を見ると分かるように、アメリカのガソリン価格は州による差が非常に大きいことが特徴です。
アメリカのガソリン価格を語るとき、全米平均だけを見るのは不十分です。アメリカでは州によって税制、精油所事情、環境規制、輸送コストが大きく異なるため、価格差がかなり開きます。
2026年3月時点で、カリフォルニア州平均は5.509ドル/ガロンです。
これはリットル換算すると
**約1.46ドル/リットル(約219円/リットル)**になります。
全米平均の147円/リットルと比較すると、70円以上高いことになります。
カリフォルニア州が高い理由としては、主に次の点があります。
一方で、テキサス州平均は3.384ドル/ガロンです。
これは
に相当します。
産油地に近く税負担も比較的軽いため、アメリカの中では安い地域です。
このように、同じアメリカ国内でも200円近い州から130円台の州まで存在します。
ここが今回のテーマの核心です。
アメリカはシェール革命によって原油生産量が増え、中東依存は大きく下がりました。
EIAによると、ホルムズ海峡経由の原油は米国の原油輸入の約7%、石油消費の約2%程度です。
しかし、それでもガソリン価格は上がります。理由はシンプルで、
原油価格は世界市場で決まるからです。
中東の供給不安が高まると、世界の原油価格が上昇します。
すると
という流れになります。
つまり、輸入依存が低くても価格ショックは避けられないのです。
日本の読者にとっては「アメリカは安いのか高いのか」が気になるところでしょう。
2026年3月時点
| 国 | 平均価格 |
| アメリカ | 約147円/リットル |
| 日本 | 約161.8円/リットル |
つまり平均では
アメリカの方が約15円安い状況です。
ただし州によっては
となり、日本よりはるかに高い地域もあります。
今後の最大の焦点は
ホルムズ海峡の混乱がどれだけ続くかです。
もし
などが続けば、原油価格はさらに上昇する可能性があります。
現在の
3.699ドル/ガロン(147円/リットル)
という水準から、情勢次第では
4ドル/ガロン(約159円/リットル)
に近づく可能性も指摘されています。
特にカリフォルニア州では
6ドル/ガロン(約238円/リットル)
の水準が視野に入る可能性もあります。
2026年3月時点でのアメリカのガソリン価格は
です。
州別では
というように大きな差があります。
今回の値上がりの背景には、アメリカによるイラン攻撃と、イランによるホルムズ海峡の封鎖・通航妨害による原油価格上昇があります。
アメリカは日本ほど中東依存ではありませんが、原油は世界市場で価格が決まるため、中東危機はアメリカのガソリン価格にも確実に影響します。
そのため今後の焦点は
という点になるでしょう。
中東情勢が続く限り、アメリカのガソリン価格は今後も世界経済の重要な指標であり続けます。