梱包に関するアドバイス

本、書類など
本や印刷物、書類の類は非常に重量密度が高いため、ひとつの箱につめた場合かなり重くなってしまいます。そのため、
1 あまり大きくない箱を使用して1梱包当たりの重量が極端に重くならないようにする。
2 できれば軽い物と一緒に梱包しバランスをとるなどされるのが良いかと思われます。

衣類はビニール袋に入れたほうがいい?
海外引越しで船便の場合、海水が入ってくる事があるので防水の意味でビニールに入れたほうがよい、という「噂」を耳にした事がありますが、実際のところ防水されているコンテナーに水が入ってくるというのはきわめて考えにくく、スチール製のコンテナに穴が開いていることがあるとしたらそれは事故に近いでしょうし、船内に水が入る場合と言えば、船が火災にあい、消火のために船内に海水を放出すると言った場合などでしょう。ビニール袋に入れるというのは一見いい考えのようにも聞こえますが、反対に、中身が呼吸できなくなるため、(空気が出入りできない)ビニール内に温度差などから水滴ができて、カビの原因になることも考えられます。

自転車

自転車は既製のダンボールには入らない品物です。特注の箱などをオーダーするのがもちろんベストですが、そうせずに安く済ませると言うのであれば、ご近所の自転車店などで、新品の自転車が入ってきた箱を無料で入手と言う手もあります。Amazonなどでも自転車梱包用のダンボールを販売しているようですのでこちらもお勧めです。


こわれものは二重梱包がお勧め
海外引越しされる方の中には食器等を送りたい方もおられるかと思います。
お皿などの壊れ物は箱に詰める際に十分に緩衝材をつめて梱包することが第一に重要です。特に上下、側面、底には十分に緩衝材を使いたいところです。さらに、その箱を緩衝材とともに一回り大きい箱に詰めると、いわゆる二重梱包になり、衝撃に対してかなり有効になるかと思われます。海外引越しで壊れやすい物を送る場合はこの二重梱包をお勧めしています。全ての箱をひとつにまとめて木枠やトライオールなどで梱包すると、全体の体積が著しく増加しますが、壊れ物の箱のみこのような二重梱包にすれば、体積の増加を最小限にとどめられます。

ギターなどの楽器

ギターなどの楽器はソフトケースでは輸送はできません。ハードケースに入れた状態であれば受託は可能ですが、できればハードケースを送る場合でも、ビニールやエアキャップなどで梱包・包装して表面が保護されるようにしたほうがいいかと思われます。楽器店では楽器用の吸湿材も売られていますのでこういったものを楽器に同梱されてはいかがでしょうか。


額入りの絵や写真
ガラスが中で割れてしまった、あるいはひびが入ってしまった場合の事を想定して、ガラスの表面に剥しやすいテープを張ってください。このとき使用するテープははがした時に後が残らないものを使用してください。 テープで押さえることにより、万が一ひび割れた場合でも箱の中に破片が飛散する事をある程度防げます。

使用するダンボール
海外引越し用のダンボールは当ホームページでも販売しておりますが、ご自分でご用意された、あるいは購入された箱を使用されても構いません。新品のものがもちろんいいかと思います。使い古されたものは極力避けてください。特にスーパーなどで手に入れた箱で、外側に色々と印刷されているものですと誤解を招く場合がございます。また果物や野菜が入っていた箱は検疫上で問題になることも考えられます。すべて同じ大きさの箱を使う必要がございませんが、可能な限り、同じ形大きさの物を何個か使用されたほうが、積み重ねやすいかと思われます。

ワインなどの液体
液体を含んでいるもの、ワインボトル等は送らないほうが無難です。万が一不幸にも箱が落下し割れた場合箱の中や他の箱の中のものまでもだめにしてしまうことがありえるからです。 またカナダ、北欧や米国北部等温度が氷点下に下がる地域の場合凍結がおこり、温度差によりボトルが自然に割れる可能性がありますので特に冬季には送らないでください。

パソコン
最近海外引越しされる方の多くがお送りになるのがパソコンです。パソコンのデータは万が一の故障に備えて、外部のディスクにデータをきちんと保存しておくのがベストです。

家具
大きな家具の類は重量もありますので、大きければ大いほどきちんとした梱包が必要不可欠です。ご自分でダンボール箱に梱包することのできない場合は、木枠や木箱の梱包が必要です。但し最近では、世界的に梱包に使用される木材に対して規制が強化されているため、木枠木箱を作る際に用いる木材は、それぞれの国の基準に満ちたくん蒸処理を施してあると言う証明がされているものでなければなりません。熱処理を施してあるベニアを用いるならば問題がない場合もあります。